SSブログ

ライ麦畑の反逆児 ひとりぼっちのサリンジャー [アメリカ映画 ドラマ]

アメリカ映画「ライ麦畑の反逆児 ひとりぼっちのサリンジャー」(Rebel in the Rye)を観ました。

ライ麦畑の反逆児/ひとりぼっちのサリンジャー[Blu-ray]

ライ麦畑の反逆児/ひとりぼっちのサリンジャー[Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • 発売日: 2019/07/24
  • メディア: Blu-ray

2017年の作品。IMDb評価は6・6。サリンジャーの半生を描く。サリンジャーの「ライ麦畑でつかまえて」は昔読んでますがその良さが全然わからず、これを機会にまた読めば少しはわかるかなあと思いながら映画鑑賞してました。サリンジャーの半生がわかり、また「The Great~エカチェリーナ時々真実の物語」を観てニコラス・ホルトを知ったので、彼がまた主役のサリンジャーを演じていたことは良かったです。

1930年代。サリンジャー(ニコラス・ホルト)は学生で作家を目指しつつ、教授で編集者のバーネット(ケヴィン・スペイシー)のアドバイスで短編を書き始めていました。またウーナと恋に落ちるも、彼女は劇作家のユージン・オニールの娘であり、チャーリー・チャップリンとつきあっているという大スクープを新聞で知ることになりショックを受けます。サリンジャーが召集され戦争に駆り出されると「ライ麦畑でつかまえて」の主人公ホールデンのことを四六時中考え、何とかやり過ごすことができ、また戻ってからはPTSDに悩みつつ、「ライ麦畑でつかまえて」を何とか書きあげ、売れっ子作家になります。しかし世間から注目され変なファンに声をかけられたりして、ますます精神を病み、インド僧に瞑想やヨガなど教えてもらい何とか少しずつ安定した精神を取り戻すも妻とはうまくいかず離婚。最後はものを書いても出版を拒否し、隠遁生活に入って92歳という長寿を全うするのです。

サリンジャーが付き合っていたウーナという女性が気になったので調べたら、父はノーベル文学賞受賞もしてる有名作家であり、ウーナはまた父に大反対されながらチャップリンと結婚し8人もの子供に恵まれたとか。チャップリンにとっては4度目の結婚でウーナとの年の差は何と36歳。こちらも映画になりそうな人生でした。

戦争に行ってPTSDに悩みながら生きていくのは大変だっただろうと思います。サリンジャーのファンの人にとっては彼の作品が世に出なかったのはとても残念だったでしょうが、彼は書くことさえしていれば後はもう何も望まないという生き方を選びました。有名になり、人気を得て大金を手に入れる代償は大きいと思うので、この決断で心の平安を得られたならそれはそれで良かったのではないかなと思います。こういった伝記的な映画を観るたびに誰一人して苦悩のない人生を送る人はいないと改めて思います。naonaoお勧め度★★★★


nice!(15)  コメント(1) 
共通テーマ:映画

フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊 [Wes Andersonウェス・アンダーソン]

アメリカ映画「フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊」(The French Dispatch / THE FRENCH DISPATCH OF THE LIBERTY, KANSAS EVENING SUN) を観ました。

フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊 ブルーレイ+DVDセット [Blu-ray]

フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊 ブルーレイ+DVDセット [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社
  • 発売日: 2022/04/27
  • メディア: Blu-ray

2021年の作品。IMDb評価は7・2。ウェス・アンダーソン監督作品。コメディ。編集者が語るオムニバス形式の物語。相変わらずウェス・アンダーソン監督の独特な世界が広がった美的センス抜群の絵本のような世界でした。

フレンチ・ディスパッチ誌の編集長(ビル・マーレイ)が亡くなったことで廃刊が決定し、編集者たちは最終刊を素晴らしいものにしたいと集まる。一人一人の編集者たちが語るいくつかの物語…。

何といっても豪華な俳優陣でした。絵描きで囚人役のベニチオ・デル・トロ、刑務官役のレア・セドゥ、学生運動家のティモシー・シャラメ、美食家で警察署長役のマチュー・アマルリック、自転車で記事を集める編集者役のオーウェン・ウィルソン、絵画ブローカー役のエイドリアン・ブロディ、謎のけばけばしい女役のシアーシャ・ローナン、他にもウィレム・デフォー、エドワード・ノートンなどなど。ストーリーの面白さより、映像の美しさ、箱庭的な可愛さ、絵本を観てるような世界、そこにフランスっぽいお洒落な建物やら小物やらが素敵。ストーリーは微妙で、セリフを追うのがつまらなく感じる時があり、この監督の映画は映像の可愛らしさ、色彩の素晴らしさに特化している感じがします。今回はカラー映画にモノクロ映画、アニメも加わった構成でした。立体絵本みたいな場面も良かったし、エンドロールで流れる雑誌の表紙も良かった。モノクロ部分も素敵ではあったけれど、やはりカラーのほうが断然好きだし、この監督から色彩を獲ったら楽しさが半減する気がするので、全部カラー映画でも良かったのになあと思いました。naonaoお勧め度★★★★

nice!(15)  コメント(1) 
共通テーマ:映画

LINK~ふたりのシンパシー [韓国ドラマ]

韓国ドラマ「LINK~ふたりのシンパシー」(Link:Eat,Love,Kill)を観ました。

LINK:ふたりのシンパシー

(ディズニープラスで配信中)

2022年の作品。IMDb評価は7.5。ロマンス・ミステリー・ヒューマンドラマ。「女神降臨」のムン・ガヨンちゃんが出ているので観ました。私のちょっと苦手なミステリー絡みでしたが、怖い、ホッとできる、泣ける、ときめくのバランスがうまく、主役二人の演技も良かったので結構良かったです。でも欲を言えばもっとミステリー部分が少ない方が好みでした。

双子の兄妹の兄であるゲフン(ヨ・ジング)は幼い時に遊びに夢中になり妹ゲヨンを放っておき、妹は行方不明になってしまいます。その時点から父はずっと家を離れて妹を探しに出かけ、母は精神が壊れ、彼にできることは美味しい料理を作って母に食べさせることだったので、成人した彼は今はコックとして働いています。双子にしか共有できなかったシンクロする感情が妹を亡くしてからは無くなっており、18年ぶりにまた同じような誰かの悲しみ、苦しみ、喜び、怒りなどの感情を感じ戸惑うゲフン。誰の感情なのかわからずにいましたが、それは彼が新しく開いたレストランの向かいにいる鍋屋のレストランの娘、ダヒョン(ムン・ガヨン)であることがわかります。そして彼女にはストーカーがいて、そのストーカーもダヒョンもゲフンもそしてその妹のゲヨンも幼い時みんな繋がっていたことが後でわかります…。

ストーカーに襲われ気づいたら彼が頭から血を流していて、母や祖母が冷蔵庫に死体を入れたり、その冷蔵庫が向かいのレストランに運ばれていて死体がなくなっていたり、母が犯人の一人を殺していたり、閉じ込められていたのはゲヨンだけでなくダヒョンも一緒で、ダヒョンは単に記憶を無くしているだけだったり、また残るもう一人の犯人がストーカーを殺してまたも冷蔵庫に入れておいたり、その犯人がダヒョンに接近してきたり…と結構ハラハラドキドキで怖いシーンがある一方、ダヒョンの感情を感じるようになったゲフンは悲しみや苦しみを抱えるダヒョンの前に姿を現し必ず助けに入ってきて、どんどん二人の距離が接近し、ついには恋人同士になり、そしてまた別れ、くっつきを繰り返し、ラブロマンス特有の胸キュンのシーンなんかもありました。そして妹を心配し、父親を心配し、母親を心配し続けたゲフンに対してダヒョンが掛けた言葉「他の誰でもない。あなたは一体どうなの?あなたは大丈夫なの?」という言葉や、ゲヨンが兄ゲフンに伝えてとダヒョンに託した言葉「お兄さんのせいじゃない。お兄さんは何も悪くないから。だから泣かないで」という言葉をゲフンが思い出すとき、観ているこちらまで一気に涙がこぼれました。いろんな感情が渦巻いたドラマでした。

気の毒だったのはピアノの先生とその子供~父はホームレスとなり、子供は大きくなって今は警察官になっているその親子。誘拐犯として逮捕されて証拠不十分で釈放されてもその汚名が小さな町ではいつもついて回り、親子の縁まで切っていたこと。やるせないです。主演のヨ・ジングくん、かつて「太陽を抱く月」のキム・スヒョンくんの子供時代を演じてその演技の凄さに圧倒されましたが、そこから大きくなって主役を張ってやはりその演技のうまさは変わらないと思いました。時々角度によって彼がソン・ジュンギさんに見える時があります。顔のパーツの配置が一緒かも。ムン・ガヨンちゃんは相変わらず可愛くて、ふんわりした感じが好き。二人のケミも良かったです。naonaoお勧め度★★★★

nice!(15)  コメント(1) 
共通テーマ:映画

マイPSパートナー [チ・ソンJiSung池晟]

韓国映画「マイPSパートナー」を観ました。

マイPSパートナー [DVD]

マイPSパートナー [DVD]

  • 出版社/メーカー: 株式会社ポニーキャニオン
  • 発売日: 2013/12/03
  • メディア: DVD
2013年の作品。IMDb評価は6・8。ラブコメ。チソンさんが出ているので観ました。ストーリー展開としては良くできていました。チソンさんを観れて大満足ですが、相手役のキム・アジュンさんが可愛くて二重丸でした。

失恋をしたヒョンスン(チソン)のところに、一本の電話が。それは何とPS(フォンセックス)だった。電話をかけた女性ユンジョン(キム・アジュン)はマンネリ化する関係の彼氏にサプライズとばかり電話をしたのだが、事が済んで間違いとわかり戸惑う二人。その後それが縁でお互いに電話をする仲になると、二人はどんどん気持ちを通わせていく。最後は彼女の結婚式に乗り込むヒョンスン。式はそれで壊れたが元々心が彼から離れていたユンジョンは、彼の浮気などもその場で暴露し、結婚式を徹底的にぶち壊すことに。それから何年も経って、ラジオ番組に出ていたヒョンスンはリスナーで、電話の先にユンジョンと繋がっていることを知る。かつてヒョンスンがぶち壊した結婚式で歌った奇妙なパンツの歌をユンジョンが歌うのでした…。

チソンと元カノ(シン・ソユル)の大胆なベッドシーンもあり、エロティックなシーンが意外と多かったのはびっくりしたけど、全くぶれないチソンさんの演技はやはりいいなあと思いました。今回初めて観るキム・アジュンさんがとっても魅力的で大収穫でした。チソンさんの演技を観たい人は見る価値あります。そうでない人は、naonaoお勧め度★★★

nice!(13)  コメント(1) 
共通テーマ:映画

In the Soop フレンドケーション [パク・ソジュンPakSeo-jun朴叙俊]

韓国のバラエティ番組「In the Soop フレンドケーション」を観ました。


(ディズニープラスで配信中)

2022年の作品。IMDb評価は8・8。パク・ソジュンを中心にした仲良し5人組のウガファミリーが3泊4日で高城への旅をするバラエティ番組。全4話。久々のパク・ソジュン、チェ・ウシク、BTSのV、パク・ヒョンシク、そして今回初めて知ったPeakBoy。みんな仲良しでその仲のいいのが伝わってくる番組でした。

企画したVと、パク・ソジュン、PeakBoyチェが一足先に高城入り。チェ・ウシクとパク・ヒョンシクの二人は遅れて参加。最後もパク・ヒョンシク一人が朝の4時半に出発と忙しそう。滞在中は伸び伸びとした表情で和気あいあいとしたその様子が、観てるこちらにも十分伝わり楽しい番組でした。テレビでもCM流れていたし、先月新大久保に行ったときに大きなポスターが貼ってあったので、ちょうどタイムリーに観れて良かったです。

そば饅頭、そば冷麺、あんまん、バーベキュー、鳥の丸焼き、ジャージャー麵、鳥の煮込み、チャーハン…と毎回美味しそうなものを食べ、カレーを釣りに海に出たり(入れ食い状態でこれは楽しいに決まってる)、サウナやアイススケート、焚火、ゲーム、曲当て大会、ドラマ鑑賞(チェ・ウシクの「その年、私たちは」を観ている模様でチェ・ウシクがラブコメ王とあだ名をつけられていました)など、目いっぱいエンジョイしてました。「ユン食堂」に出演してるだけあって、パク・ソジュンの料理の手際の良さが光っていた。一番しっかりしてて頼れる感じでした。何でも卒なくできる男って感じ。またパク・ヒョンシクが結構歌がうまいんだなあと思いました。それに良く笑って伸び伸びしてる。面倒見もよさそう。Vが一番年下で何もできない感じが甘ったれの末っ子って感じ。水を入れて煮るだけのすいとんを水の分量間違えて塩辛く作ってしまったときの、周りの人たちのフォローといったら。きっとしょっぱくて美味しくないはずなのに、美味しいと言っていました。また見た目弱々しい感じのチェ・ウシクだけど、この人も自分をちゃんと持ってるなと思いました。

食事するときに観るのにちょうどいい番組だった。ちょうど彼らも何かしら食べてるので。彼らの演技を観たことがあって知っている人なら楽しいと思うけど、そうでない場合は韓国ドラマ「花郎(ファラン)」を先に観てからこの番組を観ると、楽しいと感じられると思います。naonaoお勧め度★★★★★


nice!(15)  コメント(1) 
共通テーマ:映画