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メアリーの総て [アイルランド映画]

アイルランド、ルクセンブルグ、アメリカ映画「メアリーの総て」(Mary Shelly)を観ました。

メアリーの総て [Blu-ray]

メアリーの総て [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: ギャガ
  • 発売日: 2020/03/03
  • メディア: Blu-ray
2017年の作品。IMDb評価は6・4。「フランケンシュタイン」を18才で生み出した19世紀初めの作家メアリー・シェリーの半生を描く。「The Great~エカチェリーナの時々真実の物語」に出ていたエル・ファニング主演。いかにしてフランケンシュタインが生まれたのかがよくわかり、19世紀当時のイギリス女流作家の世間の扱いがわかって興味深かったです。

メアリー(エル・ファニング)は作家を夢見ていた。メアリーの母は有名な社会思想家で作家でもあり既に亡くなっており、本屋の父と関係のギクシャクした継母と義妹と住んでいた。ある日詩人のパーシー・シェリー(ダグラス・ブーツ)と知り合い、彼は妻子持ちであったが、恋に落ち駆け落ち同然に家を出る。その時義妹もついてくる。借金取りに追われながら逃げる中、乳飲み子を亡くしてしまい悲しみに暮れるメアリー。詩人のバイロン卿から招待を受けたという義妹と共にメアリーとパーシーも一緒にバイロン卿の邸宅に行くと、「一人ずつ怪奇談を書いてみよう」ということになり、それぞれ怪奇談を描き始める。その時メアリーが書いたのは「フランケンシュタイン」だった…。

「嵐が丘」「ジェーン・エア」のブロンテ姉妹や「高慢と偏見」「エマ」のジェイン・オースティンと同時期に同じイギリスに生きたメアリー・シェリーですが、ブロンテ姉妹やジェイン・オースティンに比べると彼女は全く世間に知られていない女流作家。この映画を観なければ彼女の存在は全く知ることもありませんでした。たった18歳の彼女が「フランケンシュタイン」を書いたのも驚きですが、彼女の奔放的な生き方もとても印象的でした。また彼女の著書が世に出たときには彼女の名前は本にはなく、二版目でやっと彼女の名前が本になったとのこと。彼女の名前が明記されて良かったです。彼女は53歳まで生きましたが、夫のパーシーは29才の若さで事故死。メアリーの書いた「フランケンシュタイン」やまた夫パーシー・シェリーが書いた詩、バイロン卿の書いた詩、全く読んだことがないけれどこれを機会に読んでみようかなあと思いました。naonaoお勧め度★★★★

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