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キンキーブーツ [イギリス映画]

イギリス映画「キンキーブーツ」を観ました。


キンキーブーツ [Blu-ray]

キンキーブーツ [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: パラマウント
  • 発売日: 2021/06/23
  • メディア: Blu-ray

2005年の作品。IMDb評価は7・1。ハートフルコメディ。実話に基づく物語。のちブロードウェーミュージカルにもなっています。靴工場の危機を脱すべくドラッグクイーンのローラのアイディアを借り男女を問わずしっかりした体格の人でも履けるお洒落で素敵なブーツを作り、ミラノの見本市でのショーを成功させる物語。

イギリスの町工場。チャーリーは靴工場を父から引き継いだものの紳士靴を作っているだけで多くの在庫を抱え倒産の危機に遭います。偶然出会ったLGBTQのローラ。ドラッグクイーンでもあり女性用の華奢なブーツを履いていましたが、ローラのような体格のいい人でも履ける素敵なブーツを作ることを思い立ちそれを製品化します。ニッチマーケットを狙うべきだと言っていた従業員をブレーンにし、ローラをデザイナーとして迎え、従業員を呼び戻しミラノの見本市へと夢を繋ぎます。

ごっつくて男らしい容姿だけれど、どんな女性よりも女性らしい振る舞いと気配りのローラ。LGBTQが今となっては少し定着し皆の知るところとなりましたが、それでもこれは16年も前の映画で今よりもっとLGBTQ問題が理解されていない時代の映画です。

世界旅行中1994年にニューヨークに寄り1か月滞在したとき、ちょうどLGBTQの行進があり、ちょっと楽しそうなので気軽に参加して歩いてきたのですが、考えてみればアメリカではかなり古くから彼らの権利を主張してこういったイベントを開いてきたのだなあと思います。ニューヨークでは毎年6月にこの行進が行われていると聞きました。当時LGBTQといったまとまった言葉はなかったと思うのですが、アメリカにしろイギリスにしろLGBTQの行進が27年も前に行われていたりこんな映画が16年も前に作られたりしているということは、日本よりはるかにLGBTQを理解しようとしているなあと思います。性別、年齢、民族性、性的指向をターゲットにした差別がない社会。それが理想です。この映画に出てくるローラのチャーミングな人柄を見て、人の価値は人柄にあるなあと改めて思いました。


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