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三国志 Three Kingdoms④  [中国ドラマ]

三国志 Three Kingdomsの続き④です。

三国志 Three Kingdoms 第7部-漢朝落日-ブルーレイvol.7 [Blu-ray]

三国志 Three Kingdoms 第7部-漢朝落日-ブルーレイvol.7 [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: エスピーオー
  • 発売日: 2012/06/27
  • メディア: Blu-ray

2010年の作品。IMDb評価は8.3。第7部。64話~73話まで。

劉備は部下を張松の出迎えにやり張松を厚くもてなすと、張松はすっかり曹操から劉備に鞍替えしてしまう。張松は自分の君主の劉璋を見限っており、自分の作った蜀の地図を劉備に贈りたいと思っていた。しかし劉備はこれを受け取らず、益州を獲るつもりはない。その後益州の使者の法正もきて益州を徳ある劉備のような人に守ってほしいと願い出てきた。法正も龐統も「劉璋を殺して蜀を獲るのがいい」というが、劉備は「同じ漢室の人を殺せない、同族の兄弟のような人を殺せない」という。「人、我に背けど我、人に背かず」という劉備。張魯が軍を率いてやってきたとき劉璋を助けるために劉備は兵を率いて荊州を出た。すると劉備の妻、孫小妹は母の病の見舞いに行くため子供も連れて江東に行ってしまう。招かれて戦っているのに劉璋から兵糧が届かなくなり、劉備は劉璋に手紙を書く。龐統は劉備の良馬を借り先頭に立ち、敵に劉備だと思わせ進んでいくと伏兵がいて矢に当たって死んでしまう。龐統は自分が死んで犠牲になることで蜀を攻める大義を作った。劉備はやっと蜀を攻めることを決心。関羽に荊州を守らせ、諸葛亮は劉備のところへ来る。関羽は「北は曹操を攻め、西は孫権と和すことだ」と諸葛亮に言われる。 劉璋が張魯に領地を割譲、劉備軍と戦わせようとする。張魯は西涼を失った馬超を送り出し、張飛と戦うことになる。なかなか決着がつかない対戦に、行き場のない馬超のことをお見通しの諸葛亮は馬超に「父、馬騰の意思を継ぐことができる」と言って投降させ、馬超を使って劉璋に城を明け渡させた。214年成都は陥落し、蜀を劉備が獲る。劉璋に最後までついてきた黄権を劉備は民生委員として登用。関羽、張飛、馬超、黄忠、趙雲の5人を五虎代将軍に任命する。

兄の諸葛瑾が諸葛亮を訪ねてやってきた。「荊州返還を約束してくれないと諸葛瑾一家が殺される」というのだ。劉備は荊州返還を約束する。荊州を守っている関羽は初めは頑固反対したが、折れることに。その頃曹操が魏王を名乗ると、ブレーンの荀彧は「曹操を王にすべきでない」と一人反対する。荀彧は「曹操は気概さえなくなった」と嘆きがっかりする。その後すぐ、天子のみが利用できる白馬門を曹植が使おうとすると、曹操は門番を切って殺し白馬門を無くした。それを観ていた荀彧は具合悪くなり倒れ曹操の命令で程昱が荀彧を見舞い、その際果物を持ってきたと木箱を置いていく。しかしその中身は空っぽで、その直後荀彧は自害する。曹操に反目する人たちが「曹操を殺し漢室を救え」「漢のために賊を殺す」と五鳳楼に火をつけ曹操を討とうとする。その時五鳳楼に駆け付けた人の首を刎ね、駆けつけなかった人には金20両を授けた。駆けつけていた曹丕がこの騒動に加わっていると疑われるも、司馬懿がその誤解を解きやっと曹操は曹丕を世継ぎとして認める。司馬懿は荊州を獲るように曹操に進言。曹操は孫権に一緒に劉備を討とうと手紙を書く。劉備も全軍で漢中を攻め荊州は空になっている状態で、孫権に一緒に曹操を討とうと手紙を出す。しかし孫権は曹操と劉備が戦い漁夫の利を狙い両者に軍も兵糧も出さない魂胆でいる。曹操側では黄中に夏侯淵が殺され、揚修も曹操の気持ちを汲み取った判断をしたと思ったのに(鶏の肋骨の合言葉を撤退と勘違い)怒りを買い曹操に殺される。219年漢中の戦い。曹操と劉備が戦い劉備が勝ち、この時から劉備は漢中王と名乗る。

関羽は諸葛亮に「荊州を守れ」と言われていたのに北の樊城へ出兵して手柄を獲ろうと考える。出発前に部下たちは酒を飲み出火させる。曹操側も出兵せざるを得ず。元は馬超の家来で劉備側だった龐聴が曹操に一度は位を貰ったのに位を取り上げられそうになり床に頭を打ち付けて血を流し、自分が出兵に加わるように懇願する。諸葛瑾が関羽のところにやってきて関羽の娘と孫権の息子の婚姻を提案。しかし関羽は孫権を酷く侮辱し断る。荊州がもぬけの殻となることを知り荊州を攻める孫権側。219年樊城の戦い。低い土地に陣を張った于禁や龐聴たちを水攻めにする。龐聴が投降しないので首を捕る。

関羽は毒矢に当たり腕を射やれる。名医華佗を連れて来て診てもらうと、毒の廻った肉を切り骨を削って薬を塗るがその治療中関羽は涼しい顔をして碁を打っていて、周りの人に驚かれる。負傷してもなお樊城に行くと言って聴かない関羽。孫権側では大都督の呂蒙が倒れ、その代理として陸遜が指揮をする。陸遜は「荊州を獲っても関羽を切ってはダメだ。関羽を切れば劉備が黙ってはいない」という。その頃孫権から手紙が来た曹操は徐晃に命令し、荊州を攻め関羽と戦っていた。その間具合が悪いと言っていた呂蒙は実は仮病で、呂蒙は荊州を獲ってしまう。関羽は腕の傷がまだ癒えず血も吐き麦城で赤兎馬から落ちる。関平も殺される中、関羽も追い詰められ自害する。58歳だった。その後呂蒙は孫権に関羽の首を持っていく。陸遜が建業に呼び戻され呂蒙が病に伏していると聞き見舞いに行くと、呂蒙は既に亡くなっていた。

孫権は曹操に関羽の首を贈る。劉備の怒りを呉でなく魏に向けるつもりなのだと考えた曹操だが、曹操は関羽を手厚く葬る。常日頃から頭痛持ちであった曹操は名医華佗を呼ぶが、頭を開けば頭痛が治せると言った華佗を投獄してしまう。また曹丕を魏王とするよう遺言を残し、曹操は66歳で人生に幕を下ろした。

龐統が亡くなり、荀彧が亡くなり、関羽が亡くなり、その養子関平も亡くなり、揚修も亡くなり、曹操も亡くなる。敵味方関係なくたくさんの人たちが次々亡くなっていくのが寂しくもありました。naonaoお勧め度★★★★★[王冠] ⑤に続きます。

[かわいい]おまけ:友人と浅草橋でランチしてきました。ランチは馥香(フーシャン)という中国料理店で。毎週ランチメニューが変わり4種の中から選べます。五島列島のタイのお料理を選びました。スープ、小皿と後からプーアール茶のゼリーが運ばれてきました。メチャクチャ美味しかった。大満足。

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その後はLucite Cafe(ルーサイトカフェ)でお茶しました。ここ一体柳橋は昔花街で、このカフェはギャラリーも兼ねていて毎回その中身を変えていているそう。1階では絨毯のギャラリーが。2階がカフェ。2階は隅田川に面していて↓気持ちいい。

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部屋も昭和初期の建物↓なので雰囲気あって良かった。メチャクチャ落ち着けました。何でも市丸姐さんという芸者さんで歌手の方のお住まいだったところらしい。 

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こちらは玄関↓。


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抹茶バナナシェイクを注文しましたが、建物や隅田川のテラスで気分良くなりシェイクの写真を撮るのはすっかり忘れました。

地名となっている柳橋の上から↓。船宿が残っていて情緒あります。友人の話では周りのビルがなければ山本周五郎の世界そのままだと言います。ちょっとした観光気分でした。

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三国志 Three Kingdoms③ [中国ドラマ]

中国ドラマ「三国志 Three Kingdoms」の続き③です。

三国志 Three Kingdoms 第5部-智争荊州-ブルーレイvol.5(Blu-ray Disc)

三国志 Three Kingdoms 第5部-智争荊州-ブルーレイvol.5(Blu-ray Disc)

  • 出版社/メーカー: エスピーオー
  • 発売日: 2012/05/25
  • メディア: Blu-ray
三国志 Three Kingdoms 第6部-周瑜絶命-ブルーレイvol.6(Blu-ray Disc)

三国志 Three Kingdoms 第6部-周瑜絶命-ブルーレイvol.6(Blu-ray Disc)

  • 出版社/メーカー: エスピーオー
  • 発売日: 2012/05/25
  • メディア: Blu-ray

2010年の作品。IMDb評価は8.3。第4部、第5部。43話~52話、53話~63話まで。

赤壁の戦いで、関羽は華容道で曹操を待ちかまえていた。関羽が曹操の首を捕る役目だったが関羽はひるみ、曹操を逃がしてしまった。曹操のところに身を寄せていたとき、曹操によくしてもらっていたからだ。関羽が戻ると軍法会議に掛けられ軍師諸葛亮の判断により死刑だったが、劉備は「三兄弟一心同体。関羽が死ぬなら一緒に死ぬ」と言い出し魯粛が「曹操を倒すためには劉備が必要。関羽を殺してはならぬ」の言葉を聞いて諸葛亮は関羽を殺すのを止めた。

一方司馬懿は仕官することに決め、曹操に息子の曹沖の勉強を見てもらいたいと頼まれる。曹沖は出来が良く曹操の一番のお気に入りだった。曹操が馬騰や韓遂が許都に攻め入って来る、自分に反旗を翻しているとの情報を得て出兵し戻って来る時、他の息子たちは南門で待っていたのに、曹沖だけは頭を働かせて西門で曹操を待っていてそれを見事的中させ、曹操はますます曹沖を褒め慈しんだ。しかしそれから間もなく曹沖は毒蛇に噛まれて命を落とす。実は長男の曹丕が毒鼠と見せかけ本当は毒蛇を放ち毒蛇で曹沖を殺していたのだ。一番に疑われた曹丕は自らも毒鼠に噛まれ重症となり彼だけは何とか命を繋ぎとめた。司馬懿は3年間曹沖の御霊を守るため喪に服す。

荊州の南郡を劉備と曹仁に争わせて漁夫の利を得たいと思っていた周瑜は、劉備に兵糧を贈るが劉備は南郡を獲るつもりがない。戦いたい周瑜は30日以内に南郡を獲れなければ兵を出すことを諸葛亮に約束させる。曹仁と周瑜が戦い、曹仁側は城を捨て逃げると見せかけ城で待ち伏せて戦い、周瑜は傷を負い周瑜が死んだと噂を流して戦う。曹仁側の策略も周瑜側の策略もすべてお見通しの諸葛亮は、勝利した周瑜のすきを狙って趙雲を送り込み南郡を横取りしてしまう。南郡の城は劉備の手中に、劉備は襄陽を拠点とした。

魯粛は劉備、諸葛亮に会い「劉琦がいる間は荊州は劉備側で守り、劉琦が亡くなれば荊州は孫権側に譲る」ことを約束させ、周瑜の軍を荊州から撤退させる。劉備たちは荊州の南方4つに遠征に出かける。まず零陵の劉賢を張飛が捕まえ、その父に投降するよう促し実際投降するとそのまま統治を継続させた。また桂陽では趙雲が殺すことができたのに殺さずにいたら宴に招待されそこで薬を盛られる。兄嫁が未亡人で姉を娶ってほしいと趙雲に迫り許都へと送る手はずで攻められたがすぐに攻める。長沙には関羽が出向いた。老人となっている将軍の黄忠が戦うも関羽は「老人やわらべは殺めない」と言い、首を捕る直前に止めてしまう。黄忠も関羽に呼応するように矢を放っても関羽に当てずにいた。黄忠が降伏する意思がないのでギロチンになりそうだった直前他の将軍、魏延が黄忠を救った。魏延と共に黄忠は劉備の家臣となった。そんな時劉琦が亡くなる知らせが届く。荊州を返す気のない劉備側に孫権は魯粛を派遣する。諸葛亮は劉備に拠点が必要であることを強調し「西蜀を手にしてその後荊州を孫権側に戻す」ことを提案。魯粛は「曹操がいる限り劉備と周瑜が戦をしてはいけない」と思いその提案を飲む。 劉備のもう一人の夫人が亡くなると、孫権は孫権の妹、孫小妹と劉備を結婚させる策を思いつく。劉備に婿入りしてほしいと願い出る。劉備48歳、孫小妹18歳の30歳も年の離れた結婚だった。孫権の母に知らせず話を進めていたため反対されるも、孫小妹が陰から見て劉備を気に入れば結婚させ、気に入らなければ劉備を監禁することにしたが、孫権から解雇された魯粛がこれは罠だと知らせに来てくれた。そして孫小妹は劉備を気に入り結婚となった。劉備は嫁を貰い家を貰い周瑜の口添えで呉に長く留まり、毎月たくさんの金を貰い酒を飲み骨抜きになった。劉備に伴って来た趙雲はこの享楽ぶりを見ていられず劉備に忠告するも劉備は耳をかさず、荊州に戻り諸葛亮に報告するも諸葛亮に棒叩きにされる。「君主なのだからお守りせよ」と諸葛亮に言われ、趙雲は呉に戻り再び劉備を守る。ある時孫権の母が宴を開いたときに劉備夫妻はこっそりと呉を出て荊州に行く。孫権の母は劉備たちに加担してくれた。荊州では諸葛亮と関羽、張飛が仲たがいしており諸葛亮は荊州を去ろうとしていた。

そんな時、周瑜が36歳で亡くなる。ずっと具合悪く、時に孫権と意見が食い違ったりもしていたが、亡くなる前に彼は自分の代わりの大都督に魯粛を推挙する。周瑜の葬儀では諸葛亮は大泣きしていた。諸葛亮は龐統を劉備に仕えるように勧めるが、実力が良くわからない龐統をまずは地方へと送っていたが彼は毎日酒浸りであった。しかし100日の仕事を半日でやり遂げるほどの人だと知り、劉備は酒を持ち一度罷免した龐統を訪ねた。子供が具合悪いので早く戻るように夫人から遣いがあってもそれを断わる劉備を見て龐統は仕えようと決心した。魯粛も実は龐統を江東へ迎えたが、孫権が母の怒りで挨拶に来れないでいたため、すぐに江東を離れ荊州に戻ったところだった。

司馬懿は曹丕の師父になると告げるが、曹操は曹植の師父にという。曹植は句作りがうまく曹操に寵愛されていた。西涼の馬騰が曹操にお菓子を送って来た。曹操は馬騰に孫権を討たせ、その時に朝廷に寄る馬騰を討つ計画を立てた。一方の馬騰は弟の韓遂と仲たがいしている様子をわざと見せ、曹操を討とうとしていた。しかし馬騰は曹操に殺され、馬騰と繋がっている黄奎は弟の苗沢の密告で捕まり獄中亡くなる。黄奎とも仲の良かった曹丕の名前が出たことで曹丕も疑われるが、司馬懿が黒幕は曹丕でなく曹植であると思わせる策を講じる。 211年渭水の戦い。馬騰の子供、馬超と曹操の戦い。曹操は命からがら逃げて来て最初は大苦戦。しかし城に水をかけ一晩で凍らせて相手の矢が刺さらなくする策が功を奏す。西涼軍の韓遂が和睦を申し込んできた。それに応えるように曹操が和睦の文に黒い墨を塗って何が書いてあるのかわからないようにさせ、まるで韓遂が曹操と結託しているかのように思ってしまった馬超は、韓遂と仲たがいを始める。見事曹操は西涼を手にするのだった。

益州の西蜀の成都では劉璋が美人画を描き、享楽に耽っていた。君主のその様を快く思わない彼の部下の張松と法正は、蜀の地図を作り曹操のところに行って地図を差し出すつもりでいたが、曹操はしばらく休戦したい思いからやってきた張松を邪けんに扱い怒らせてしまう。

曹操の曹丕に対する冷たい対応がいつも気になり、曹丕は曹操にいつもびくびくしてる感じがちょっと可哀そうだなあと思った。こんな親子関係嫌だなと思った。司馬懿が曹丕の味方についてくれたことが曹丕にとっては幸運だった。劉備が一時期享楽に耽って骨抜きになっているのはびっくりだった。naonaoお勧め度★★★★★[王冠] ④に続きます。

おまけ:浅草にある浅草ROXまつり湯(HP:https://www.matsuri-yu.com/)のお風呂に入ってきました。スカイツリーはふだんから結構目にしているけど、ここはお風呂からスカイツリーが見えるというのが売り。まあ見えたけどお風呂に浸かってみるには今一つだった。でも清潔な感じでそんなに混んでいなかったのでゆっくりできて良かった。普段から浅草は外国人がたくさんいたけど、思った以上にたくさんいて面食らいました。また少し前に、四谷三丁目にあるホテルウィングインターナショナルのレストラン、BistroW(HP:https://www.hotelwing.co.jp/yotsuya/restaurant/lunch/)でランチをした。メインを選んで飲み物、スープ、サラダがビュフェ式で特にサラダが充実して美味しく雰囲気も落ち着いてとっても良かった。

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三国志 Three Kingdoms② [中国ドラマ]

中国ドラマ「三国志 Three Kingdoms」の続き②です。

三国志 Three Kingdoms 第3部-覇者曹操- ブルーレイvol.3 [Blu-ray]

三国志 Three Kingdoms 第3部-覇者曹操- ブルーレイvol.3 [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: エスピーオー
  • 発売日: 2012/04/25
  • メディア: Blu-ray


三国志 Three Kingdoms 第4部-赤壁大戦- ブルーレイvol.4 [Blu-ray]

三国志 Three Kingdoms 第4部-赤壁大戦- ブルーレイvol.4 [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: エスピーオー
  • 発売日: 2012/04/25
  • メディア: Blu-ray

2010年の作品。IMDb評価は8.3。第3部、第4部。21話~32話、33話~42話まで。

劉備は陛下に謁見するが、陛下は「曹操は董卓と変わらない」と劉備に訴える。陛下は側室の董貴妃の父親、董承に血書で曹操を誅殺するよう書き玉帯の中に潜ませて渡すと、董承は劉備にも協力してほしいと頼む。袁術は孫策から伝国璽(秦の始皇帝以来真の王朝として受け継がれてきた印章)を手に入れ自分を皇帝と名乗っていたが、劉備が袁術を討ちに行くと、袁術は自害する。兵馬を奪い徐州を奪い袁紹に加勢するつもりであることを劉備が陛下に伝えると陛下は喜ぶ。頭痛持ちの曹操を診ていた医者の吉平が「曹操に毒を盛ってもいい」と裏でしていた話を聞かれてしまい一緒にいた董承も疑われ、陛下の血書も見つかり謀反を起こしたと殺される。また娘の董貴妃も陛下の子供を身ごもっていたが殺される。後釜に曹操は自分の娘を陛下の側室とする。

曹操は徐州にいる劉備を攻める。劉備は袁紹のブレーンである許攸に会い袁紹に連絡を取る。許攸は今こそ許都を討つべき時と袁紹に訴えるが袁紹は子供の病気のため出兵を拒否。劉備も袁紹の援護を受けることができず、曹操の罠に嵌りながらも何とか逃げ伸び袁紹の元へと行った。劉備は袁紹の器に疑問を持ち始める。一方一人で門を守っていた関羽は曹操に投降。自分のところに来てほしいと曹操に頼まれ曹操のところに身を寄せる。ただ関羽は主人の劉備がどこにいるのか分かった時にはすぐに出ていくことを条件にした。江東では琴の上手な大喬と小喬の姉妹に孫策と周瑜が縁談を申し込んでいた。

199年に白馬の戦い。袁紹側にいた劉備と曹操側にいた関羽が結果的に分かれて戦うことに。だが関羽とわかり劉備は関羽に手紙を書き、劉備の元に来るよう指示。曹操が通行手形を渡すのを忘れたために関羽は関所で数々のトラブルにあう。関羽と仲の良かった曹操の部下の張遼は関羽に協力的だった。しかしそれでも途中何度も行く手行く手に阻まれる。最終的には城にいた張飛に再会、趙雲にも再会、そして劉備にも再会を果たす。途中、周倉は関羽に出会い家来になりたいと申し出、関定関平親子も関羽のところに来たいと言い関平は関羽の養子となる。

4兄弟が揃い劉備たちは荊州へ行く。劉表の元へと赴き再起を図る。一方、袁紹は曹操を討つために出発。戦を始める前に曹操は袁紹をお茶に招待し、和睦の話をする。天子を連れて帰ってもいい、和睦するならばと条件を出すも、許都を差し出せという袁紹。200年に官渡の戦いが始まる。70万の兵士があっという間に半減し烏巣にある兵糧に火をつけられ兵糧も奪われる袁紹側。曹操の旧知の仲であった袁紹のブレーンの許攸が曹操側に寝返り兵糧のある場所を教えたのだった。許攸は袁紹の無能さに厭きれ、失望していた。袁紹のもう一人のブレーンの田豊も袁紹が曹操に負けることを予想していたが、田豊は袁紹に殺されてしまう。結果この戦で兵糧も兵も少ないのに曹操は大勝し、袁紹は自害することになる。

劉備は、荊州にいる劉表が同じ皇族の末裔ということで一緒に手を組み曹操を倒したいと思い劉表を頼る。劉表は快く劉備を受け入れる。劉表の長男劉琦と次男劉琮が後継者争いをしており、劉表の後妻が自分の息子の劉琮を推そうとしているところに劉琦と親しい劉備が現れたため、劉備はその争いに巻き込まれ殺されそうになる。水鏡先生のところに寄ると「劉備に足りないのは軍師」と言われ、ちょうど徐庶が訪ねてきたため劉備は徐庶に軍師をお願いする。雨季の始まる前に曹操は軍を動かし、徐庶の言う策で劉備は戦に勝つこととなったが、曹操は徐庶の優秀さを知り徐庶の母を生け捕り曹操の元に来るよう徐庶に手紙を送る。徐庶はそれが計略だとわかっていながら曹操のところに行き、曹操には策を出さず生きる屍となった。劉備は徐庶の推薦で諸葛亮を知ることとなる。三回臥龍崗へ行ってやっと諸葛亮に会うことが叶い(三顧の礼)、眠っている諸葛亮を起こすために張飛は外を焼き目覚めさせた。諸葛亮は劉備の軍師となり「まずは荊州、益州を獲り、その後に天下を取るべきだ」(天下三分の計)と言った。

その頃江東では孫策がウサギ狩りの時に亡くなり弟の孫権が18歳で後を継ぐことになった。孫策の妻である大喬は幼い子供に家督を継ぐよう周りの人から言われていたが、孫策のブレーンだった張昭に身を引くように言われ江東を去って行った。

208年荊州新野にいた劉備たちだが、関羽と張飛は諸葛亮を軽んじていた。しかし曹操の軍が迫る中、諸葛亮が策を練り指揮を取って見事曹操の軍を撤退させると、関羽も張飛も諸葛亮を重んじるようになる。また劉琦が父の劉表を見舞いたいが継母である蔡夫人やその弟の蔡瑁が邪魔をし面会できない悩みを諸葛亮に相談するも「身内の諍いには干渉しない」という諸葛亮を、家の二階におびき寄せてその間に梯子をはずさせ助言を求め、今いる場所を離れるが得策と知り劉琦はその場を離れ江夏に行く。 「徐州の襄陽を手に入れれば安泰だ」と諸葛亮が劉備に言うが、仁義を重んじる劉備は劉表の持つ荊州をなかなか乗っ取ることができないでいる。しかし死の床にいる劉表に荊州を託されると、劉備は荊州新野から襄陽へと移動を始める。多くの民が劉備を慕って新野から移動し始めると、曹操に追いつかれてしまうため、関羽が劉琦がいる江夏に軍を要請。劉琦は船を出し助けにやって来る。趙雲ははぐれてしまった劉備の夫人と乳飲み子を見つけたが夫人は足手まといになることを嫌い自ら井戸に身投げ。乳飲み子は趙雲に託された。趙雲は曹操軍をちぎっては投げちぎっては投げ敵をどんどん切り倒し、乳飲み子を抱えながら戦った。それを観ていた曹操は趙雲を生け捕りにして重用したいと思う。橋のところで曹操は撤退。張飛が追い返す大活躍。これは208年の長坂の戦いであった。

江夏に来た劉備たち。そこへ江東の孫権の遣いで魯粛がやってきた。曹操に立ち向かうため一緒に劉備に手を組むことを提案する(孫劉連盟)。孫権の補佐と将軍を兼務する周瑜を諸葛亮は怒らせる。そして諸葛亮は周瑜と曹操と戦わせたいと考えている。曹操が小喬をものにしようと企んでいることや周瑜は水の上でしか戦えないと諸葛亮は言い放つと、周瑜は怒り夜襲に出ると言い出す。 周瑜のところにかつての友人で今は曹操の部下である将幹が訪ねてくる。周瑜の妻の小喬が剣舞を披露したり酒を勧めたりして表向き周瑜は友人をもてなすも、結局お互いに敵同士。将幹は周瑜のところから手紙を盗み曹操に渡す。その手紙で周瑜と蔡瑁が密通していることがわかり、蔡瑁は曹操に首を刎ねられる。しかしこれは周瑜の策略だった。水上の戦いを苦手とする曹操軍にとって唯一水上を熟知していた蔡瑁の損失は大きな痛手になった。周瑜は諸葛亮に「10日で10万本の矢を調達せよ」と言い、諸葛亮は「3日で調達する」と言って、船に藁人形をぐるりと立たせ濃霧の中曹操側へ船を出した。曹操側からすぐさま矢があっという間に放たれ、矢だらけの草船が戻ってきた。東南の風が吹き11月20日に風が起きることを予想していた諸葛亮は、祈祷もして結果を出した。「有能なゆえに必ず将来災いとなる」と諸葛亮を殺したいと常々考えていた周瑜だったが、妻の小喬が諸葛亮を庇ったのを見て妻に離縁状を突き付ける。 諸葛亮は劉備の元へ戻る。火を使って戦う周瑜軍。いよいよ208年赤壁の戦いの火ぶたが切られる。曹操側が83万の兵、孫権、劉備の連盟軍が5万の兵にも関わらず孫権、劉備側が大勝利。

三国志が一番盛り上がるパート。劉備たち三兄弟+趙雲も加わり、諸葛亮にも巡り会いいよいよ赤壁の戦い。大昔に観た映画「レッドクリフ」も思い出しますが、諸葛亮の本領発揮の知恵にはやはり脱帽です。三国志は曹操が主役と言う人もいますが、どうしても劉備や諸葛亮を応援したくなってしまいます。naonaoお勧め度★★★★★[王冠] ③に続きます。

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三国志 Three Kingdoms① [中国ドラマ]

中国ドラマ「三国志 Three Kingdoms」を観ました。

三国志 Three Kingdoms 第1部-董卓専横- ブルーレイvol.1 [Blu-ray]

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  • 出版社/メーカー: エスピーオー
  • 発売日: 2012/04/04
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三国志 Three Kingdoms 第2部-徐州争奪- ブルーレイvol.2 [Blu-ray]

三国志 Three Kingdoms 第2部-徐州争奪- ブルーレイvol.2 [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: エスピーオー
  • 発売日: 2012/04/04
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三国志 Three Kingdoms 第3部-覇者曹操- ブルーレイvol.3 [Blu-ray]

三国志 Three Kingdoms 第3部-覇者曹操- ブルーレイvol.3 [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: エスピーオー
  • 発売日: 2012/04/25
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三国志 Three Kingdoms 第4部-赤壁大戦- ブルーレイvol.4 [Blu-ray]

三国志 Three Kingdoms 第4部-赤壁大戦- ブルーレイvol.4 [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: エスピーオー
  • 発売日: 2012/04/25
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三国志 Three Kingdoms 第5部-智争荊州-ブルーレイvol.5(Blu-ray Disc)

三国志 Three Kingdoms 第5部-智争荊州-ブルーレイvol.5(Blu-ray Disc)

  • 出版社/メーカー: エスピーオー
  • 発売日: 2012/05/25
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三国志 Three Kingdoms 第6部-周瑜絶命-ブルーレイvol.6(Blu-ray Disc)

三国志 Three Kingdoms 第6部-周瑜絶命-ブルーレイvol.6(Blu-ray Disc)

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  • 発売日: 2012/05/25
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三国志 Three Kingdoms 第7部-漢朝落日-ブルーレイvol.7 [Blu-ray]

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  • 発売日: 2012/06/27
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三国志 Three Kingdoms 第8部-天下三分-ブルーレイvol.8 [Blu-ray]

三国志 Three Kingdoms 第8部-天下三分-ブルーレイvol.8 [Blu-ray]

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  • 発売日: 2012/06/27
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三国志 Three Kingdoms 第9部-危急存亡-ブルーレイvol.9 [Blu-ray]

三国志 Three Kingdoms 第9部-危急存亡-ブルーレイvol.9 [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: エスピーオー
  • 発売日: 2012/06/27
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2010年の作品。IMDb評価は8.3。総製作費25億円、製作期間6年、出演者15万人。95話という長さのドラマでしたが、面白くて面白くて熱中してみました。「三国志 Secret of Three Kingdoms」に続いての三国志ですが、「Secret of ~」がフィクションが入って役者さんたちが皆見目麗しく、後漢の漢献帝の弟、劉平(架空の人物)と司馬懿、曹操中心のドラマに対し、この「Three Kingodoms」のほうは、長い分「Secret of~」で描かれていない前後も丁寧にしかも三国志により忠実に描かれているので、より勉強になりました。たくさんの登場人物やそのキャラの描かれ方も素晴らしく役者さんたちがそのキャラにピッタリでした。今後も三国志関連のドラマは見続けようと思ったのですが、きっとこのドラマは三国志の中では一番の基本のドラマになるような気がします。

幼い漢献帝、劉協を操っているのは董卓。王允の七星剣を使って曹操は董卓の暗殺を試みるも失敗。曹操は逃亡せざるをえなくなる。陳宮は曹操の首を刎ねる役目にあったが曹操を尊敬していたので、曹操と共に放浪の旅へ出る。彼らが曹操の伯父のところで匿ってもらうことになったとき、伯父の家のものが自分たちを殺そうとしていると勘違いして曹操は彼らを惨殺。そのあとそれが勘違いとわかっても曹操は伯父を殺す。それを観ていた陳宮はその残忍さにいたたまれなくなり曹操から離れる。一方、董卓の義理の息子である呂布は王允の娘の貂蝉の美しさに魅了され好きになる。貂蝉もまた呂布が好きになる。王允は董卓を呂布に討たせるために貂蝉をわざと董卓に見せ、貂蝉を気に入ってもらい董卓と呂布の間を仲たがいさせる。美人の計と離間の計を使った連環の計。それは見事成功し呂布は董卓を殺害。董卓は皇太后の許しを受け自ら陛下となり、表向き逆賊として呂布に討たれたのだ。

その頃、劉備、関羽、張飛は桃園の誓い=三兄弟の誓いを立て、袁紹のところに行くと、曹操もちょうど袁紹のところにいくところであった。皆打倒董卓に燃えており、袁紹の連合軍は兵を挙げる。汜水関の戦い、虎牢関の戦いで劉備たちは大活躍するもその活躍を認めてもらえず袁紹の元から去る。また曹操も孫堅も次々と袁紹から去る。孫堅は袁紹の命で劉表に殺され長男の孫策が後を引き継ぎ、和睦の使者として幼い次男の孫権が劉表のところへ人質となって送り込まれた。

193年徐州で陶謙のところに曹操の父親がやって来るが、陶謙の部下が曹操の父を殺してしまう。曹操は父の仇うちのため徐州の戦いで戦うが、その時劉備が来ていて徐州を救うことになる。また趙雲が劉備を慕い劉備は趙雲を4兄弟の一人にする。徐州を治めるよう頼まれた劉備のところに呂布が劉備を頼ってきたため、劉備は呂布を迎え二人で徐州を守ることにする。

董卓亡き後、陛下が放浪し長安を出て洛陽入り。袁紹は来ず曹操が真っ先に陛下のところに来て食べ物を振舞う。196年都を許都に移し、曹操は陛下を匿い自ら陛下のように振る舞い、他の人に位を授け自らは何ももらわず。曹操が作った詔が袁紹の元へ届き、劉備のところには密書が送られ「袁術を討て」とあった。曹操の謀とわかりながらも劉備は出兵。徐州には張飛だけを残して出たが、張飛は禁止されてる酒、怒り、部下のいじめをすべてやってしまい、呂布の攻撃に徐州の城が呂布の手に落ちてしまった。

陶謙のところにいて裏切った陳珪、陳登親子に呂布が絶大なる信頼を寄せていたが、陳宮は曹操のスパイではないかと疑い呂布に進言するも呂布は聞く耳を持たなかった。呂布はこの親子から劉備と曹操が裏で手を組んでいると吹き込まれたため、劉備に戦を仕掛ける。劉備は曹操に助けを求めると曹操は出兵し、下邳の戦いが始まる。呂布は命を落とし、曹操が命を救いたかった陳宮は自ら命を落とし、呂布の妻貂蝉も自ら命を絶つ。徐州は曹操が手に入れる結果となったが、民意をつかんでいる劉備をそのまま徐州に残せないと判断した曹操は、劉備を許都に連れて帰ることにした。(ここまで第1部第2部、1話~10話、11話~20話の内容)

曹操が「宮廷の諍い女」の皇帝役のチェン・ジェンビン、呂布が「月に咲く花の如く」の呉聘役のピーター・ホーで顔に馴染みがありました。特にピーター・ホーが若くてびっくりした。メモ取りながらでないと、人名が時々わからなくなるけれど、毎回主要人物には人名が字幕で出てくるので良かった。名前には姓、諱(いみな)、字(あざな)があり、だいたい姓か字で呼ばれ、時に官職で呼ばれることにあるので、意外とボーッと見ていられない。曹操は孟徳、劉備は玄徳、関羽は雲長、張飛は益徳、趙雲は子龍…といった具合。でもとっても面白くて、90年代に中国旅行して主に成都あたりで三国志の博物館みたいなものをたくさん観てきたときに、当時「「三国志」の勉強をしたい」と思ってたのに、忙しさにかまけて何もせず今に至り、それでもこんなお気楽なドラマ鑑賞という形で少しはこの三国志の世界が理解できるようになるなんて、何だか楽しいなあと思っているこの頃です。naonaoお勧め度★★★★★[王冠]。長いので②に続きます。

[かわいい]おまけ:タイムリーにも日本のドラマ「パリピ孔明」が始まり今観てますが、三国志ネタが面白くて嵌ってます。今まで観てきた三国志ドラマがとっても役立っている。しばらく三国志関連のものを見ていきたいと思ってます。

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宮廷の諍い女 [中国ドラマ]

中国ドラマ「宮廷の諍い女」(原題:甄嬛伝)(Empress in the Palace)を観ました。

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2012年の作品。IMDb評価は8.4。歴史ドラマ。中国版の大奥。数々の賞を受賞。中国ドラマのお勧めの中に必ずと言っていいほど入っているドラマ。なるほど皇帝の愛を得て権力を得るがため皇后、側室たちの駆け引き、戦略が面白く、衣装も華やかで美しい。特に髪飾りが豪華で見惚れてしまうほど。76話と長いのに次から次へと観たくなりあっという間に観てしまいました。本当に面白く素晴らしかったです。

18世紀の清の第5代皇帝雍正帝(チェン・ジェンビン)の元に、新しい側室たちが選ばれて入って来る。甄嬛(スン・リー)、沈眉荘(ラン・シー)、安陵容(タオ・シンラン)。甄嬛と沈眉荘は仲のいい親友同士。安陵容は二人と仲良くしたく二人も仲良くしようとしている。

皇帝の側室の中では華妃(ジャン・シン)が一番の寵愛を受け、最も権力を握っていた。新しく入った側室が可愛いわけがない。沈眉荘が寵愛を受け始めると皇后の会合に来る途中華妃の手下のものが水を掛け服を着替えさせ時間に遅れるようにし、実際遅れると華妃は罰を与えた。何度も何度も文書を書き写させた。また池に落とすように華妃は指示。沈眉荘は殺されそうにもなる。華妃の家来のような側室曹夫人が悪だくみを考え、医師も華妃の命令のまま動き、沈眉荘の妊娠を告げた後今度は裏切った侍女に血の付いた布を用意させ捨てようとしたところを取り捕まえる芝居を打ち、沈眉荘の懐妊は疑われ、降格、幽閉、そして毒入りの食事で殺そうとまでしていた。後から華妃の悪事がバレるも位はそのまま。また偽の医師が捕まり沈眉荘の容疑は晴れるも、沈眉荘はそれ以降気落ちして具合が優れない日が続く。彼女はその後甄嬛と幼馴染で医師の温侍医に診察をしてもらう。また皇帝のお気に入りになることにうんざりし、皇太后のところに足しげく通うようになる。

甄嬛が住むことになった庭からは麝香が出てくる。麝香の香りを嗅ぐと妊娠しづらいと言われているが、これも華妃の仕業だった。また華妃ばかりでなく、斉妃も毒入りのお菓子を妊娠した甄嬛に送って来る。流産させるつもりだった。富チャ夫人も甄嬛を貶めようとするため、甄嬛は黙っていず曹夫人と手を取り富チャ夫人を脅したりもする。

余氏の元侍女も甄嬛に余計に薬を盛り流産させようとしていた。それを知った甄嬛は余氏が梅園で皇帝に会ったのではなく自分がその梅園にいたことをさりげなく告げた。嘘をついて甄嬛になりすまして側室になった余氏は、皇帝の怒りを買い降格する。そして華妃は手下の麗嬪に毒を盛らせて余氏を始末させたが、甄嬛の策略のお化け騒ぎで麗嬪の精神に支障をきたしてしまう。

元気がいい一番若い淳(タン・ソンユン)が側室として入ってくると、甄嬛を慕いよく一緒にいた。しかし彼女は華妃の悪だくみを聞いてしまったために華妃の手下に池で殺される。

華妃は皇帝に一番の寵愛を受けていたが故に、皇帝から彼女仕様の特別なお香をもらっていた。皇帝と皇后が留守の時に華妃が側室全員を呼び出し、身重の甄嬛は行くのを躊躇ったがまた何を言われるかもわからないため出席することに。すると華妃は難癖をつけて甄嬛を外に長時間跪かせ流産させたのだが、後からそれは華妃のところで焚いていた華妃仕様の特別なお香が原因であるとわかる。その中には微量ながら麝香が入っていた。表向きは華妃が寵愛を受けていると思われていたのに、実際の皇帝の心の内は華妃の子供は望んでいなかった。華妃の兄は将軍だったが素行が悪く悪事が目につくようになり降格。それと共に華妃の地位も危うくなる。その騒動から皇帝は甄嬛を守るため、何も言わずにいきなり孤島へと甄嬛を送り込む。ほとぼり冷めたころ甄嬛は呼び戻されるが、甄嬛は気が気でなかった。その時華妃の悪事をすべてバラしたのだが、華妃は降格だけで終わってしまい、甄嬛も沈眉荘もガッカリする。その後華妃は甄嬛の隣の住まいに火を放させる。そのことでやっと華妃は死罪となり自害することになる。皇帝から送られた特別仕様のお香に麝香が入っていたのを華妃が知ったのは死ぬ間際だった。金魚のフンのように華妃の後をついていた曹夫人は皇帝や皇太后に薬を盛られて亡くなる。

安陵容は初めは一緒に入った甄嬛と沈眉荘と仲良しを装っていたが、段々本性を表し、彼女たちとは少し距離を置くようになる。そして皇后に近づき皇后の駒となる。長く皇帝の寵愛を受けることがなかったが、彼女にもチャンスが巡って来た時皇后から避妊のお茶を飲まされる。そしていざ妊娠したいと思ったときには妊娠できない体になっていた。

甄嬛が寵愛されてどんどん昇格し、その昇格式の時に皇后のわなで破けた衣装を着られず昔の衣装を持ってきてもらう。しかしそれは皇帝が愛してやまない既に亡くなっている現皇后の姉の衣装だった。何も知らずにその衣装で出かけた甄嬛は皇帝の怒りを買う。そこから監禁の日々が続く。そして甄嬛は妊娠に気づく。華妃がいなくなったあと、甄嬛を貶めようとするのは皇后と安陵容だった。安陵容が送った軟膏にはわからないくらいの麝香が混ぜてあり、甄嬛の父がある詩集を持っていたことが逆賊と取られ牢獄に。その牢獄に安陵容がネズミを放ち甄嬛の父を半殺しにする。甄嬛は娘を出産するが、甄嬛が愛されていたのは亡くなった前皇后に似ていたからだと知る。もうこれ以上宮廷では生きていけないと考え、娘を敬妃に預け尼寺へ行くことにする。この時点で甄嬛が信じられる人は、幼馴染で甄嬛を好きな温侍医と沈眉荘のみだったが、寺での暮らしを始めると果郡王の屋敷が近かったこともあり顔を見合わすように。そしてお互い好きになり将来の約束の話まで出るが、果郡王にチベットへの遠征の命令が下り旅先で船のしかけによって死亡したとの連絡が入る。絶望する甄嬛。甄嬛のところに久々に皇帝がやって来て床を一緒にする。既に果郡王の子を宿している甄嬛は皇帝の子を宿したと思わせ、宮廷に戻る決心をする。

一方、沈眉荘は温侍医に好意を寄せており、温侍医が甄嬛のことを昔から好きでいるのを知っていながら自分の気持ちを抑えることができなかった。お酒を一緒に飲んで床を共にし沈眉荘は温侍医の子供を妊娠。皇帝に呼ばれると温侍医との子供を皇帝との子供として偽り出産。それから程なくして甄嬛の子供が皇帝の子供でなく温侍医との子供ではないかという疑惑が持ち上がる。後宮裁判で裁かれることに。親子の血を水の中に入れて混ざれば親子、そうでなければ赤の他人という実験に注目が集まる。その水には細工がされてあり誰の血でも混ざるようにされていた。その細工を除くと温侍医と甄嬛の産んだ子供の血は水の中で混ざらなかった。しかし温侍医は自ら去勢し、そのことを知った沈眉荘はショックで亡くなってしまう。この裁判を提案した棋氏は平民となり一族は処分される。また皇后もその悪だくみに加わっていたことも明らかになる。

ある日宴会を開いていると、果郡王が大切に持っていた甄嬛の切り絵が落ち皇帝の目に留まる。その切り絵が甄嬛に似ているも甄嬛の侍女の浣碧にも似ていて、その場で果郡王に好意を持っている浣碧が機転を利かせ、それは自分だと言う。その場で果郡王と浣碧の結婚が決まり、浣碧は側室になった。果郡王の心は甄嬛にあっても皇帝の前ではそれを隠すしかなかった。

安陵容はお香に詳しく、皇帝の寵愛を受ける時にある種の媚薬を使い始める。妊娠しているにも関わらず媚薬を使って寵愛を受けることに。それが非難のまとになる。また甄嬛や沈眉荘が流産したのも安陵容が使ったお香や軟膏のためであると明らかになり、監禁され甄嬛が用意した杏仁のようなものを食べて亡くなる。

第3皇子の生母斉妃を殺した皇后は、この子供を自分の子として育て始めると甄嬛が気にかけ自分の子としている第4皇子を蹴落としたいが、そう簡単ではない。ある時第3皇子が、果群王の侍女だった瑛貴人が好きでラブレターを送ると彼女は死罪となり、その後も第4皇子の一言で第3皇子が動いてしゃべったことが皇帝の怒りを買い、第3皇子は失脚する。しかも甄嬛は妊娠5か月目でたぶん流産するだろうと侍医に言われていたが、皇后とわざと二人きりになった時に口論し甄嬛自らつまずいて皇后によって流産させられたという芝居を打つ。皇后にはこれまでたくさんの罪があり、甄嬛の産んだ第6皇子に皇后の侍女たちが毒を盛り殺されそうになる。また皇后の姉殺しも明らかになる。皇后の姉は皇帝に最も愛された妃で今は亡き前皇后だった。それを知って皇帝は皇后を廃位にするつもりだったが、皇太后の遺言で廃位にせず。その代わり皇后は監禁され寂しい余生を送ることになる。

ジュンガル部(ウイグル北部)の代表が、寺生活をしている頃の甄嬛と果郡王の二人を知っていて、二人の仲を疑っていた。しかも甄嬛を嫁に欲しいと要求してきた。甄嬛を嫁がせるふりをし果郡王は出陣したが、そのことで辺境の警備へと追いやられる。

それから3年後。甄嬛は果郡王の毒殺を命じられ、甄嬛自らその毒酒を飲もうとしていたが見破られ、果郡王は自ら毒酒を煽り死ぬ。その後を追って彼の側室浣碧も死ぬ。また皇帝は第6皇子と果郡王の残した子供がとてもよく似ていることに気づく。その頃寧夫人が昔安陵容が使っていた媚薬を使い、皇帝の健康をも害するものを使っていく。彼女と連係プレーするかのように甄嬛が丸薬をすり替え皇帝が飲むよう計らい皇帝は死ぬ。その間第6皇子の血液を採取した皇帝の家来を始末。甄嬛は自分の子供第6皇子を果郡王を継ぐように計らい、自らは新皇太后になり、血の繋がらない第4皇子が新皇帝に。これは彼女の望み通りのシナリオでもあった…。

何も知らずに側室になった甄嬛は、華妃や皇后、他の側室たちの陰湿ないじめや陰謀で、彼女自身も彼女たちを憎み仕返しをしていくようになります。それが次から次へで目が離せませんでした。最終的にはやられた人たちを死へと追いやります。衣装も豪華で素敵でしたが、髪飾りが本当に色々で目を瞠りました。それと指サックのような装飾品がちょっと変わっていた。この清の時代の独特のものなのか。面白いと思った。主役の甄嬛がどんどん綺麗になっていった。化粧の仕方も変わっていき衣装も華やかで品のあるものになった。最後は甄嬛は怖いもの知らずになり、ある意味貫禄があった。またセリフに詩歌や格言がふんだんに入っていた。これが全部わかったらいいなあと思った。中国ドラマでははずせない作品で、中国ドラマの代表選手のような作品でした。naonaoお勧め度★★★★★[王冠]

おまけ:DVD予告映像。


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