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クロスロード [日本映画 ドラマ]

「クロスロード」をニッショーホールで観てきました。

ポスター画像

映画公式サイト:http://crossroads.toeiad.co.jp/

舞台挨拶付の映画でした。すずきじゅんいち監督、主演の黒木啓司(EXILE)さん、渡辺大さんの3人が登壇してフィリピンでの撮影の話などしていました。EXILEファンなら当然知っているのでしょうが、黒木さんの顔も名前も全然知らなかったので、この映画をきっかけにCMやら番宣で(今日もテレビに出ていたので)、顔と名前がかろうじて一致した感じです。EXILEの人たちも俳優業に進出しているんだなあと思いました。

そして青年海外協力隊に参加したことのあるベストセラー作家の湊かなえさんと小池百合子衆議院議員まで駆けつけての応援となり、特に湊かなえさんのトンガでの体験談などが結構面白かったです。

「EXILE」黒木啓司、役者としての成長を称賛され恐縮しきり さらなる飛躍誓う - 画像2

(映画コムから拝借)↑

ストーリーはこうです。

カメラマン志望の沢田(黒木啓司)が自分を変えたいと飛び込んだ青年海外協力隊ではフィリピンの観光省に派遣され、フィリピンの観光に役立つ写真を撮ることとカメラマンの育成の仕事が任務ですが、ゆるゆるの仕事で手ごたえを感じられません。そんなとき物売りの少年ノエルに出会い、彼が貧民街バギオに姉のアンジェラと住んでいることがわかります。彼の興味は一気にこのバギオに移りますが、観光省がこの写真の撮影を仕事として認めるわけもありません。何の成果も残せぬまま2年間は流れフィリピンを離れるとき、別れを告げに来た少年ノエルは、沢田が席を外している間に沢田のカメラを盗んで逃走。しかし、姉のアンジェラがそれを知り、カメラを返しに沢田のところを訪れます。沢田は「自分の家も父親が亡くなって母子家庭で家が貧しかったけど、何とか専門学校に入れてもらいカメラマンになれたから、アンジェラも頑張って働いてノエルの夢、カメラマンの夢を叶えてあげて」とアンジェラに言うのですが、彼女は泣き叫ぶように「そんなのできるわけがない。カメラすら買ってあげられない」といい出します。そして沢田は自分にできるのはそのカメラをノエルにあげることだけだと悟り、そのままアンジェラにカメラを渡すのです・・。

一方、本当に人を助けたいからという純粋な気持ちで青年海外協力隊に参加した羽村(渡辺大)はドジョウの養殖で村を助けることに成功します。しかし、村人たちに溶け込めず、ふと一日だけ棚田の写真を撮りに来た同期の沢田が村人たちに簡単に溶け込むのを目にし、自分との違いを肌で感じるのです。

羽村と沢田はお互いにそりが合わずいつも対立していましたが、青年海外協力隊の任期を終え、8年の年月が過ぎたとき、吉里吉里にいる羽村の写真を撮る仕事を沢田が依頼され、思わぬ再会劇を果たすのです。そしてそこでお互いがお互いの良さを確認しあい、それぞれがそれぞれに脱帽するのです。

映画の完成度としては今一つだったかもしれません。何せ主役の演技がちょっと青臭くて学芸会のようだったかも。能年ちゃんと「ホットロード」に一緒に出てたEXILEの登坂広臣くんのほうが、断然うまかった。でももしかしたらそれは監督さんの力量とか、編集の仕方とか、脚本とかそういうことにも関わってくるのかもしれません…。

青年海外協力隊に参加はしていないけれど、40か国以上の国々を合計4年弱もフラフラした身としては、この映画で度々セリフとして出てきた「せいぜい自分ができることはこれくらいだ」「一生面倒を見れるわけではない」というのはすごくわかりました。また海外に出てみて初めて日本の良さも悪さもわかり、当然なことは当然では全くないということも肌で感じてこれます。今の若者はあまり海外に行きたがらないといいますが、本当はどんどん出ていろんなものを見聞きしてきてほしいです。視野は絶対広がりますし、ものの考え方も変わります。多角的にものを見られるようになり、人生が豊かになります。その一つの手段として青年海外協力隊の参加もありだったかも…と思いました。


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naonao

>nice!をいただき、皆様ありがとうございます。
by naonao (2015-11-28 15:20) 

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