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ビッグマウス [イ・ジョンソクLeeJongSuk李鍾碩]

韓国ドラマ「ビッグマウス」(Big Mouth)を観ました。


(ディズニープラスで配信中)

2022年の作品。IMDb評価は8・3。クライム・ミステリー。三流弁護士が天才詐欺師ビッグマウスにでっち上げられる中、悪に悪を重ねる大物たちの不正を暴くドラマ。イ・ジョンソクくんの除隊後初のドラマということで、毎週楽しみに期待して観てました。チソンさんの「アダマス」と並走して観ていて、最初は「アダマス」のほうが面白いと思っていたのですが、中盤以降「ビッグマウス」に軍配が上がりストーリー展開が面白くて目を離せませんでした。(「アダマス」のほうはちょっと失速したかも)久々にイ・ジョンソクくんを観られて、またユナちゃんとのケミも良くてホロリとさせたり、ハラハラドキドキ、血だらけや暴力のシーンもあってイ・ジョンソクくんが殴られるところなど痛々しく観てられませんでしたが、よくまとまった面白いドラマでした。

最初、イ・ジョンソクくん演じるチャンホがビッグマウスにでっち上げられて刑務所に行かなければならない様子が、チソンさんの罪を擦り付けられていきなり刑務所にいた「被告人」を思い出させ、その時にはチソンさんの演技のほうが断然うまいよなあと思って観てました。でも細かな繊細な演技はイ・ジョンソクくんも負けていず、特に後半はとっても良かったです。線が細いのでどうしても殴る蹴るをされると痛々しくてかわいそうに思えてしまう。最初はビッグマウスに仕立てられ自分の安全からも成り済ますことにし、それと同時にビッグマウス探しが始まり、中盤でビッグマウスが誰かがわかり、刑務所も出て最初味方だと思ってた市長(キム・ジュホン)は完全に敵になり、最後は相当な悪人であったことがわかり、そして亡くなったビッグマウスに代わってチャンホが最後の最後にビッグマウスになると気持ちを固める話。刑務所でかつては敵だった人も味方になりチャンホを支え、初めからチャンホを慕っている子分にジェリー(クァク・ドンヨン)、また新聞社の社長コン・ジフン(ヤン・ギョンウォン)は敵、味方とコロコロ変わるのが面白く(演技が凄かった)、チャンホの妻ミホ(ユナ)が体を張ってチャンホを支え、謎解きのために病院に勤務したり刑務所に勤務したり、最後は囚人が連れ出される現場に行って自分も白血病にかかって亡くなってしまい、ホロリとさせました。

薬を盛られていきなり交通事故とか、襲われて血だらけとか、本当のビッグマウスに成り済まさねばならないときに麻薬リストの名前を言うのにギリギリになって嘘だとわかり一体どうなる?という危機を乗り越えたり、市長に丸め込まれたような元刑務所館長がチャンホを殺したかと思ったが実際は先に手を打っていたり…とハラハラドキドキのスリル満点があちこちに散りばめられていて、ドラマがダレることがなく夢中になって観れました。ビッグマウスが誰なのか、ジェリーか、刑務所署長か、最後はノバクという囚人だとわかり、中盤まではビッグマウス探しで盛り上がりました。ユナちゃん、「K2」「王は愛する」でそんなにうまいと思わなかったけれど、このドラマではとっても良かったです。実力をつけてきてるんですね。これからジュノと新ドラマ「キング・ザ・ランド」の撮影が始まるとのことでこちらも楽しみ。イ・ジョンソクくんは安定の実力で、彼の出ているドラマならどんなものでも観ていきたいと改めて思いました。イ・ジョンソクくんはやっぱりいいなあと思いました。naonaoお勧め度★★★★★

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ピノキオ [ミュージカル・音楽映画]

アメリカ映画「ピノキオ」(Pinocchio)を観ました。

ピノキオ

(ディズニープラスで配信中)

2022年の作品。IMDb評価は5・2。映画「バック・トゥー・ザ・フューチャー」や「フォレストガンプ」のロバート・ゼメキス監督作品。童話ピノキオの実写版でファンタジー映画。トム・ハンクスがゼベットおじいさん役で出演してます。夢のある世界で映像も綺麗。ピノキオもメチャクチャ可愛くて、さすがディズニー作品だと思いました。

良く知っているピノキオの話ですが、おじいさんに作られて人間になりたいピノキオ。嘘をついたら鼻が伸び、最後は鯨の頭のてっぺんの水を吐くところからピノキオが飛び出してきたのは覚えていたけど、細部を全然覚えていず。オオカミの誘惑で見世物小屋に売り飛ばされたり、子供だけが集められて好きなだけご馳走を食べて好きなだけものを壊して憂さ晴らしできるキラキラ輝くプレジャーアイランドに行って、ロバの耳にもなってロバの尻尾もついて最後は鉱山に連れていかれるとか…こんな話だったかなあ?と記憶がかなり曖昧な中、不思議な気持ちで見入ってました。最後の鯨も鯨でなく海のモンスターみたいな生き物でちょっと違和感あったけど…。でも楽しかったです。

壁に掛けた仕掛け時計にたくさんのディズニーキャラクターが出てきて、演出がかなり憎かったです。子供がとっても喜びそう。おじいさんがトム・ハンクスだと全然わからずに観ていて、途中で調べてトム・ハンクスとわかりました。また「星に願いを」(When You Wish Upon a Star)が、このピノキオのテーマ曲だったことをこの映画を観て初めて気づきました。おじいさんがピノキオを人間の子供にしたいという願いを星に願って、ピノキオに魂が宿った場面があり、そこでこの曲が流れてはたと気づきました。そしてピノキオが松でできていて、松はイタリア語でpinoといい(英語もpine treeというし)そこからピノキオという名前であることも知りました。勇敢で正直で思いやりのある人間目指して奮闘するピノキオ。ピノキオがキュートで映像も美しくてファンタジー感いっぱいでした。naonaoお勧め度★★★★

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ウエスト・サイド・ストーリー [ミュージカル・音楽映画]

アメリカ映画「ウエスト・サイド・ストーリー」を観ました。

ウエスト・サイド・ストーリー ブルーレイ+DVDセット [Blu-ray]

ウエスト・サイド・ストーリー ブルーレイ+DVDセット [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社
  • 発売日: 2022/05/18
  • メディア: Blu-ray

2021年の作品。IMDb評価は7.2。スティーブン・スピルバーグ監督が1957年の同名ミュージカル、また1961年の同名ミュージカル映画をさらに映画化。Tonight,Maria,America,I Feel Prettyなど馴染みの曲が懐かしく、 50年代らしい雰囲気がプンプンで楽しかったです。衣装の色彩も華やかで、踊るその動きそのものが秀逸なカメラワークと共に目を楽しませてくれました。

ナタリー・ウッドとジョージ・チャキリスの映画「ウエスト・サイド物語」を実はちゃんとは観ていないのですが、初めてイギリスに行ったときロンドンで舞台を直に観ています。中学生のころから何故かウエスト・サイド・ストーリーの曲の入ったカセットテープを持っていて、このミュージカル曲は学校の音楽の時間にも習い、耳にとっても馴染みがあるので、こうして映画を観ると尚更親しみを持って観ることができました。

現代版ロメオとジュリエット。ニューヨークに住むプエルトリコ人のグループと、ポーランド系白人のグループの若者たちの縄張り争い。パーティーでプエルトリコ人のマリア(レイチェル・ゼグラー)と白人のトニー(アンセル・エルゴート)は一目惚れし愛し合うも、二つの仲たがいする敵同士の戦いは避けることができず、トニーはマリアの兄をはずみでナイフで刺し殺し、マリアの兄の親友によってトニーは銃で撃たれ亡くなるという悲劇が起こる…。

マリア役の高校生のレイチェル・ゼグラーはオーディションでその役を見事勝ち取り、ゴールデングローブ賞のミュージカル部門主演女優賞を受賞してます。またトニー役のアンセル・エルゴートはどこかで観た顔だと思っていたら、「きっと、星のせいじゃない」に出ていた俳優さんでした。日本のドラマに出演したために日本語を猛烈に勉強し、今や結構流暢な日本語をしゃべる親日家のようでした。ディズニープラスで配信中のドキュメント「サムシングズ・カミング:ウエスト・サイド・ストーリー」ではインタビューの中で、「写真家の父が撮ったバーンスタインの写真が飾ってあって誰だろうといつも思っていた」とか「ウエスト・サイド・ストーリーの舞台となった高校に通っていた」というのだからウエスト・サイド・ストーリーに本当に縁があり、選ばれべくして選ばれたのだなあと思いました。またマリアの兄の恋人アニタ役のアリアナ・デボーズ、先ごろ観た「ハミルトン」にも出ていて、この「ウエスト・サイド・ストーリー」では真っ黄色な素敵なドレスに身を包んで圧巻のダンスを披露していました。本当に素晴らしいの一言に尽きる。ナタリー・ウッドの「ウエスト・サイド物語」でアニタ役だったリタ・モレノがスピルバーグ監督に直々にお願いされてドグの未亡人役になり、新旧アニタ役のアリアナとリタがお互いプエルトリコ人としてアニタ役を演じられたことを喜んでいる対談の様子もドキュメンタリーで見られました。このスピルバーグ版ではたくさんのプエルトリコ人の俳優を使っており、現代により合わせてLGBTQ問題も扱っています。やはりミュージカル映画は楽しいなあと思いました。naonaoお勧め度★★★★★

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犬ケ島 [Wes Andersonウェス・アンダーソン]

アメリカ映画「犬ケ島」(Isle of Dogs)を観ました。

犬ヶ島 [AmazonDVDコレクション] [Blu-ray]

犬ヶ島 [AmazonDVDコレクション] [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社
  • 発売日: 2019/01/23
  • メディア: Blu-ray

2018年の作品。IMDb評価は7.8。ウェス・アンダーソン監督作品。アニメーション、アクション、アドベンチャー。日本が舞台なので、浮世絵のような絵や石庭のような草むら、歌舞伎、相撲、太鼓の音など日本っぽいものがたくさんありました。その上時代が昭和初期なのでちょっとレトロ。

病気に罹った犬がごみの島に集められ、そこに少年小林アタルくんが自分の犬スポットを探しに出かける物語。ごみの島にいた犬5匹と親しくなり、彼らの協力も得てスポットを見つけます。犬は英語をべらべらとよくしゃべり、主役のアタルくんは日本語をちょっとだけしゃべります。犬がアタルくん以上に人間みたいで喜怒哀楽を表してるのが可笑しかった。アタルの声が聴きづらかったのが残念。日本人の子供に声を充ててもらったら良かったのに。声の出演は豪華で、ウェス・アンダーソン監督の映画でお馴染みのビル・マーレイ、エドワード・ノートンのほか、ハーヴェイ・カイテル、スカーレット・ヨハンソン、ヨーコ・オノ(オノ・ヨーコ役で)、野田洋次郎、渡辺謙、夏木マリ、山田孝之、松田龍平、松田翔太などなど。日本人の私から観たらまだステレオタイプ的な日本って感じもあったけれど、監督の日本愛は伝わりました。ごみの島が舞台なのでお世辞にもキレイだとは言えず、その点が微妙だったけれど。

このアニメはストップモーションアニメと呼ぶらしく、一コマずつ動かしては連続した動きを出していて、その分大変な労力がかかっただろうことが容易に想像できます。良く作ったね!という感じ。naonaoお勧め度★★★★

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プロミシング・ヤング・ウーマン [アメリカ映画 賞受賞]

アメリカ映画「プロミシング・ヤングウーマン」(Promising Young Woman)を観ました。

プロミシング・ヤング・ウーマン [Blu-ray]

プロミシング・ヤング・ウーマン [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン
  • 発売日: 2022/08/03
  • メディア: Blu-ray

2021年の作品。IMDb評価は7.5。アカデミー賞脚本賞受賞。キャリー・マリガンが出ているので観ました。かなり重たい内容ですが、結構ポップに作られ軽いノリの作りです。それでも最後の結末はやりきれませんでした。

キャシー(キャリー・マリガン)は夜な夜なクラブに出かけては声をかけてくる男を待ち、家にお持ち帰りしてレイプする男を制裁していた。彼女の友人が学生時代に集団レイプされ彼女が命を落としたのを許せずにいたからだ。長年にわたりこの生活を送る中、自分が中退した医学部で一緒だったライアンと久々に再会し、彼と恋仲になるときに、友人が集団レイプされたときの映像を入手することになる。その中には傍観者としてライアンもいたことにショックを隠せないキャシー。彼とは別れ、集団レイプの中心にいた一人が結婚する前夜、バチェラーパーティを開いていたところに、キャシー自らが出向いて彼らに制裁を与えようとするのだが…。

男性のレイプを許せないキャシーの結末。それは制裁を与える相手に殺されることでした。彼女はそれを予測していたかのように、「私が戻らなかったら警察に届けてほしい」と各方面に知らせておきます。彼女が戻らず、手に入れた映像が決め手となって、警察が結婚式にやってきたのでした。

怖い内容でした。彼女の服装や髪型、彼女が働くカフェ、彼女の部屋などパステルカラーを使ってポップでいかにも可愛らしいのですが、内容は重々しく最後は嫌な感じが残りました。後味悪すぎた。キャリー・マリガンははまり役で彼女の違った一面を観たようでした。naonaoお勧め度★★★★

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