大判三国志⑩劉備の結婚 [本]
「大判三国志⑩劉備の結婚」を読みました。
横山光輝のマンガ。
魏の曹仁と戦った呉の周瑜は矢に当たり具合が悪かった。相手に過剰に具合悪く見せる謀をする。周瑜が戦っているときに、趙雲が南城を取り、張飛が荊州の城を、関羽が襄陽の城を取り、周瑜は怒りが止まらず病もどんどん重くなっていく。馬良と馬謖を劉備は家来にし、馬良の4群のうち零陵、桂陽、武陵、長沙の順で取っていくのがいいという提案に沿ってやっていく。零陵は簡単に落ち、桂陽は趙雲が策に引っかかりそうになりながらも取り、武陵は張飛が、そして長沙は関羽が取った。長沙では老将の黄忠が関羽と戦うがお互いに敬意をもって戦いなかなか決着がつかず。そして黄忠は劉備に下ることになる。
劉琦が亡くなり、荊州を呉に返さなければならなくなった劉備だが、諸葛亮の知恵で漢室の血を引く劉備が荊州を継いでも悪くないし、蜀を取るまでは荊州を預かっておくことがいいと言われそうする。
周瑜の策で劉備は孫権の妹と結婚することに。劉備は承諾し呉へ向かう。孫権の母がそれを後から聞き、甘露寺で劉備を待ち孫権の母が劉備を気に入らなければ孫権は劉備を即殺すことにした。劉備は孫権の母に気に入られ殺されることはなかった。
劉備は甘露寺で「我が覇業成らぬならこの岩斬れじ。我が生涯の大望成るならこの岩斬れよ」と言い岩を斬る。見事斬れた。孫権もその後岩を斬ると孫権も斬れた。甘露寺の十字紋石は今も中国にあるとのこと。
劉備は周瑜の策により、孫権の妹と結婚することで贅沢三昧の日々を送る。諸葛亮が趙雲に授けた知恵の袋を開けると趙雲は劉備に荊州が曹操軍に攻め入っていることを告げる。そして劉備は正月にこっそりと妻と二人で表向きは墓参りと言って呉を抜け出す。
美女を侍らせ酒を飲み贅沢三昧の劉備なんて想像したくないけれど、孫権の妹を嫁にした時期はへべれけになっていました。孔明の策に従って趙雲が言葉を掛けた途端に動き出す劉備というのも何だかすごい。孔明がやはり天才というか劉備のことをちゃんとわかっているのだなあと思います。
大判三国志⑨赤壁の戦い [本]
「大判三国志⑨赤壁の戦い」を読みました。
横山光輝のマンガ。
周瑜+魯粛+諸葛亮の三人で話し合い。手を組んで曹操と戦うことにする。その一方で周瑜は諸葛亮が後々脅威になると考え、諸葛亮を劉備共々暗殺したいと考える。周瑜と学友だった蒋幹は曹操に願い出て口どくために周瑜に会いに行く。そこで周瑜と蔡瑁が交わしていた密書を蒋幹が曹操に持ち帰ると、曹操は裏切った蔡瑁を殺す。水軍を一番に理解している蔡瑁を失うことは曹操にとって痛手だった。しかしこれは実は周瑜の策略であった。10日で10万本の矢を作るよう周瑜に言われた諸葛亮は3日でできると言い、夜の霧の中藁人形を乗せた船を出し、曹操軍に矢を射やらせ易々と10万本の矢を手に入れた。
曹操側は蔡瑁の甥の蔡和と蔡仲を使い、呉軍に偽の投降をさせる。しかし諸葛亮も周瑜もこれが偽りで曹操の策略なのだとわかっていた。「埋伏の毒」~毒を甘いもので包み毒とわからぬようにして飲ませる。この策略をした曹操だったが、周瑜たちもこれを利用する。黄蓋と周瑜は裏をかくために芝居を討つ。黄蓋を鞭打ちし曹操に黄蓋が投降したいといったことをわざと蔡和や蔡仲に見せたり盗み聞きをさせ、仲間割れしていることを曹操に報告させる。蒋幹がまた周瑜のところへ探りに行くために出かけると今度は捕まってしまうが、何とか蒋幹は逃げる。逃げる時に龐統に出会い龐統は曹操のところへ行く。兵たちが船の揺れで具合悪くなっているため、船を繋いで陸のようにする「連環の計」をする。その頃西涼の馬超と韓遂が反旗を翻し都を襲撃したため、徐庶が都に戻ることに。
諸葛亮は東南の風が吹くことを知っていてそして祈祷をしていた。東南の風が吹くことで火を使い、曹操の船を燃やす作戦。燃え始めると曹操は逃げ、趙雲と張飛が待ち受けそこを曹操がスルスル抜けると最後に関羽が待ち構えていたが、関羽は温情から曹操を見逃してしまった。
有名な赤壁の戦い。敵から矢を調達する諸葛孔明。映画「レッドクリフ」を観た時の情景も思い出します。関羽が曹操に恩義を持っていてとり逃がしてしまうというのも一つの見どころ。これがなかったら(曹操がもっと早い時期に亡くなっていたら)一体三国志はどんなふうになっていたかなあと思います。
2023年naonaoお勧め映画・ドラマ 第五弾 [naonaoお勧め映画・ドラマ]
2023年naonaoお勧め映画・ドラマ 第五弾。中国ドラマ、韓国ドラマ以外編(日本ドラマ、アメリカドラマ、イギリスドラマ、インドドラマ編)。
2022年年末から2023年年始にかけて観たドラマ。20年に渡るラブロマンスで、美しかった。韓国ドラマみたいに思えた日本ドラマ。秀逸でちょっと完璧すぎるくらいに良くできていた。最後は泣けた。
おとぎの国の世界の主人公たちがたくさん出て来て現代にも生活しているお話。過去にも行ったり来たり。スリルあり夢あり。悪役もヒーローも愛おしい存在だった。シーズン4まで観た。シーズン7まであり。
ワンス・アポン・ア・タイム シーズン1 コンパクト BOX [DVD]
- 出版社/メーカー: ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社
- 発売日: 2015/08/05
- メディア: DVD
面白かった「マーベラス・ミセス・メイゼル」。シーズン1~4は2021年に鑑賞済み。こちらは最終章のシーズン5。相変わらずコメディアンの高みへと目指す主婦のミッジ。時代は1950年代から60年代が主で時々ちらりと80年代90年代の様子も見せてくれます。面白さは全然衰えず。華やかでお洒落。高みに登る痛快さもあり。エンタメ度が高い。
イギリス貴族の生活や使用人を含んだ人間関係などストーリー展開も面白かった。電気、電話、ラジオ、トースター、通信販売などの出現、タイタニック号の沈没、第一次世界大戦、アイルランド独立運動などの歴史も出て来る。格調高いドラマ。人気があるのがよくわかる。
ダウントン・アビー コンプリート・ブルーレイBOX [Blu-ray]
- 出版社/メーカー: NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン
- 発売日: 2019/12/04
- メディア: Blu-ray
「ジュビリー ボリウッドの光と影」~1940年代から50年代のボリウッドを舞台に映画会社社長とその妻で女優、役者たちの野望や失望を描くインドドラマ。映像もセピア色で美しく、踊り少な目の音楽ドラマだった。シナリオもしっかりしていてインドドラマ初でしたが面白かったです。
2023年naonaoお勧め映画・ドラマ 第四弾 [naonaoお勧め映画・ドラマ]
2023年naonaoお勧め映画・ドラマ 第四弾。映画編その2。
1960年代のNYハーレムを舞台にジャズをきっかけに恋に落ちる二人。王道のラブロマンス。たくさんの音楽で溢れ心地よかった。
タイ映画。水上に浮かぶ学校の新米教師が前任の教師が残した日記を読んで恋をしてしまう話。湖の上での生活や子供たちの笑顔に癒されました。
青春純愛映画。ストリートチルドレンやいじめ、受験戦争を描く社会派映画でもあり、主演の2人が素晴らしかった。特に「サンザシの樹の下で」にも出ていたチョウ・ドンユイの演技が光ってました。
ファンタジー・ラブロマンス。台湾映画。ポップでコミカル。ほっこりし幸せ気分になる映画で文句なしに大好きな映画でした。DVDなし。
ロードムービー。中国四川省に住む村人11人が1か月かけてチベットのラサに寄り、その後カイラス山に巡礼の旅に出る物語。チベットが大好きな私は文句なしにこの映画が好きでした。一緒に彼らと旅した気分になれたのも良かった。懐かしいチベットの旅の記憶が戻ったことも楽しかった。
レンブラントの絵の真贋を巡る物語とフランスのロス・チャイルドが持っていたレンブラントの絵を手放す時の争奪戦の物語。こんな世界があるのかと興味深かったです。
ベトナム映画。80年代のサイゴン(現ホーチミン)で二人の男の交流と楽器ソン・ランの調べと歌劇カイルオンが見もの。雰囲気あって素敵でした。
かなりショッキングな映画。現実がむご過ぎる。レバノンの内紛、宗教紛争、民族紛争に絡むヒューマンミステリードラマ。辛くても観てほしい。
ドラマ「ルパンの娘」の映画化。ドラマが映画化されると貧弱になることが多いがこれはとってもいい出来だった。円城寺のミュージカルが好きすぎ。泥棒一家大活躍。
劇場版 ルパンの娘 レガシー・エディション [Blu-ray]
- 出版社/メーカー: TOEI COMPANY,LTD.(TOE)(D)
- 発売日: 2022/02/23
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パール・バックの「大地」の映画化。1930年の映画。白人の手により描かれたが、その当時の中国の貧しい生活やイナゴの襲来など良く描かれている。その世界観が映像化され見事です。
二人の正反対の生き方を選んだ女性の半生を描く。シナリオと役者がいい。特に「サンザシの樹の下で」「少年の君」にも出てたチョウ・ドンユイが光ってる。
9・11の同時多発テロ事件の首謀者として逮捕された男が拘束され一度も裁判が行われないことに弁護士たちが立ち上がる。真実の物語というところがまたグッときた。
何度寝ても起きても同じ日を繰り返すタイムループものでラブコメ。タイムループものは好きなので楽しかったし面白かった。
幾重にも重なった不幸が常軌を逸した行動へと駆り立てた男の物語。サイコスリラー。主演のホアキン・フェニックスのいかれ加減が素晴らしかった。
韓国の光州事件を扱ったヒューマンドラマ。ドラマ「五月の青春」同様迫りくる感じが怖いし泣ける。ソン・ガンホが出てる映画はやはり外れがない。
中国の一人っ子政策にスポットを当てるドキュメンタリー。知られていないこと、その弊害など色々怖かった。
一人っ子の国 (原題 - One Child Nation)
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- 発売日: 2019/11/08
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2023年naonaoお勧め映画・ドラマ 第三弾 [naonaoお勧め映画・ドラマ]
2023年naonaoお勧め映画・ドラマ 第三弾。映画編その1。
信長の人生を描く。映像が美しかった。
ベルリンの壁が崩壊する1984年の東ドイツを描く。ヒューマンドラマ。泣けます。
メビウスの輪のようなタイムトラベル映画。全ては自分であったという結末。面白過ぎた。
チャールトン・ヘストン主演。ソフィア・ローレンも出ている。イベリア半島を舞台にエル・シドの半生を描く。昔の映画はいいなあと思いました。
ドラマ・クライム映画。白人至上主義の2人の兄弟に起こる悲劇を描き、アメリカの闇が深いことを見せつけられたような映画。
12歳のベイルートのスラム街に住む12歳の男の子の目線で見せる映画。児童労働、児童婚、人身売買、不法滞在など色々考えさせられる。
トランスジェンダーを扱った映画。荻上直子監督のほっこりする世界が広がる。生田斗真が好演だった。
初めて観たブラジル映画。老人と23歳の女の子の交流物語。思いのほか心温まり良い映画でした。
少年が鳥たちと一緒に北極圏のラップランドからフランスまで飛行する事実に基づく映画。「ニルスのふしぎな旅」を地で行く話で夢がありました。
チャン・イーモウ監督の映画。1940年~1960年の日中戦争、中国国民党から共産党へと変わり、文化大革命の時代をたくましく生きた家族の物語。素晴らしかったです。
こちらもチャン・イーモウ監督作品。文化大革命下の若い二人の淡い恋を描く。主役二人が初々しく透明感あり素敵な映画でした。中国版「世界の中心で愛を叫ぶ」のようでした。
国の承認を得ずして販売した薬を巡る物語。実話に基づくもので、何度か泣かされました。
ラブロマンス・ファンタジー・アクション映画。歌って踊ってのインド映画健在で現代と1600年代を描く。楽しかった。
同性愛を描くフランス映画。絵画のような美しさだった。
文化大革命時代の京劇役者2人の人生を描く。ドラマ「君、花海棠の紅にあらず」と重なるところがあり、素晴らしい映画で観れて良かったです。
コミカルでハートウォーミング。倒産寸前のバラ園を立て直す女性の奮闘記。カトリーヌ・フロの映画は元気をもらえるので好きです。
イラン映画。友だちのノートを返すために必死に友だちの家を探す冒険物語。子供目線で一緒にちょっとした冒険をした感じ。ほっこり癒されます。子供も可愛い。