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大判三国志⑬魏王曹操  [本]

「大判三国志⑬魏王曹操」を読みました。

大判 三国志 13: 魏王曹操 (希望コミックス)

大判 三国志 13: 魏王曹操 (希望コミックス)

  • 作者: 横山 光輝
  • 出版社/メーカー: 潮出版社
  • 発売日: 2018/01/25
  • メディア: 単行本

横山光輝のマンガ。

馬超を臣下にしたい劉備は諸葛亮の提案で「蜀を治めたら張魯を漢寧王に封じる運動をする約束の代わりに馬超を呼び戻す約束をしてほしい」と手紙を書き張魯に送るが、馬超は手柄を立てるまで戻らないという。交渉人の楊松にたくさんの褒美を取らせ帰らせる。しかし馬超は蜀の劉璋の首を一か月以内に捕って来なければならないと厳しい条件を課せられ困っていた。蜀の李恢は劉備に馬超を降伏させましょうと言って馬超のところへ行った。「真の敵の曹操を忘れ劉備を討とうとしているが、劉備がいなくなれば曹操が喜ぶだけだ。また張魯にうまく使われているだけで用なしになれば斬られるだけだ」馬超はその言葉を聞いて劉備の部下となった。そして馬超は劉璋に張魯が援軍を出す意思がないことを告げ劉璋に投降を勧め、劉璋は将軍に封じられ荊州に行かされた。劉備はやっと初めて国を持ち、劉備の蜀、曹操の魏、孫権の呉と三国が形成された。

荊州を返さない劉備に、孫権は孔明の兄の諸葛瑾を使い荊州を戻さねば諸葛瑾の一族を断罪に処すると迫る。その結果、荊州のうち長沙、零陵、桂陽の3郡だけを呉に返すことにしたが、荊州を守っている関羽が黙っていずそれに反対。魯粛は宴を開き関羽を呼び出し命を狙おうとするも失敗する。

宮廷では帝が伏皇后の父、伏完に手紙を出し曹操を討つようにお願いする。遣いの穆順(ぼくじゅん)が捕まり伏皇后が黒幕だと知られ伏皇后は殺され、穆順もその一族も殺される。その後曹操の娘が帝の妃となった。曹操は西征の大軍を編成し、漢中を滅して蜀を攻めることにする。初戦は散々だったが退陣すると見せかけ濃霧の中勝利を収める。漢中の要害である陽平関を手に入れる。その時龐徳の活躍を観ていた曹操は龐徳を部下にしたいと思い張魯の腹心の楊松が賄賂に目がないために賄賂を与え、張魯に龐徳の悪いところを告げさせる作戦に出る。見事功をなし、龐徳は曹操の部下となる。張魯も降伏。張魯を売った楊松は首を刎ねられる。漢中は曹操のものとなった。

劉備は呉に荊州3郡を返す代わりに合肥の城を攻めるよう呉に言うと孫権はそれを飲み、まずは皖城を落城させるが合肥では呉軍は惨敗。曹軍がまずは勝つ。そして呉軍はアヒルの羽をつけ100名の決死隊で40万の曹軍の陣へ夜襲を掛けると成功するが、その後総力戦で両軍疲れ果て最後は和睦。孫権は中央の府に毎年貢物を献じる約束に応じた。

曹操は魏王を名乗り魏王宮を造らせる。各地から特産品を届かせる老人=左慈元放が担ぎ手となって温州蜜柑を運んだが、その蜜柑の中身がなくなって皮ばかりになっていた。それを曹操が嘆くと老人は「天下は劉備に任せて曹操は仙人のように生きるがよい」と提案する。薄気味悪く思った曹操はこの老人を獄に入れると、食料や水を与えないにもかかわらずピンピンしており、逃げてしまう。彼を追う中、誤って羊の群れを殺してしまうと翌日にはこの羊たちが生き返っていた。指名手配をすると、500人もの同じ顔したこの老人が捕まり、鶴に乗って現れたと思ったらまたどこかへ行ってしまった。仙術を使った仙人なのかわからなかったが、曹操はそれで具合悪くなり、占い師の管輅に観てもらう。呉の魯粛の死も蜀の漢中への侵攻も当て、戦に出る時でないと言われたのも当たっていた。金褘(きんき)、耿紀(こうき)、韋晃(いこう)が曹操暗殺を企て、曹休や夏侯惇(かこうとん)の守りによって失敗に終わった事件があった直後でもあった。

曹洪軍は蜀が漢中攻めを阻止するため、部下の張郃が巴西に向かい3つの砦を築く。しかし張飛軍に取り囲まれ張郃軍は逃げていく。その後酒盛りしながら相手の悪口を言い合い50日が経ち、魏延が成都から美酒を張飛に届けると、張飛は砦を焼き瓦口関にいる張郃を襲い張郃のみが逃げてしまった。

左慈元放とはいったい何者だったのだろうか?仙人だったのか?時々出てくる摩訶不思議な話も面白い三国志。

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夫婦の世界 [韓国ドラマ]

韓国ドラマ「夫婦の世界」(The World of the Married)を観ました。

夫婦の世界 スペシャルプライス版コンパクトDVD-BOX1<期間限定> [DVD]

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  • 出版社/メーカー: TCエンタテインメント
  • 発売日: 2023/09/06
  • メディア: DVD
夫婦の世界 スペシャルプライス版コンパクトDVD-BOX2<期間限定> [DVD]

夫婦の世界 スペシャルプライス版コンパクトDVD-BOX2<期間限定> [DVD]

  • 出版社/メーカー: TCエンタテインメント
  • 発売日: 2023/09/06
  • メディア: DVD

2020年の作品。IMDb評価は8.0。BBCドラマ「女医フォスター 夫の情事、私の決断」(Doctor Foster)をリメイクした作品。人気があり韓国ケーブルテレビで視聴率1位となり、主演のキム・ヒエの演技も見もので百想芸術大賞テレビ部門主演女優賞を受賞しました。完璧だった夫婦が夫の浮気でその仲が破綻していく様を描く愛憎劇。時にサスペンス張りで胸に迫りました。BGMの使い方がうまく頭から離れない。結構面白くて毎回楽しみにして観てました。

女医で副院長まで務めるソヌ(キム・ヒエ)、そして映画製作者で夫のテオ(パク・ヘジュン)、中学生の子供ジュニョン(チョン・ジンソ)の3人家族。幸せを絵にかいたような一家だったが、ある日テオのマフラーから一本の長い茶髪を見つける。そこから浮気を疑うソヌ。浮気相手は地元の有力者の娘でピラティスを教えているダギョン(ハン・ソヒ)だった。自分の患者で恋人からDVを受けているヒョンソ(シム・ウヌ)に探ってもらい明らかにしたことだった。離婚をすべきかどうか迷っていた時、ソヌの稼いだお金の全てがテオの名義になっていたことに気づき愕然となる。そして離婚を決意していく。

結局ソヌはテオと別れテオはダギョンと再婚。二人は他の街に引っ越しする。ダギョンの父の資金や会社を使ってテオの映画が大当たりし一躍時の人となったときに、またもとの街へと舞戻って来る。女の子も生まれ、途中ジュニョンまで引き取って一緒に暮らす時期もあったが、テオがソヌと一夜を過ごしたことがわかり今度はダギョンが失望する。ダギョンはいつもテオを信じていたがその信頼が崩壊。テオは会社のカードがいきなり使えないことになり、家から閉め出され、会社からも締め出される。

未練がましくテオはソヌにもう一度やり直さないかと願い出るがそれを拒否するソヌ。両親の離婚で傷つき暴力や盗みなど働いていたジュニョンは一時落ち着いたが、このことで今度は家出してしまう…。

隣の家に住んでたジェヒョク(キム・ヨンミン)とイェリム(パク・ソニョン)夫婦も、夫ジェヒョクの浮気で妻イェリムが傷つき、ジェヒョクが猛反省して涙を流し心を入れ替え、イェリムがそれを受け入れた時期もありましたが、やっぱり受け入れられないと言って離婚。新たなスタートを切りました。イェリム役のパク・ソニョンさん、とっても綺麗な女優さんで目を瞠りました。「禁婚礼」に出てたらしいけどどこに出てたのか?

「浮気する男は何度でも浮気する」という言葉をあちこちで聞いて疑心暗鬼になるダギョンは、生きた心地がしなかっただろうなあと思います。ソヌの意見を聞いてさっさと行動に移して正解。彼女も新しい美術館の仕事に向けて一歩踏み出してました。ダギョン役のハン・ソヒちゃん、「わかっていても」「サウンドトラック#1」以来。存在感ありました。

テオがくず男でなんか情けなかった。しかも元妻に使った香水、下着、ウェディングドレス…とすべて同じものを新たな妻に送っているのも気持ち悪かった。テオ役の俳優パク・ヘジュンさんは「ドクター異邦人」で北朝鮮の見張りやみたいな役で主演のイ・ジョンソクくんの脱北を阻む悪者だったなあと思い出しました。

出演者の演技力はもちろんですが、ドラマ編集やBGMなどがうまくこれは高評価取るドラマだなあと思いました。次から次へと観たくなるのは「SKYキャッスル」や「ペントハウス」に似た中毒性があると思いました。naonaoお勧め度★★★★★

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大判三国志⑫龐統の誤算  [本]

「大判三国志⑫龐統の誤算」を読みました。

大判 三国志 12 (希望コミックス)

大判 三国志 12 (希望コミックス)

  • 作者: 横山 光輝
  • 出版社/メーカー: 潮出版社
  • 発売日: 2017/12/25
  • メディア: 大型本

横山光輝のマンガ。

曹操に邪けんな扱いをされ少し侮るとむち打ちまでされてしまう張松は、曹操を見限り荊州にいる劉備に会いに行く。すると劉備は丁重にもてなしてくれる。劉備は蜀を奪う気がなく劉璋とは同じ漢室の流れを汲んでるから余計だと話す。張松、法正、孟達の話し合いで蜀を任せるなら劉備がますますいいと決め、劉璋に報告する。そして法生が劉備に出兵を頼みに行く。荊州に諸葛亮が残り、襄陽に関羽、江陵に趙雲、江辺四郡は張飛が守った。遠征軍は龐統を軍師に5万の精鋭。

劉璋が宴を開くと張松と龐統に劉備は劉璋の首を捕ったらいいと進言されるも劉備は却下。そのため部下たちが剣舞を舞い劉璋の首を狙うも劉備の鶴の一声でこれも止めさせた。張魯が葭萌関を攻めてきたため劉備も出陣をする。

孫権は劉備がいない間に荊州を狙おうとするも、劉備に嫁いだ妹のことを母に言われ母に反対される。そこで母が重体との嘘の手紙を妹に出し、呉に戻ってくるよう促す。孫権の妹は子供の阿斗を連れて出ようとするが趙雲に見つかりまた張飛もちょうどやって来て二人に説得されるが身投げしようとしたため阿斗だけが取り上げられ、彼女だけが呉に逃げた形となった。曹操が呉を襲ってくるも孫権は逆に夜襲をかけ曹操は逃げる羽目に。その上大雨が降って撤退する。呉は劉璋に手紙を出す一方、漢中の張魯にも手紙を出す。劉備は兵と兵糧を劉璋に求めるが劉璋は渋ってほんの少ししか出さないため、龐統が3つの策を劉備に授ける。成都を落とすこと、蜀の将軍2人を殺し涪水関を占領すること、兵を率い荊州を固めることだった。

張松の兄の張粛が張松のところに訪ねてくると劉備に書いた密書を盗まれていた。その後張松は殺される。高沛と楊懐の2人の将軍が劉備を暗殺しようとするが逆に首を捕られる。そして涪水関を占領した。紫虚上人が蜀の将軍のところに立ち寄るとその運命を観てもらう。「定まれる業は逃れられぬ」と言われていた。劉備の部下の黄忠と魏延が仲たがいしていたが、黄忠の矢で魏延は命拾いする。捕まえた捕虜たちも帰りたいものは帰していて冷苞を捕えたが無血で城を渡せば重用すると約束した劉備は一度冷苞を帰したが、彼は後にまた背いたのでその時には首を刎ねた。

低地に陣を張った黄忠と魏延の陣は、堤防決壊で湖の底になることを気づかずにいたが、それを劉璋の部下であった永年が指摘してくれ助かる。龐統が北の秘密路を進み、劉備が南の間道を進み雒城に出る計画を立てる。龐統は出発前に落馬すると劉備から白馬を借りて乗った。龐統の道号が鳳雛で、落鳳坡というところに差し掛かったときに嫌な予感に襲われる。敵の矢が当たり龐統は36歳で亡くなってしまう。劉備は気落ちし関平に諸葛亮が来るよう伝言する。その頃諸葛亮は七夕に流れ星である破軍星を観て凶報があると予想してたところだった。

劉備は諸葛亮の援軍を待っていたが、夜襲を掛ければ援軍が来た時たやすく成都を取れると言われ夜襲を掛けたが、それは誘引の計であった。劉備は逃げるとちょうど厳顔を捕えた張飛が来て張飛に助けられる。厳顔は捕まえられた呉蘭と雷同2人の将軍を天下万民の平和のために働いている劉備に協力するよう口どく。呉懿も捕まり劉備の部下になる。張飛は張任におびき寄せられ趙雲が援護する。張任を生け捕り口どいても劉備に下らないためやむなく首を捕る。劉備は金雁橋の傍らに碑を立て弔った。その後劉備は法生に劉璋宛に手紙を書いてもらうが交渉は決裂。錦竹関に駒を進める。李厳を捕えて部下にし錦竹城も取る。蜀は漢中に助けを求めると漢中でお世話になっていた馬超が立ち上がり、葭萌関で張飛と馬超が戦う。

龐統も亡くなる。わざと劉備の代わりを買って出たような形での死だった。残念。せっかく慣れ親しんだと思うとすぐに人が亡くなってしまうこの三国志。諸行無常の世界。

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大判三国志⑪馬超の逆襲 [本]

「大判三国志⑪馬超の逆襲」を読みました。

大判 三国志 11 (希望コミックス)

大判 三国志 11 (希望コミックス)

  • 作者: 横山 光輝
  • 出版社/メーカー: 潮出版社
  • 発売日: 2017/11/25
  • メディア: 大型本

横山光輝のマンガ。

呉から逃げてきた劉備とその妻(孫権の妹)はその後呉から追手が来るも孫権の妹はその追手を送り返し、諸葛亮が船で出迎えてくれる。魯粛は劉備の元を訪ね荊州を返してもらうようお願いするが、逆に諸葛亮に丸め込まれてしまう。その後柴桑にいる周瑜に会いに行き、策をもらってまた劉備に会いに行ったりもする。周瑜は蜀を攻めると称して荊州の通行許可を得るが、本心は荊州を獲るつもりでいた。周瑜が行くと荊州の城には白旗が掲げられ、趙雲が待ち構えていた。劉備、関羽、張飛も周瑜を取り囲む形となった。

周瑜は具合悪くなり36歳の若さで亡くなった。諸葛亮が亡くなる直前によこした手紙で全てお見通しであったことを知り、周瑜は嘆いた。諸葛亮は趙雲と500の兵を率いて周瑜を弔問する。その時諸葛亮は龐統と会う。龐統は呉に呼ばれて孫権に会ったが、孫権は魯粛がいくら龐統の登用を勧めても龐統を気に入らずにいた。龐統は職を求め劉備の元へと行き、田舎の県令の長官の仕事を手に入れる。しかし赴任すると毎日酒浸りの日々。劉備の命を受けて来た張飛が注意すると、一日にしてこれまで溜まってた仕事を一気に片付けてしまい、劉備は龐統を呼び寄せブレーンとして働かせるようになる。

曹操は西涼の馬騰を使って孫権を討とうとしていた。そして馬騰をも討ってしまおうと考えていた。しかし馬騰は黄奎との話し合いで曹操を討つことで一致。しかし黄奎が妻に曹操討伐の計画を話していたため妻と義弟の苗沢がねんごろな関係になっていたためそれを知った苗沢が曹操に密告。曹操は密告した苗沢の首さえ刎ね、関係する一族の首をも刎ねた。

父の馬騰を殺された息子の馬超は雪の中虎に襲いかかられる夢を見た。父の復讐に燃える馬超は韓遂と共にまずは長安城を落とす。曹軍の曹洪と徐晃がやって来る。西涼軍からは馬岱と龐聴がやって来る。曹洪は西涼軍の罵詈雑言に耐え切れず、城を守れとの命令に背き一人城の外へ出て行って戦い、その結果潼関は落とされ、徐晃は逃げなければならなかった。渭水をはさんで曹軍と西涼軍がにらみ合いし、悪口合戦も埒が明かず曹軍が筏を作って川を渡ると一気に西涼軍が攻め、曹操は命からがら逃げる羽目に。しかし曹軍が南山の牧場から牛馬を解放すると西涼軍の兵士たちが馬を自分のものにしようと、曹操を追うのを止めてしまった。その後西涼軍は何度も夜襲をかけ曹軍は空陣となった。曹軍が今度は地下城を造り始めると、馬超は城の上流に堰を作り河水を貯め水量が増してから堰を切って落とした。曹軍の地下城は失敗に終わる。その時夢梅老人が曹操に一夜城を造るアドバイスをする。水を打てば一夜にして氷の張った城が完成すると。それから許褚と馬超が戦い引き分け、馬超は曹操に和睦を申し出た。しかし曹操はそれを飲まず馬超と韓遂を「離間の計」により仲を引き離そうと考えた。曹操が韓遂に直接会い世間話をし、その後所々消してある手紙を韓遂に送り、馬超に韓遂が裏切ったと思わせる策。案の定馬超は韓遂が曹操と通じてると疑い出し、疑われ始めた韓遂も曹操側につき、馬超を斬ろうとした韓遂は馬超に左手を切り落とされ馬超は逃げて行った。曹操が西涼と戦っている間に、劉備や孫権が許都を狙う動きを見せているとの報告を受け、曹操は許都に戻った。

道教により国が治められている漢中では玉璽が出てくる。張魯は漢中と蜀の41州を合わせて大きくしてから王を名乗りたいと思い、蜀を討つことにする。その頃張松は長年書き溜めた蜀の地図を清書させ、それを魏の曹操の元へ行こうとしていた。魏と手を組んで漢中から蜀を守ってもらうためである。

呉の策士の周瑜が若くして亡くなってしまった。この時代皆若くして亡くなっている。風貌が優れないからと孫権に気に入られなかった龐統。劉備の元へとやってきて良かった。劉備の元には優秀な人たちが集っている。そういえば巻末の特集記事に著者の横山光輝とNHK人形劇三国志の川本喜八郎の対談が載っていてそれが面白かった。NHK人形劇三国志を探して観てみるのも面白そうと思いました。

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サン・セバスチャンへようこそ [Woody Allenウッディ・アレン]

スペイン。アメリカ、イタリア合作映画「サン・セバスチャンへようこそ」(Rifkin's Festival)を渋谷のユーロライブで観てきました。

ポスター画像

(C)2020 Mediaproduccion S.L.U.,

Gravier Productions, Inc. & Wildside S.r.L.

公式映画サイト:https://longride.jp/rifkin/

ウッディ・アレン脚本監督映画。ベネチア、カンヌ、ベルリンと並ぶ4大映画祭の1つサン・セバスチャン映画祭を舞台に繰り広げられるロマンティック・コメディ。所々クスッと笑えていかにもウッディ・アレン的な映画。明るく華やかなスペインのサン・セバスチャンの映画祭の裏で主人公モートが毎日のように見る夢が白黒で表され、その夢も不可思議なものでしたが、後から解説付きでトークショーがあり、これらはウッディ・アレンが尊敬するフェリーニ、ベイルマン、トリュフォーの映画へのオマージュだと知りました。

ニューヨークの大学で映画学を教えるモートは、フランス人監督フィリップの広報係をしている妻のスーについてサン・セバスチャン映画祭にやって来る。スーはどうやらフィリップといちゃいちゃして浮気している様子。モート自身も心臓が心配で診てもらった医者のジョー・ロハスが気になり心が浮足立っている。モートは自分が一体何のために生き、本当は何がやりたいのか自分探しをし始めた。映画を教えていることに満足せず小説を書き始めていたが、そのことにも葛藤していた。毎日のように見るたくさんの夢。時には弟に自分の付き合った彼女を取られそれを指をくわえて見ている夢。自分の妻のスーと好きになった女医のジョーが同一化しているような夢。またパーティの最中その場を離れようと外に出たくても出れないでいる夢。死神と対面し長生きのために色んな忠告を死神から受けている夢等々。映画祭の終わり頃には妻のスーから離婚の申し出があり、それに向き合うモートだった…。

解説によると「市民ケーン」「8 1/2」「突然炎のごとく」「男と女」「仮面/ペルソナ」「野いちご」「第7の封印」「勝手にしやがれ」「皆殺しの天使」の映画で使われた場面に似たものをウッディ・アレンがこの白黒の夢の中でも似たような場面を作り出していたとのこと。どれひとつとしてまともに観ていないのでピンとこず。これらの映画を観た後でまたこのウッディ・アレンの映画を観たらもっと楽しくなるかもです。

まあそれらを知らずともそれなりに楽しく観られました。スペインには3回行っているけど、サン・セバスチャンには行ったことがない。けれどこの映画を観ていてちょっと行った気分にもなりました。ハッピーエンドとはいかなかったけれど全く悲壮感なく軽くてポップな感じが楽しかったです。naonaoお勧め度★★★★

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