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その日の雰囲気 [韓国映画]

韓国映画「その日の雰囲気」を観ました。

その日の雰囲気 [DVD]

その日の雰囲気 [DVD]

  • 出版社/メーカー: TCエンタテインメント
  • 発売日: 2016/10/05
  • メディア: DVD

2016年の作品。IMDb評価は6・7。「幸せのレシピ~愛言葉はメンドロントット」でユ・ヨンソクさんが気になったので観てみました。プレイボーイとこじらせ女子のラブコメ。ソウル発釜山行きの列車の中でナンパして親しくなり、まる一日を過ごして忘れられなくなって恋人になる物語。韓国版「ビフォア・サンライズ」のもっと砕けたバージョンと言われている映画です。かなりお茶らけた映画なのかと思っていましたが、映画全部を観終わると意外と素敵なラブストーリーに仕上がってました。

列車の隣に座った男ジュヒョン(ユ・ヨンソク)は「今晩一緒に寝ない?」とスジョン(ムン・チェウォン)に声をかけてきます。そんなチャラ男が許せずぷりぷりし、断固拒否するスジョン。しかし列車が止まりいつ動き出すかもわからず、出張先でプレゼンの時間まで間に合わないかもと思い、ジュヒョンに言われるままに列車を降りレンタカーで一緒に釜山まで移動することになった二人。突然何もわからず葬式に付き合わされたり、二人が仕事で関係するバスケの人気選手ジンチョル選手を追って山寺まで行ったり、バスケットコートで飲んで食べてバスケをし、しんみり話したり…とまる一日付き合います。後日スジョンが仕事で手に入れたかったジンチョル選手の契約をジュヒョン自ら手助けしスジョンに届けます。そのメモには「あの日が毎日になることを祈って」と書いてありました…。

「奇皇后」「太陽の末裔」「SKYキャッスル」のチョ・ジェユンさん、ジュヒョンと同じ会社に勤めてる会社員役で笑わせてくれました。「まぶしくて」「知ってるワイフ」「恋のゴールドメダル」のイ・ジョンウンさん、ここでも安定の母役でした。面白かったのが、釜山でしゃべっている韓国語。きっと釜山のなまりなのでしょう。韓国語のわからない私にも標準語の韓国語とは違うということがわかりました。リズムに乗って歌っているような音でリズミカルな言葉でした。

チャラ男のジュヒョンというのですが、意外とそうでもなく誠実で好感持てました。10年間付き合っていた彼氏とすっぱり別れたスジョンがジュヒョンとまた再会して、恋人同士になるハッピーエンドでした。お気楽に観るにはお勧めです。

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朝鮮名探偵 鬼(トッケビ)の秘密 [韓国映画]

韓国映画「朝鮮名探偵 鬼(トッケビ)の秘密」を観ました。


朝鮮名探偵 鬼<トッケビ>の秘密 [DVD]

朝鮮名探偵 鬼<トッケビ>の秘密 [DVD]

  • 出版社/メーカー: 株式会社ツイン
  • 発売日: 2019/01/09
  • メディア: DVD

2018年作品。IMDb評価は6・1。シリーズものの第3弾。「この恋は初めてだから」のイ・ミンギさん、「V.I.P.修羅の獣たち」のキム・ミョンミョンさん、「サム、マイウェイ」「都会生活の男女の恋愛法」のキム・ジウォンちゃんが出ていました。

人が焼死し血を吸われた痕がある死体の調査を始める探偵キム・ミン(キム・ミョンミョン)と相棒(オ・ダルス)。全く記憶がなく自分の名前すらわからない女性が彼らの行くところ行くところに現れる。人の血を吸って火を放つ鬼となった男(イ・ミンギ)が現れ、血を吸えば記憶を取り戻せると女性に言う。後々女性は血を吸い記憶を取り戻すと、自分が王妃で王とその子供が殺されたことを思い出す。しかも家臣にその男がいて、男は別の同僚の家臣に罪を擦り付けられていて、鬼となって復讐をしていたのだ…。

朝鮮王朝時代版シャーロック・ホームズと言われてる映画ですが、クスクス笑えて、スピード感もあり、あっという間の2時間で結構満足度の高い映画でした。IMDb評価は低すぎるかもしれません。このシリーズもの、他も観たくなりました。ストーリーも面白かったし、楽しかったので言うことなし。観れて良かったです。

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映画 恋はチーズ・イン・ザ・トラップ [韓国映画]

韓国映画「恋はチーズ・イン・ザ・トラップ」を観ました。


チーズ・イン・ザ・トラップ [DVD]

チーズ・イン・ザ・トラップ [DVD]

  • 出版社/メーカー: TCエンタテインメント
  • 発売日: 2018/12/05
  • メディア: DVD

2018年の作品。IMDb評価は6。ドラマ「恋はチーズ・イン・ザ・トラップ」を観て映画はどうだろうと観てみました。完璧で誰からも注目の的でありながら裏の顔があるのではと思えたユ先輩(パク・ヘジン)と何もやらない無責任な先輩の二人がドラマと同じキャストでしたが他は全員違く、そのため全体の雰囲気が変わっていました。細かなエピソードは違えども大まかなあらすじや流れは同じなので、ドラマをギュッとかなり圧縮したものがこの映画だと思いました。

主役のソルがキム・ゴウンちゃんからオ・ヨンソちゃんに変わったことが違った作品になった一番の原因の気がします。またペク・イノもソ・ガンジュンくんからパク・ギウンくんになり、イノの妹イナもイ・ソンギョンちゃんからユ・イニョンさんへと。またナム・ジュヒョクくんの役もキム・ヒョンさんに変わっていて、馴染の顔が断然少なくなっていました。

個人的にはキャストはドラマのほうが良かったです。キャストが違うと作品はこれだけ変わって来るといういいお手本だを見せてもらいました。

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弁護士 [韓国映画]

韓国映画「弁護士」を観ました。


弁護人 [DVD]

弁護人 [DVD]

  • 出版社/メーカー: TCエンタテインメント
  • 発売日: 2017/04/26
  • メディア: DVD

2013年の作品。IMDb評価は7・7。たくさんの賞を獲っています。ソン・ガンホ主演。イム・シワンくんが出ているので観ました。国家権力にただ一人立ち向かう実在した弁護士の話。ソン・ガンホさんの演技は素晴らしかったですが、イム・シワンくんの演技がそれに劣らず光っていて本当に素晴らしかったです。

高卒で苦労しながら弁護士になったソン(ソン・ガンホ)。貧しくて食べられなかったとき無銭飲食した食堂に何年もしてからわびに行きお金を渡しに行くと女主人(キム・ヨンエ)はお金はいらないので、頻繁に食べに来てくれという。ソンはその言葉通り毎日食堂で食べていた。そして彼はいつしか釜山一の金を稼ぐ弁護士になっていた。そんなとき、食堂の一人息子ジヌ(イム・シワン)が行方不明になる。当時アカ狩りがなされ拷問を受けていたのだ。ソンは食堂の女主人に頼まれてジヌの弁護士を引き受ける。しかしそこから地獄の始まりだった。彼は非国民扱いされ、国を敵に回していた…。

怖い映画でした。やっていないのに、やったと言わせるため拷問を繰り返す。共産主義者なのだと頭に叩き込ませる。すべてがでっち上げで、これが80年代に韓国で実際に起きたことだということにも空恐ろしくなりました。80年代なんてつい最近です。そしてその中でたった一人の弁護士が立ち上がりジヌたちの無罪を主張しますが通りませんでした。しかしソン弁護士はその後不当集会を開いた罪でわざと起訴され、実に99人もの釜山の弁護士たちが彼の弁護に当たることを申し出たというラストでした。じんわりとした感動がありました。それにしてもイム・シワンくんの演技力半端ない。演技ドル(=演技力あるアイドル)の第一号に恥じない立派な演技。脱帽でした。2、3日前に、イム・シワンくんとソン・ガンホさん、イ・ビョンホンさんがカンヌ映画祭に出席しているニュースが流れましたが、彼らの新しい映画も気になります。

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戦場のメロディ [韓国映画]

韓国映画「戦場のメロディ」を観ました。


戦場のメロディ [DVD]

戦場のメロディ [DVD]

  • 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
  • 発売日: 2017/03/08
  • メディア: DVD

2016年の作品。IMDb評価は6.5。イム・シワン主演。韓国版「サウンド・オヴ・ミュージック」と評される作品。子供たちの歌声とイム・シワンくんの演技が冴える感動作でした。子供2人が「アニーローリー」と「ダニーボーイ」を同時に歌い、イム・シワンくんがけんかの意味を諭す場面がとっても印象的でした。


朝鮮戦争の中、釜山に移動命令されるハン・サンヨル(イム・シワン)。任務は孤児たちの世話だったが、子供たちの慰みにでもなればと孤児院の院長ジェミ(コ・アソン)と共に合唱団を作る。演奏はアメリカ軍の前でも行われ、そのうち慰問に行くようになると危険が待っていた…。


朝鮮戦争で戦争孤児になった子供の数は10万人とも言われているそうです。日本でも戦争の時には「上野が戦争孤児で溢れ、地獄のようだった」と以前平山郁夫さんが書いているのを読んだことがあります。「比較してはいけないけれど、東日本大震災の時の悲惨な様々な出来事の比ではないくらい戦争のほうがもっと悲惨だった」と東日本大震災の時綴っていたのが今でも印象的です。

映画では大人に利用されて働く孤児、盗みをして一生懸命生き抜く孤児、少しでも稼ぎたいと不発弾を分解していて亡くなった孤児、親同士の争いで子供も仲悪くなる孤児、親が恋しくて泣く孤児、自分が知らずに共産主義の歌を歌って父が殺されそれ以降歌うことができなくなった孤児など描き、涙しました。悪い大人の代表のかぎ爪男カルゴリ(イ・ヒジュン)と子供たちを守ろうとするサンヨルが本気で取っ組み合いのけんかをし、大人たちでさえ皆戦争で誰かを亡くし、心身ともに傷ついてやるせない気持ちにも涙しました。


ドング(チャン・ジュンウォン)とスニ(イ・レ)の兄妹を演じた子役が素晴らしかったし、主役のイム・シワンくんのまっすぐで折り目正しく、真面目で品がある感じがこの役に本当にピッタリで、「ミセン」のチャン・グレ役同様、この映画のサンヨル役も本当にはまり役だと思いました。久々にイム・シワンくんを観て、やはりイム・シワンくんいいなあと思いました。

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