僕らの青春白書

韓国映画「僕らの青春白書」を観ました。

僕らの青春白書 [DVD]

• 出版社/メーカー: TCエンタテインメント
• 発売日: 2016/02/03
• メディア: DVD

2014年作品。IMDb評価は6・7。「激動の1980年代を生きた若者たちの恋と友情を描く青春ラブ・ロマンス」とのキャッチコピー。イ・ジョンソクくん主演の映画なのでトライしてみました。

イ・ジョンソクくんの動きや表情、演技が時にコミカルでマンガみたいに見え笑えたし、時にシリアスで格好良く、1980年代の韓国の田舎を舞台にちょっとノスタルジックで中々良かったです。

高校で女の子とデートのことで頭が一杯のジュンギル（イ・ジョンソク）。不良少女になったヨンスク（パク・ボヨン）とは幼馴染だけれど、ヨンスクには不良少年のグアンシク（キム・ヨングァン）がついているのでヨンスクを避けていて、ソウルからきた都会育ちのソヒ（イ・セヨン）に夢中の日々。でもヨンスクはずっとジュンギルのことが好き。女の子に夢中になって女の子のことでけんかばかりに明け暮れる日々を描き、ジュンギルは自分の父とヨンスクの母の浮気によって実母が出て行ったとずっと思い込んでいたけれど、実は実母の浮気によって実母が出て行ったことが後からわかり、ヨンスクに対するわだかまりが無くなり、その上ヨンスクが命がけで自分を守ってくれたことを知り、ジュンギルはヨンスクに真っ赤な薔薇を持って真白なスーツを着て、ソウルで働くヨンスクの仕事場にプロポーズしに行くというラストでした。そのシーンが最高に素敵でした。けんかのシーンが痛々しかったのはちょっと嫌だったけれど、あちこちにニヤリとさせる場面も織り込み楽しかったです。また80年代のポップスが使われていて、The Nolansの "I'm in the Mood for Dancing" や Debbie Booneの "You Light Up My Life" 他にもBoys Town Gangの ”Can't Take My Eyes Off You（君の瞳に恋してる）”や Starshipの” Nothing Gonna Stop Us Now（愛は止まらない）”の曲が懐かしかったです。

先生役に「ミセン」で営業3課の課長で不正を働いた役のキム・ヒウォンさんと「魔女の恋愛」でジヨンの友人役のラ・ミランさん、ジュンギルの父役に「私の名前はキム・サムスン」の料理長役のクォン・ヘヒョさん、おじ役に「君の声が聞こえる」で判事役のキム・ギャンギュさんも出演してました。「ピノキオ」でイ・ジョンソクくんと一緒だったキム・ヨングァンくん、御曹司役からいきなり不良役でイメージががらりと変わりました。「相続者たち」に出てたヨンド役のキム・ウビンくんでもこの不良の役は良かったかもなあと思いました。キム・ヨングァンくんとキム・ウビンくん、何となく雰囲気が似てて最初はわからなかったです。2人とも結構似てると思いました。

青春映画と言えば、台湾映画「あの頃、君を追いかけた」を観たなあと思い出していました。この映画の内容は詳しく覚えていませんが、破天荒でバカなことをやった青春映画ということではこの映画と共通していて、この手の青春映画を観ると自分自身ももっと伸び伸びと破天荒なことをしても良かったよなあとその頃を振り返ってしまいます。若いってことは本当に素晴らしい。でもその時は気づいていないんだよなあと思います。

ドクター異邦人

韓国ドラマ「ドクター異邦人」(Doctor Stranger)を観ました。

ドクター異邦人 スペシャルプライス版 コンパクトDVD-BOX

• 出版社/メーカー: コンテンツセブン
• 発売日: 2017/03/24
• メディア: DVD

2014年の作品。IMDb評価は7・4。イ・ジョンソクくんの他、「星から来たあなた」でソンイが好きな御曹司役だったパク・ヘジンさん、「ミセン～未生」でチャン・グレの同期のアン氏を演じたカン・ソラさんが出ていたので、是非観たいとチャレンジしました。

観ていたら北朝鮮側の人間として「ミセン～未生」で営業3課に後から入ってきた課長（パク・へジュン）が出ているのでびっくり。そしてお母さんも「ミセン～未生」のチャン・グレのお母さん（ソン・ビョンスク）で、病院の理事長が何と「奇皇后」の憎きヨンチョル（チョン・グクファン）でした。声に特徴あるので声でわかってしまいました。総理のSPが「シークレット・ガーデン」や「ピノキオ」で消防士の父役（チョン・インギ）とか、病院で女医といちゃいちゃしてる医師が「青い海の伝説」で友人の父役（イ・ジェオン）、イ・ジョンソクくんの子供時代の子役が「君の声が聞こえる」でも子役だった同じ子（ク・スンヒョン）で、馴染の顔がいろいろ見られるだけでも何だか嬉しく得した気分でした。

韓国で暮らしていた心臓外科医の父を持つパク・フン（イ・ジョンソク）は父と共に北朝鮮に渡り、父が金日成の心臓外科手術を行ったあと、親子とも北朝鮮に置き去りにされます。韓国では亡くなったことにされ、北朝鮮で育ち教育を受けるフン。父と同じ医者となり人体実験を繰り返し外貨獲得のため腕を磨くことに重きが置かれ嫌気がさしています。フンが北朝鮮で結婚を約束した女性ソン・ジョヒ（チン・セヨン）がいきなり連れ去らわれ、会えずにいましたが、彼のいる病院へ突然運ばれてきて面倒を見ます。それもブタペスト行きを命じられる直前に。彼女の父の腎臓を彼女に移植し成功させることで機器類を外国から手に入れようとする戦略。フンはジョヒと共にブタペストへ渡り、隙を見て二人で亡命しようとしますが、韓国側から拒否されジョヒは瀕死の状態で川に落ち行方知らず。フンは…何年後かにソウルにいました。ソウルに入るフンは北朝鮮に戻されたジョヒを戻したいとお金を稼ぎ始めます。すると父が昔いた病院にジョヒに似た女性を見かけるのです…。

フン（イ・ジョンソク）のとっても肩の力が抜けて自然体で振る舞っている姿やどんなオペでも成功させてしまうその名医としての腕前がとっても格好良くて素敵でした。そしてジョヒ（チン・セヨン）に一途で、北朝鮮の監視の目から逃れて彼女と共に平安に暮らしたいと望んでいるのも健気です。そんなフンをジェジュン（パク・ヘジン）というやはり腕のある格好いい医師の恋人がいるのにスヒョン（カン・ソラ）はどんどん惹かれていきます。フンとスヒョンがじゃれ合っている感じも楽しかった。個人的にはカン・ソラさんがとっても美人でチャーミングなので彼女演じるスヒョンと、主役のイ・ジョンソクくん演じるフンと一緒になったらいいのにと思って観ていました。でも結局スヒョンは見事振られます。スヒョンの父がフンの父とフンを北朝鮮に送り込んだ張本人だから、フンは許せない訳です。

北朝鮮が絡んでいるのでその監視下にあるのがとっても窮屈で怖いのですが、そこに総理大臣の陰謀やら大統領の裏切りも加わりフンたちが翻弄されます。またジェジュンの親が手術の順番を後回しにされ病院に恨みを持っていて病院をいつか訴えたいと願い20年かけて自分がその病院のトップにまで上りつめようとしたときに復讐をしようと試みます。

ドラマの後半はフンとジェジュンの手術合戦みたいな感じになりそれに嫌気が刺したところもあり（あまりにも手術の様子が克明に描かれ生々しいのが嫌で、手術よりもっと違うことに焦点を当ててほしいと思ったりしました）、ジョヒのスタンスが理解できないこともあり感情移入もできず、全体的に暗く重いトーンだったので途中観るのが嫌になったりもしましたが、ただただイ・ジョンソクくん演じるフンの格好の良さ～それは彼ら親子を北朝鮮に送り、今もなお彼と恋人ジョヒの命が総理の手中にあるのに、医者として瀕死の総理の命を救うことに一点の曇りがないこと。そのことに代表されるように彼はどんなに自分が不利になろうとも一貫して患者の命を救うということだけに目標を定めて、どんな時も患者本位、患者が一番であり、医者と言う立場を全うしているのが観ていて清々しく、このドラマの良さでもありました。あとお茶目で軽い演技をするイ・ジョンソクくんが何より観ていて楽しかった。力が全然入ってないこの自然体な演技が本当に彼が素晴らしいところ。このドラマは全体として重すぎたのでもうちょっと軽いドラマにしたらすごくよかったのになあと残念です。最後はみんながハッピーエンドで救われました。naonaoお勧め度★★★

おまけ：

今月は乳がんの手術のため8日間入院しました。がんは幸いにもステージ１の初期で部分切除で済みました。それから10日くらいしてから後頭に神経痛が走り、目が真っ赤になり、2，3日後左側のおでこと鼻すじに帯状疱疹（ヘルペス）が出ました。診察後すぐまた8日間の緊急入院となりました。手術したことで体のバランスを失い免疫を落とし、季節の変わり目には帯状疱疹が出やすいと、医師に言われました。退院後1週間は痛み止めを飲まないといけないので飲んでいきますが、痛み止めを止めたときに頭に痛みが走らなければいいなあと思っています（人によって痛みが残る人もいるとのことなので）ひと月に2度も入院するなんて思いもしないこの11月でした。

君の声が聞こえる

韓国ドラマ「君の声が聞こえる」(I Can Hear Your Voice)を観ました。

コンパクトセレクション 君の声が聞こえる DVD BOX1

• 出版社/メーカー: NHKエンタープライズ
• 発売日: 2016/10/21
• メディア: DVD

コンパクトセレクション 君の声が聞こえる DVD BOX2

• 出版社/メーカー: NHKエンタープライズ
• 発売日: 2016/10/21
• メディア: DVD

2013年の作品。たくさんの賞を獲った作品。IMDb評価は8・2。イ・ジョンソクくん主演作品。法廷サスペンス＋ファンタジーラブロマンス。このドラマは中盤くらいまであまりいいとは思わずに観ていたのですが、ラスト4，5話くらいから色んな伏線が繋がり始め、人への思いやりが溢れていて涙なしには観れませんでした。素晴らしいドラマでした。

助手席に乗っていたスハ（イ・ジョンソク）は交通事故に遭い、その時トラックの運転手ミン・ジュングク（ウン・ワンイン）が運転席にいる父の命を絶とうとするのを目にします。その時偶然通りかかった女子高生のチャン・ヘソン（イ・ボヨン）とソ・ドヨン（イ・ダヒ）は携帯カメラにその様子を残すも運転手に追われ、「黙っていないと命がない」と脅されます。スハは事故をきっかけに人の心の中が読めるようになり、裁判では目撃者としてへソンだけが証言しますが、へソンはミンが怖くて証言したことをすぐさま後悔するのです。そして幼いスハはへソンに「あなたを守るから」と約束し、何年か経って高校生になったスハは特に刑期を終えて出所したミンが現れるとその言葉通りヘソンを守り、ヘソンが好きになります。へソンは国選弁護士となり犬猿の仲だったドヨンは検事となり、法廷の場で顔を合わせるようになります。同じ国選弁護士のチヤ弁護士（ユン・サンヒョン）はへソンに心を寄せていて、何かと気を遣い助けてくれます。

スハの父を殺したミン・ジュングクを演じてたウン・ワンイン。怖かった。「奇皇后」でもスンニャンの命を狙う悪役のヨン・ビョンス役だったけれど、このドラマでは「奇皇后」に更に輪をかけて怖さが凄かったです。また「シークレット・ガーデン」でオスカー役だったユン・サンヒョン。今回はへヨンに恋心を抱くちょっとお人よしの弁護士役ですが、人の良さがにじみ出ていてとっても素敵な役でした。オスカーは格好いいとちやほやされる役でちょっと観ていて歯がゆかったのですが、こちらのチヤ弁護士役のほうがとっても誠実でいい役で似合ってました。判事役が「ピノキオ」でテレビ局のキャプテンをしていたキム・グァンギュとか、ヘソンの母が「ピノキオ」でボンジュの母役のキム・ヘスク、ちらっと出てきたのが「シークレット・ガーデン」や「サイコだけど大丈夫」や「THE K2」に出てたアジュマのキム・ミギョン、それと「コンビニのセッピョル」の父役や「ドリームハイ」の学長のイ・ビョンジュン。ヘソンの子供時代の子役が「太陽を抱く月」の世子嬪（セジャビン）のボギョンでした。

ミンが刑務所から出てくるとヘソンの母がミンに殺されたり、ヘソンはミンの存在に脅かされたり、ヘソンを守っていたスハが途中いなくなって記憶喪失になり、ミンの手だけが出てきてミンもいなくなったためスハが殺したのではないかと疑いが掛けられたり、ドヨンが養子で実父が26年もの間刑務所にいてその刑務所送りにした検事がドヨンの育ての親であり、ドヨンは実父ファンの出所後すぐの殺人事件を担当し公訴を取り下げることで監察を受けたりと、ストーリー展開がすごくて、泣かせ笑わせ、うまくまとまっているなあと感心しました。また「あなたが眠っている間に」と同様、法の矛盾点など考えさせられる場面がかなりありました。ヘソンの母が殺される前にヘソンに遺言の様に語った言葉「目には目を、歯には歯を。そんな生き方は世の中をダメにする。人を憎むことで一生を無駄にしてはダメ。人生なんて一度切りなの。大事に生きても短いの」というメッセージが何度が出てきて心に残りました。

「ピノキオ」「君の声が聞こえる」「あなたが眠っている間に」は同じ脚本家パク・ヘリョンの手によるもので、イ・ジョンソクくんとタッグを組んでドラマ化してますが、どれも良かったです。でも強いて言うなら「あなたが眠っている間に」が一番好みかも。イ・ジョンソクくんのドラマにはずれがないという噂はやはり本当でした。naonaoお勧め度★★★★

あなたが眠っている間に

韓国ドラマ「あなたが眠っている間に」(While You Were Sleeping)を観ました。

あなたが眠っている間に BD-BOX1 (コンプリート・シンプルBD‐BOX6,000円シリーズ)(期間限定生産) [Blu-ray]

• 出版社/メーカー: NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン
• 発売日: 2020/02/27
• メディア: Blu-ray

あなたが眠っている間に BD-BOX2 (コンプリート・シンプルBD‐BOX6,000円シリーズ)(期間限定生産) [Blu-ray]

• 出版社/メーカー: NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン
• 発売日: 2020/02/27
• メディア: Blu-ray

2017年のドラマ。IMDb評価は8・4と高くたくさんの賞を獲っています。サスペンス＋ファンタジックラブストーリー。イ・ジョンソクくんのドラマにはずれがないとの声が多くありますが、本当にそうなのかもしれないと思います。「ピノキオ」しかり、この「あなたが眠っている間に」しかり。このドラマに出会えて良かった。私にとっては「星から来たあなた」と同じくらい好きなドラマでした。もう一度初めから観たいくらい好きなドラマになりました。

予知夢を日常的に見るホンジュ（ぺ・スジ）は自分のせいで母が倒れて亡くなってしまう夢を見ます。見る夢見る夢本当に当たるので、気が気でないホンジュ。そしてホンジュが事故に巻き込まれ、証言を誰からも信用してもらえないためにホンジュが自殺してしまう夢を見る検事のジェチャン（イ・ジョンソク）は、その事故を食い止めようと車を出し、事故の被害を最小限に抑えます。そのお陰で警察官のウタク（チョン・ヘイン）は死なずにすみました。そこからホンジュとジェチャンとウタクの3人がお互いの夢を見て、悪夢であれば必死になって食い止め現実を変えていこうと奮闘し始めます。3人の間には友情が芽生え、ホンジュはジェチャンが好きになり、ジェチャンも徐々にホンジュが好きになり、ウタクもホンジュに惹かれていきます…。

まず、映像が美しかった。桜の花が散る中でのラブシーンなんかは特に素敵でした。またぺ・スジちゃんが可愛くて可愛くて、イ・ジョンソクくんともとってもお似合いなのが二重丸でした。イ・ジョンソクくんの動きと表情がまたぺ・スジちゃんに輪をかけて可愛くてほっこりさせてくれたのも良かったです。またチョン・ヘインくんもこのドラマではイ・ジョンソクくんより良かったという人がいるくらい人気ですが、確かに彼も素敵で良かった。

ドラマではシリアスなシーンなのに突然コミカルになったりするシーンが楽しかったです。ホンジュのほうが積極的で突然キスされたジェチャンが後から見せる顔やしぐさがキュートすぎて、こんな演技イ・ジョンソクくんしかできないなと思いました。法律に沿っていさえすれば実際に殺人を犯しても無罪になってしまう矛盾点など裁判で問題を見せ、いろいろ考えさせられもしました。また涙なしには見ていられない場面もたくさんあり、娘を殺された父親に娘さんがどれほど周りの人に愛されていたかを語り、そんな娘さんが犯人を憎むことを父に望んではいないはずというジェチャンの説得や、自分の子供のドナー提供を待つ母親検事が検視のためにドナー提供がキャンセルとなることを涙をこらえながら認めるシーン、ホンジュが睡眠薬入りのコーヒーを飲まされ殺されそうになった事件で、法廷で証言を求められ今まで隠していた色盲のことを自ら証言しなければならず警察官を辞めなければならなくなったウタクの行動に、心打たれ涙しました。

ホンジュとジェチャンの二人の父それぞれが殺され、その殺人犯の弟が自殺を図ったとき二人で助け「憎しみで終わりにならず良かった」とメモを残したものの、実際には悲しみが大きすぎて受け止められず、助けることをためらっていた事実を思い出すのが嫌でトラウマになっていたと語るホンジュと、自分にも助けることに戸惑いがあったと本心を語るジェチャン。ふたりの繋がりも後からわかり素敵だなあと思いました。

予知夢がテーマのドラマというだけでもこのドラマが好きなのですが（なぜなら私も何かを暗示する夢を見ることがあり、それを日記に書き止め、後からこのことがこの夢だったのだと思うことが度々あるからです）シナリオが素晴らしく、見事にすべての事柄が最後の最後まで伏線となって繋がっているのが本当にあっぱれでした。ホンジュとジェチャンのそれぞれの父が同じ事件で亡くなり、葬式で泣いているホンジュをジェチャンが慰め、後に犯人の弟で元警察官、ジェチャンと共に働いていた捜査官が亡くなったとき、ジェチャンが泣き崩れていたのを逆にホンジュが慰めているシーン、あるいは犯人の弟で捜査官が自殺を図ったときジェチャンとホンジュが助け、のちにジェチャンとホンジュが火事に巻き込まれ命を落としそうになったとき、犯人の弟で捜査官の彼が助けてくれるシーン。本当に良くできているなあと感心しました。

またイ・ジョンソクくんがこのドラマの中で歌う「Do You Know?」という歌が、まるで小野リサの穏やかな優しい歌みたいに聞こえ、聞いたそばから大好きになり何度も何度も繰り返して聞いていました。このメロディが好きで好きでたまりません。

このドラマでも脇役が「奇皇后」のヨンチョルやワン・ユの部下、「太陽を抱く月」のセジャビンの子役の子とか、「サイコだけど大丈夫」で入院してた患者の人2人とコ・ムニョンの会社の女の子、「ミセン」の女性課長、「青い海の伝説」のジュンジェの友人のお兄さんなど観た顔がたくさん出ていて面白かったです。

ドラマの脚本家パク・ヘリョンは「ピノキオ」「あなたの声が聞こえる」も書いており、また監督オ・チュンファンは「星から来たあなた」の監督でもあるとのこと。イ・ジョンソクくんはこのパク・ヘリョンという脚本家と縁が深いのだと思いました。また映像が美しいのはこのオ・チュンファン監督のお陰なのかもしれないと思いました。「星から来たあなた」も素敵な映像だったので。イ・ジョンソクくんが仲がいいと言っている「ピノキオ」で兄役を演じたユン・ギュンサンさんもゲスト出演していて、エノコログサがたくさん生えている場所での二組のデートのシーンも微笑ましくて笑えていいシーンでした。また余談ですが、ユン・ギュンサンさんが出演している「三食ごはん～海辺の牧場編」というのがあり、そこにユン・ギュンサンさんを訪ねていくイ・ジョンソクくんの回をたまたま見つけて見たのですが、他の年長の俳優さんに腰が引けている人見知りのイ・ジョンソクくんが何だかとっても可愛らしかったです。naonaoお勧め度★★★★★

おまけ：イ・ジョンソクくんが歌う「Do You Know?」お気に入りのメロディなので貼り付けました。この歌、小野リサさんも英語かポルトガル語で歌ってくれないかな～と思います。

ピノキオ

韓国ドラマ「ピノキオ」(Pinocchio)を観ました。

ピノキオ 期間限定スペシャルプライスBOX1 [DVD]

• 出版社/メーカー: TCエンタテインメント
• 発売日: 2018/02/23
• メディア: DVD

ピノキオ 期間限定スペシャルプライスBOX2 [DVD]

• 出版社/メーカー: TCエンタテインメント
• 発売日: 2018/02/23
• メディア: DVD

2014年のドラマ。IMDb評価は8・1。たくさんの賞を獲っています。人気のあるイ・ジョンソクの主演作品。彼の出ている作品は評価が高いので、長い間気になっていました。まずは「ピノキオ」を観ました。素晴らしいドラマでした。

火災事故と報道の犠牲で一家がバラバラになり、両親を亡くしたキ・ハミョン（イ・ジョンソク）。命を救ってくれた老人の息子となり名前もチェ・ダルボと名乗り生きていきます。そこに老人の次男と娘イナ（パク・シネ）がやって来て一緒に住むことに。ダルポとイナは一緒に成長しながら、また伯父と姪の関係でありながら相思相愛の関係に。そしてお互い報道記者として放送局で働くことに。

イナの母親も報道記者で、ダルポ一家を窮地に追いやった張本人であり、イナの顔を見てるとイナの母親を思い出し憎しみを感じてしまうダルポ。ダルポ＝ハミョンの兄ジュミン（ユン・ギョンサン）が交通事故から子供を救ったことからイナの母親が報道で彼を英雄として讃え、ダルポの兄はたちまち時の人に。しかし彼は既に一家をバラバラにした別の人を殺してしまっていて、ダルポと再会し繋がると、ダルポに自分の罪を告白することに…。兄は刑務所行き、そしてダルポ＝ハミョンは一家離散になってしまった火災事故に関して真相を追及すると兄に誓い取材を続けるのですが、ダルポの同級生で警察官のチャンス（イ・ジュスン）、イナの母親でテレビ局の部長（チン・ギョン）、イナと同僚の御曹司ボムジョ（キム・ヨングァン）、そして彼の母親で財閥の会長（キム・ヘスク）などを巻き込み、事件が起きてその後すべては収まるところに収まって物語は終わります。

本当はこの世にはない病気なのですが、ピノキオ症候群（嘘をつく、良心に反するとしっくりが止まらなくなる病気）に罹っているという設定のイナ。嘘をつく度にしゃっくりが出て、それが可愛らしかった。またケビン・ベーコンの法則というのがあり、6人の人を介せば必ず誰にでも行きつく法則があるとドラマの中のクイズ番組でやっていて面白いと思いました。ちょっと調べたらアメリカの俳優ケビン・ベーコンと共演した俳優は1人目とし、何人辿ったらある俳優までいきつくかを調べたら最大でも6人でたどり着くという研究があるそうで面白いと思いました。世の中案外狭いなあと。誰でもどんな人にでも6人の人を介せば繋がってしまうということですね。

イ・ジョンソクくんが手足が長く背が高くてひょろっと細くて、しかも小顔。ひよっこの若造にしか最初見えなかったのですが、ドラマを観ていると飄々として何だか愛らしく格好良く見えてきました。そして演技力もあると思いました。ドラマが高く評価されているのは、ドラマのテンポが良く、悲惨なことと楽しいことのバランス、社会的なことと家族のこと、恋愛などのバランスが良くて、何より人が人を思う気持ちがあちこちの関係で垣間見れるから。その人の思いに結構涙しました。そしてあまりにも重くしない軽めのタッチも良かった。重すぎないのがポイント。勿論役者さんたちも皆はまっていて、音楽も映像も良かったです。

記者たちの方針一つでどんな風にも報道でき、論点をすり替えることができ、お金のある企業が議員やテレビ局と癒着して思い通りに動かし、全く罪もない家族を地獄の底へと追いやってしまった悲惨な事件を起こし、それを明るみに出し、最後はめでたしめでたしみたいなところも気分が晴れ良くまとまっていました。ダルポ＝ハミョンが人を恨んだり復讐する時間がもったいないと思い人間としても大きく成長する物語になっているのも良かったです。泣いて笑ってホッとして、ダルポ＝ハミョンとイナも家族の了解を得て結ばれるハッピーエンドという点も、幸せ気分が残りました。

またダルポが自分を好きだと勘違いしているユビ（コン・ユレ）が可愛らしかった。それと御曹司ボムジョはハンサムでした。「サイコだけど大丈夫」の看護婦長（チャン・ヨンナム）がダルポの母親だったり、「シークレット・ガーデン」のライムの父親（チョン・インギ）がダルポの父親で同じ消防士役というのも何か不思議で楽しかったです。また同じ「シークレット・ガーデン」のオスカー（ユン・サンヒョン）が弁護士役で出ていました。実はこの「ピノキオ」と同時進行で「あなたの声が聞こえる」を観ていたのですが「あなたの声が聞こえる」でも弁護士役をやっていてそのまま出ている感じが面白かったです。また「プロデューサー」で幽霊みたいなプロデューサー（イ・ジュスン）が警察官のチャンスでした。18話では「星から来たあなた」のト・ミンジュンとチョン・ソンイのキスシーン（ト・ミンジュンが宇宙に戻ってから何年かして突然公に現れたときのシーン）がテレビ局の大画面にチラリと映っていてこちらもすごく楽しくなる粋な計らいでした。「星から来たあなた」の後にこの「ピノキオ」が同じSBS放送で作られていたからだと後から調べてわかりました。

しばらくイ・ジョンソクくんのドラマを追いかけたいです。キム・スヒョンくんと一緒でイ・ジョンソクくんも作品に恵まれている役者のようなので。naonaoお勧め度★★★★