SSブログ

スタンリーのお弁当箱 [インド映画]

インド映画「スタンリーのお弁当箱」を観ました。

この映画を観てレビューを書いたのは今年の夏くらいでしたが、カワイイ映画の裏にインドの辛い現実が投影されている社会派の映画なのでこのレビューもアップすることにしました。

スタンリーのお弁当箱 [DVD]

スタンリーのお弁当箱 [DVD]

  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • メディア: DVD

映画公式サイト:http://stanley-cinema.com/

歌あり踊りありのエンタメ映画が普通のインド映画ですが、これは歌もなく踊りもないインド映画には珍しい映画で(映画のシーンで踊りの練習をしてるシーンがありますがいつものインド映画の踊りとは違います)、子供たちがたくさん出てくる可愛らしい映画でした。しかし、実際には貧しいために家での働き手として期待され、両親がいず、おじさんに育てられている主人公の男の子スタンリーの厳しい現実がありました・・・。

学校には皆お弁当を持ってきますが、いつもスタンリーだけが持ってきません。それでも心優しき友達がお弁当を少しずつ恵んでくれ、それで何とかスタンリーはお腹を満たしています。そこへ太っちょの先生が自分でお弁当を持ってこず、あえてスタンリーたちの仲間のお金持ちのボンボンの生徒のお弁当目当てに昼食時につまみ食いにやってきます。太っちょ先生は自分のつまみ食い分がなくなると困るため、スタンリーに「弁当を持ってこないものは授業に出る資格はない」と言い放ちます。それまでもスタンリーは時には嘘をついて家で昼食を取ってくるといい、その実は水をがぶ飲みしてお腹を膨らせたりしていましたが、そう先生に言われてしまった以上、学校に行くことができません。そしてスタンリーは学校を長く休み始めます・・・。

ステンレスの三段重ねのお弁当箱の中にたくさんのおいしそうなおかず。そしてこの三段重ねのお弁当箱。とっても懐かしかったです。旅行中可愛いなあとこのお弁当箱を店で見てたこともありました。実際には荷物になるしお弁当箱として日本で使うには嵩張るので買いはしませんでしたが、今観ると本当懐かしいです。また、出てくるのは目のキラキラしたインドの子供たち。日本も貧しかった時代は学業よりも家の手伝いを期待されてた昔の子供たちと同じだと思うのですが、どうしてこう貧しい国の子供たちの目はキラキラしているのか、本当に不思議です。そして経済のテイクオフがないとなかなか子供をたくさん産んで子供を労働力として期待する社会から抜け出せませんが、どの国の子供たちも家の手伝いから解放されて、好きなだけ勉強できる環境ができる日が早く来るといいなあと思いました。好きなだけ勉強できる環境は恵まれていることなんだということが、日本の子供たちにもっと知ってほしいなあと思いました。


nice!(12)  コメント(1)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

nice! 12

コメント 1

naonao

>nice!をくださった皆様、ありがとうございます。
by naonao (2014-12-06 00:22) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0