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ニュー・シネマ・パラダイス [イタリア映画]

「ニュー・シネマ・パラダイス」を25年ぶりに観ました。

今なら(4月いっぱい)GYAOで無料で観られます→http://gyao.yahoo.co.jp/p/00843/v09998/

私がお気に入りのとっても素敵な感動映画なので、この機会にたくさんの人に観てもらいたいです。世界中のたくさんの賞を獲っています(アカデミー賞最優秀外国映画賞受賞、カンヌ国際映画祭審査員特別賞受賞、ゴールデングローブ賞最優秀外国語映画賞受賞など)

映画公式サイト:http://n-c-p.asmik-ace.co.jp/ (2005年に映画館での上映を再度したとき作ったサイトのようです)

ニュー・シネマ・パラダイス [Blu-ray]

ニュー・シネマ・パラダイス [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: 角川映画
  • メディア: Blu-ray

映画館でこの映画が公開された当時(1990年)友人と観た映画でしたが、覚えているのは、とにかくとっても感動したことと、トトの可愛らしさ、そしてこの映画に使われた素晴らしい音楽のことです。だから私の中ではいつもこの映画は私のベストテンに入っている映画でした。また特にこの映画音楽は今なおいろんなところで耳にするスタンダードナンバー的な映画音楽なので大好きで、この音楽を聴くだけで反射的にとっても泣けてきます。それだけこの映画音楽が心にしみ、映画とマッチしていたということでもあるのですが…。

さて2度目の、そして25年ぶりに観たこの映画。やはりとっても泣けました。やはりこの映画、大好きだと再確認しました。初めて観たとき私は20代でしたが、そこから25年経ち人生経験してきて、余計にこの映画の良さが心にしみているのかもしれません。正直20代に観たこの映画の感想がどんなものだったのか、当時の自分に確認しようもありませんが(「いい映画を観た」と思ったのは間違いありませんが)、細かな部分はすっかり忘れて抜け落ちていました。映画のあちこちに戦争の影が落とされ、映画館とアルフレードとトトだけの話でなく恋愛のことも絡んでいたし、こんなにもたくさんの映画愛に溢れていたんだなあと。今観直すことができて本当にとっても良かったです。

ジャン・ギャバンにジョン・ウェーン、チャップリンにバスター・キートン、クラーク・ゲーブルにマリリン・モンロー、ボガードとバーグマンのカサブランカのポスターやビビアン・リーやクラーク・ゲーブルの風と共に去りぬのポスター…と私がすぐ確認できるだけでも映画に関することはこんなにあり、それがもっと映画通の人ならさらにいろんな映画関連のことがわかって面白いだろうなあと思います。また少年期のトトの可愛らしさは強烈に覚えていましたが、青年期のトトのことなどはすっかり忘れていて、青年期の恋愛のことも何だか記憶からするりと抜け落ちていました。でも今、青年期の恋するトト(サルバドーレ)を観るととっても切なく、胸が痛く、相手役のエレーナと共にこの俳優さんたちは今一体どうなっているのかなあ?というのも気になります…。

そういえば何年か前にテレビで確か「あの少年のトトが今どうなったか?」を取材していたのを観たのですが、結構いいおじさんになっていてちょっとガッカリしたのを覚えています。観ないほうが良かったかも。この少年トトはこの映画の中では永遠に最高にキュートな少年であり続けているのに現実は残酷です…。

最後のシーンでたくさんのキスシーンばかりを集めた映画を観る中年のトト(サルバドーレ)。音楽と相まって観ているこちらまで涙が止まらなくなります。検閲されていた時代に切り落とさなければならなかったキスシーンを密かにアルフレードが作り、それを観るトト(サルバトーレ)は今は亡きアルフレードのこと、その時代のことを思い出しながら涙するのです。

このレビューを書きながらまたこの映画が観たくなりました。

こちらは2005年のものか?3時間もの完全オリジナル版が劇場公開されたときの劇場版トレーラーらしいです↓。こちらのほうは長くなった分初恋のエレーナとのことがもっと詳しく描かれているらしく、そうであるなら最後のシーンでキスシーンを観ているトト(サルバトーレ)が涙しているのは、亡きアルフレードやこれまでの思い出だけでなく、叶わなかった自分の初恋に関しても思い出して泣いているのかもしれません。この映画のファンの人はきっとたくさんいると思います。観たらきっと好きな映画になると思います。

補足:

あらすじを書くのを忘れてました。

ローマに出て今や映画監督となったトト(サルバトーレ)は30年もの間戻らなかった故郷の母から電話を受ける。「アルフレードが亡くなった」との電話だった。映画は一気にこの30年間の回想シーン。自分が幼かったとき、学校そっちのけで夢中になった映画のこと。映写機を回す技師のおじいさんアルフレードのこと。アルフレードから映写機の回し方を学んだこと。映画館が火事になりアルフレードが盲目になったこと。新しい映画館が建ちそこで自分が映写機を回すようになったこと。初恋のこと。彼女が受け入れてくれるまで、夜な夜な何日も彼女の家の前に立ったこと。彼女と一緒に過ごした楽しかった日々のこと。そして突然の別れや手紙も届かなくなったこと。兵士として戦場に行ったこと。村に戻ってそのあと村を出ることになったこと。「もう村にいてはいけない、村のことも思い出すな」というアルフレードの言葉…。映画が当時の人々の最高の娯楽であった良き時代の、2つの大戦があった時代のイタリアシチリア島を舞台にした映画です。

「ニュー・シネマ・パラダイス」を作ったジュゼッペ・トルナトーレ監督の映画ですが、「海の上のピアニスト」も結構良かったです。また「題名のない子守唄」も観ていてこちらにレビュー載せてますが→http://naoazucar.blog.so-net.ne.jp/2007-08-14 「ニュー・シネマ・パラダイス」とは全く違ったテイストの映画になっているので、「ニュー・シネマ・パラダイス」を期待してみるとすごく裏切られます。観る方は要注意です。

それと、いつも読んでるりゅうさんのブログでりゅうさんもこの「ニューシネマパラダイス」を鑑賞していてレビューを書いているのですが(→http://ryuu.blog.so-net.ne.jp/2013-08-27 )そこで紹介されているりんこうさんのブログに(→http://rinkou.blog.so-net.ne.jp/2013-06-29 )に、この「ニュー・シネマ・パラダイス」の映画音楽を作曲したエンリオ・モリコーネ氏の直筆メッセージがアップされていました。りんこうさんが直接ファンレターを書いてその返事としていただいたものらしいです。ただイタリア語で書いてあるので何と書いてあるかわからないと書いたらわかる方が訳してくださってもいて、りゅうさんも書いてましたが、何と素晴らしいソネブロの連携プレーと思いました。

「ニュー・シネマ・パラダイス」を観た1990年は前の年にオーストラリアやニュージーランドに出かけ、その年にはインドに初めて出かけた時期なので、すごく思い出深い年だったなあと思い出しもしました。またいい映画は時期を置いて再度観るべきだ、と思いました。また何十年かしたら?この映画を観直したいと思います。感じ方がまた違っているかもしれません。


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コメント 2

りゅう

本物の名作。素晴らしい映画ですよね♪
年を重ねいろいろな経験をすると、作品の捉え方感じ方も変わりますよね。
完全版、気になるなぁ。

ニュー・シネマ・パラダイス、午前十時の映画祭で上映されますよ。
(124分とあるので、通常版だと思います。)
劇場の大画面で、あの音楽を聴いたら、確実に泣きます・・・
でも観たいっ♪
第三回 新午前十時の映画祭(http://asa10.eiga.com/
ニュー・シネマ・パラダイス(http://asa10.eiga.com/2015/cinema/521.html
by りゅう (2015-04-13 22:55) 

naonao

>nice!をいただき、皆様ありがとうございます。

>りゅうさん、ありがとうございます。
完成版本当に気になります。
観たいですね。
それからすごい情報ありがとうございます。
劇場で上映されるんですね。
私も観に行こうかなあ♪
by naonao (2015-04-17 21:46) 

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