SSブログ

ファイナルファンタジーXIV~光のお父さん・盤上の向日葵 [日本ドラマ]

「ファイナルファンタジーXIV~光のお父さん」を観ました。2017年のドラマ。



ファイナルファンタジー XIV 光のお父さん DVD-BOX

ファイナルファンタジー XIV 光のお父さん DVD-BOX

  • 出版社/メーカー: バップ
  • 発売日: 2017/09/27
  • メディア: DVD

父との会話があまり得意でないゲーム好きな青年(千葉雄大)が、父(大杉漣)の退職を機にゲーム機を送り、父をゲームの中に誘い出し、ゲーム世界で友情を育み言葉を掛けあい冒険の旅に出て親孝行するという計画の物語。この話は実話で、このドラマで使われたキャラクターは実際にオンラインゲームの中で使われたものだという。


肩を張らずに気楽に観れ、またゲームを知らない私にも結構楽しく見られました。ゲーム世界といえども一緒に戦って敵をやっつけていけば自然と友情も芽生えるし、びっくりしたのがその友情の延長線上には現実世界でも結婚してしまったという人がいることでした。ゲームの中で仲間たちが祝う結婚式もしてますが、仮想世界が現実世界にまでこれほど影響を及ぼしていることに驚愕でした。

ドラマのメインは父と息子の物語で、時にニヤリと、時にほろりとさせられました。現実世界では話せない息子がゲームの中では身分を明かさず父に何でも話しかけては聞きたいことを聞き、父もゲームに満更ではなく楽しくやっているのが結構微笑ましかったです。息子の会社員生活も織り込み、父の言葉に励まされて仕事を頑張ったり、女子にアプローチされてるのに鈍感で気づかなかったり、島耕作大好きキャラの先輩が出てきたり…。千葉雄大くんも等身大の主人公を演じていて無理のない役だったので良かったのではないかなと思いました。


また「盤上の向日葵」を観ました。2019年のドラマ。


(2)「鬼殺しの弟子」

(2)「鬼殺しの弟子」

  • 出版社/メーカー:
  • メディア: Prime Video

すごく重々しいドラマでした。原作者がこの小説を「将棋界を舞台にした「砂の器」」と言っていますが、まさに「砂の器」のような重厚感を感じるドラマにもなっていました。将棋界に現れた異端の棋士、上条佳介(千葉雄大)が大きなタイトルのかかった将棋の勝負の中、山中の死体と一緒に大変貴重な将棋の駒が見つかり、警察が動き始めます。上条の過酷な半生とは?そして彼は人を殺したのか、否か?


最後は泣けました。本当、砂の器みたいな重々しさと鑑賞後の余韻そのものまでが似てる気がする。上条の背負った半生が重すぎた。でも最後は救いがあり涙、涙です。上質なドラマでした。千葉雄大くん、素晴らしかった。また竹中直人さんの演技も、素晴らしかった。


上条(千葉雄大)は大学生の時、真剣師と言われる賭け棋士の東明(竹中直人)と出会います。しかし破天荒な東明に騙され真剣試合の旅行に同行させられ、子供の頃将棋を教えてくれた恩師(柄本明)から譲り受けた大切な将棋の駒を肩代わりにされてしまうのです。その後一生懸命働き、IT企業の社長にまで上り詰めた上条の前に、金を無心にくる父が現れ、そして将棋を刺そうと東明が再び現れます。金の無心にくる父を許せず東明に殺人をお願いする上条。父と思っていた人は本当の父ではなく、自分の本当の父は母親と同じ血の流れる実の兄であることが判明します。自分が実の父(母にすれば実の兄)に似れば似るほど気がおかしくなって自殺した母のことを聞き、気がおかしくなる上条。

病気を患っていた東明は上条にお願いがあるといって山中に一緒に行き、将棋を刺します。東明は「これは真剣だ。俺が勝ったら俺を殺してここに埋めてくれ、でもおまえが勝ったらそのまま俺を放って帰ってくれ」と上条に言い、そして「おまえは棋士になれ」と強く訴えるのです。東明は負け、自ら命を絶ちました。


世間が注目する将棋の勝負、ここ一番で上条は負けました。警察が上条を逮捕。その間上条は電車に飛び込もうとします。犯行動機も物的証拠も上条の自供もほぼ揃い、警察官たちが皆上条が犯人だと言ってる中、佐野(蓮佛美沙子)だけが上条が犯人ではないと言い張り、その場で訴えます。自分が年齢制限で棋士になることをあきらめたこと、その後少しは世のために役立ちたいと警察官になったこと、上条の活躍が希望であり救いであったこと、だからまたやり直してほしいこと。人々の光になってほしいこと。何より一緒に東明と共に埋まっていた貴重な将棋の駒は東明への敬意の証であることではないのか?その言葉を聞き、自暴自棄になっていた上条は殺人を犯していないとぽつりと言います。


母と手を繋いで幼い時に見たたくさんの向日葵。そしてそこで抱き合っていた若き日の母と父の残像。盤上には向日葵がたくさん咲いて、眺めていると刺すべき場所に向日葵が残る。その映像が印象的なドラマでした。そして東明が言った「人生も将棋も、意のままにならない。でも、…面白い」と言った言葉が心に残りました。救いはあったけど、今観たいドラマではなかったかも。すごい出来の素晴らしいドラマだったけど、気分が重たい。千葉雄大くん主演で観たドラマで、千葉くんの羽織袴姿を観れたのは良かったですが、あまりにも重すぎてしばらくこの重たい気分を引きずるのがちょっと辛いです。

nice!(16)  コメント(1) 
共通テーマ:テレビ

nice! 16

コメント 1

naonao

>nice!をいただき、皆様ありがとうございます。
by naonao (2020-06-12 19:14) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。