SSブログ

スリー・ビルボード [アメリカ映画 賞受賞]

アメリカ、イギリス映画「スリー・ビルボード」(Three Billboards Outside Ebbing,Missouri)を観ました。

スリー・ビルボード [Blu-ray]

スリー・ビルボード [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社
  • 発売日: 2018/11/03
  • メディア: Blu-ray

2017年の作品。IMDb評価は8・1。 クライム、サスペンス。アカデミー賞主演女優賞受賞(フランシス・マクドーマンド)、助演男優賞受賞(サム・ロックウェル)。他にもベネチア国際映画祭脚本賞受賞など多数。主演、助演の演技も良かったけれど、脚本が良かった。心臓に悪いシーンの中に、ホロリとさせるエピソードを交えストーリー展開が抜群だった。

娘をレイプの上に殺されてしまったミルドレッド(フランシス・マクドーマンド)は、ある日3つの看板広告を出す。「なぜ、ウィロビー署長」「まだ逮捕してないの?」「レイプされて死亡」と。ミルドレッドに協力的だった警察署長はガンの末期で結構すぐに亡くなってしまう。そして広告代をミルドレッドに残してくれる。レイシストでマザコン、ミルドレッドを嫌っている警官ジェイソンが警察署に残っていたが、彼は広告会社に乗り込みそこで働く人たちをボコボコにしてしまう。しかし一連の悪さを新署長に見られ、ジェイソンはいきなり解雇となる。夜、ジェイソンは警察署に立ち寄り、前署長の置き手紙を読んで自分の行いを改心していた時、ミルドレッドは誰も警察には人がいないと思い火炎瓶を投げて警察署を焼き、ジェイソンはそこで大やけどを負う。入院すると自分が暴力振るった広告会社の人がいて、彼に優しくされて涙するジェイソン。ジェイソンは退院し、たまたまバーで聞きつけた男の話からミルドレッドの娘を殺した犯人ではないかと思い、わざと彼に暴力をふるってDNAを採取。実際には彼は犯人ではなかったが、たくさんの女の子たちをレイプしてるのは間違いないと考え、ジェイソンはミルドレッドを誘って、その男のいるところへ向かう…。

娘殺しの犯人探しを必死になってするミルドレッドの物語ですが、残された家族にガンと戦うだけの思い出を残したくないと自殺し、ミルドレッドに広告代を残し、自分の部下のジェイソンに彼が良い方向へ進むようないい手紙を書いたウィロビー署長の物語でもあり、レイシストでカッとなりすぐ暴力を振るジェイソンが、自分が暴力振るった相手から優しくされ、署長から心温まる手紙をもらって改心してミルドレッドの娘の犯人探しに協力する物語でもありました。看板が燃やされたり、ミルドレッドが歯医者の指にドリルで穴をあけたり、ミルドレッドの職場に見知らぬ男が現れ店の商品を投げて行ったり、署長が銃で自殺したり、ジェイソンが人をボコボコにしたりされたり、ミルドレッドが火焔瓶投げて放火したりなどの過激でショッキングなシーンもある一方、ジェイソンが人のやさしさに触れて涙し署長の手紙で変わっていく様や、仲の悪かったミルドレッドとジェイソンが最後は犯人捜しで手を取り合う姿がとても心地よかったです。殺人犯かもしれない男のところに行く車の中で「やつを殺すのは実はあまり気が進まない。でも道行く中考えていけばいいか~」と言いながら映画が終わるのも、物語がまだまだこれから先も続く感じが良かったです。それと「夏の名残りのバラ」(The Last Rose of Summer)やABBAの「チキチータ」などの曲が映画にマッチしてました。naonaoお勧め度★★★★★

nice!(14)  コメント(1) 
共通テーマ:映画

nice! 14

コメント 1

naonao

>nice!をいただき、皆様ありがとうございます。
by naonao (2022-10-23 13:24) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。