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ジョジョ・ラビット [アメリカ映画 賞受賞]

アメリカ映画「ジョジョ・ラビット」(Jojo Rabit)を観ました。

ジョジョ・ラビット [AmazonDVDコレクション] [Blu-ray]

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  • 出版社/メーカー: ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社
  • 発売日: 2020/12/02
  • メディア: Blu-ray

2019年の作品。IMDb評価は7.9。アカデミー賞脚本賞受賞。コメディ。戦争もの。第二次世界大戦中のドイツの10歳のジョジョの物語。空想でヒトラーといつも会話しているジョジョはナチスが大好きでいい軍人になりたくて一生懸命だが、ある日母親(スカーレット・ヨハンソン)がユダヤ人の女の子エルサを匿っていることに気づく…。

戦争をただ悲惨なまま伝えるのでなく、子供目線でちょっとユーモアを交え面白く描くイタリア映画「ライフ・イズ・ビューティフル」を思い出しました。この映画は最初のかなりのバカバカしさと最後の深刻さの落差でとても泣ける映画なのですが、この「ジョジョ・ラビット」もそこまで落差はなくてもこの類の映画でした。何も疑わずまっすぐで真面目なジョジョが「ハイル、ヒトラー」と大声で挨拶するのが、観ているときは可愛らしくて健気でまっすぐと思って観てましたが、観終わってみると痛々しい感じがしました。母親がユダヤ人の女の子エルサを匿っていることはバレませんでしたが、レジスタンス運動をしていることがバレて広場で絞首刑にされます。ナチスがジョジョの家にやってきて、その証拠集めのために家を荒らされたとき、隠れていたユダヤ人の女の子エルサがジョジョのすでに亡くなっていた姉に成り済ましてIDを出すのですが、仲の良かったナチの大尉が、エルサが答えた誕生日が姉のIDに書かれた生年月日と違っていたのにそれを見逃してくれ、その上連合国軍がドイツにやってきたとき、捕まっていたその大尉のところに近づいて行ったジョジョを連合国軍に殺されないように「ユダヤ人め。あっちへ行け」とジョジョに大声で怒鳴り、ジョジョの命を助けてくれたのにはウルっときました。母亡きあと、それ以前に父も姉も既に亡くしていたジョジョはこの世にまるっきり一人となり、ドイツが負け連合国軍が勝利したことをエルサに言えず、ドイツが勝ったと嘘をついたのもその心情がよくわかります。結局エルサも外に出て連合国の勝利と知り喜び、ジョジョはビンタを喰らいますが。

ジョジョの想像上の話相手のヒトラーがかなり滑稽に描かれてもいます。この想像上のヒトラー役は、何とこの映画の監督タイカ・ワイティティが演じたとのこと。一番エンジョイしてるのは監督だったかも。正当に真正面から戦争を描かれるより、こうして少し軽いノリでお茶らけて描いてくれたほう余計に後から心に響きます。naonaoお勧め度★★★★★

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naonao

>nice!をいただき、皆様ありがとうございます。
by naonao (2022-11-17 10:00) 

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