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シークレット・ガーデン [韓国ドラマ]

韓国ドラマ「シークレット・ガーデン」(Secret Garden)を観ました。


コンパクトセレクション シークレット・ガーデン DVD BOXI

コンパクトセレクション シークレット・ガーデン DVD BOXI

  • 出版社/メーカー: NHKエンタープライズ
  • 発売日: 2016/10/21
  • メディア: DVD
コンパクトセレクション  シークレット・ガーデン DVD BOXII

コンパクトセレクション シークレット・ガーデン DVD BOXII

  • 出版社/メーカー: NHKエンタープライズ
  • 発売日: 2016/10/21
  • メディア: DVD

2010年の作品。最高視聴率37・9%を記録。サントラの楽曲がKPOPチャートを独占するなど「シークレット・ガーデン」は社会現象に。たくさんの賞を総なめしたファンタジーラブコメ作品。IMDb評価は8・2。

「愛の不時着」でちょっとしたヒョンビンブームになっているので、ヒョンビンが出ていて評判のいいこのドラマを観てみました。結果的にはメチャクチャ楽しくて始終ニヤリとしていました。そして17話くらいから涙、涙でそれまでニヤリとしていた分の反動でかなり泣けました。そしてみんながハッピーエンドでそれも良かったです。


俺さま御曹司ジュウォン(ヒョンビン)とスタントウーマン・ライム(ハ・ジウォン)の格差恋愛のラブコメ。俺さま御曹司のジュウォンの言動だけでもイラつくし、ムカつくし、キザで、でもそれがとっても笑えるのですが、途中3回もお互いの魂が入れ替わり、そのために更に笑えることが増え、ドタバタ劇となって楽しかったです。ただし、2回目で雨に濡れれば魂が入れ替わることがわかったため、俺さま御曹司ジョウォンが事故で意識のなくなった愛するライムの身代わりになろうと3回目はわざと雨に濡れて魂を入れ替えさせます。それが泣けた。今までおちゃらけてたトーンが一気にシリアスに、何だかイタリア映画の名作「ライフ・イズ・ビューティフル」のそのトーンの切り替えに似たものがあり、涙、涙でした。


ジュウォンの行動は今ならきっとストーカーで訴えられるだろうなと思うのですが、そして聞けば聞くほどセリフも憎たらしくキザなのですが、だんだんと憎めなくなってくるのが不思議です。「金寿限無 カメとツル 三千甲子 東方朔 チチカポ サリサリセンタ ウォリウォリ セプリカ メトセラと雲 ハリケーンと塀 金寿限無…」何かあるとジュウォンが口にする呪文。何かと思ったら韓国版の寿限無でした。何度かこの呪文が登場して笑えました。あと高いブランドのスウェットの自慢も何度もしていて、笑えた、笑えた。

ヒョンビンの映画「百万長者の初恋」を以前観たことがあり、その映画は駆け出しのヒョンビンだったので彼の演技力への不満と映画自体も私としては泣けも笑いもできず辛口コメントをブログに載せていました。今となっては映画の内容すらすっかり忘れていますが…。そこから何年か経ってこのドラマが作られ、今この10年前のドラマを観て、すごく実力をつけうまくなったのだなあと思いました。ヒョンビンだけでなく相手の女優さんハ・ジウォンも素晴らしかった。特に二人の魂が入れ替わったときの目つきやしぐさ。ハ・ジウォンはスタントウーマンの役ですが、身軽でスタントアクションがうまく、こんな素敵で格好いい女優さんもいるんだなあと感心しました。


神秘ガーデンの店主(キム・ミギョン)が「サイコだけど大丈夫」に出てる友人ジュリのお母さんだったり、ジュウォンのデパートの常務で社長のイスを狙う伯父(イ・ビョンジュン)が「ドリームハイ」でキリン芸術高校の校長だったり、ジュウォンのデパートに勤めていてライムの友人(ユ・インナ)が「星から来たあなた」のチョン・ソンイのライバル女優であったりと、脇役の俳優さんたちの中に顔馴染みがいるのも楽しかったです。天才アーティストに今若手俳優としても人気のあるイ・ジョンソクも出演していて(彼の出ている作品が評判良いのでいつか観たい)、また最終回にはソン・イェジンもゲストで出演。ソン・イェジンの映画は昔何本か観ていたので、懐かしい感じがしました。


またウヨンまたは歌手のオスカー(ユン・サンヒョン)とスル(キム・サラン)の恋愛模様も素敵でした。またドラマの中に歌がうまく組み込まれドラマと歌がヒットした訳も分かりました。曲の使い方が本当にうまい。今も曲のいくつかが私の頭の中で廻っています。naonaoお勧め度★★★★

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ヒーラー~最高の恋人 [チ・チャンウクJiChag-wook池昌旭]

韓国ドラマ「ヒーラー~最高の恋人」(Healer)を観ました。


ヒーラー~最高の恋人~ DVD-BOX1<シンプルBOXシリーズ>

ヒーラー~最高の恋人~ DVD-BOX1<シンプルBOXシリーズ>

  • 出版社/メーカー: エスピーオー
  • 発売日: 2019/07/02
  • メディア: DVD
ヒーラー~最高の恋人~ DVD-BOX2<シンプルBOXシリーズ>

ヒーラー~最高の恋人~ DVD-BOX2<シンプルBOXシリーズ>

  • 出版社/メーカー: エスピーオー
  • 発売日: 2019/07/02
  • メディア: DVD



2014年のアクション・サスペンス・ラブロマンス作品。IMDb評価で8・5と評価も高く、チ・チャンウクくんの代表作と言われている作品。彼の代表作である理由がわかりました。彼のアクションシーンの数々、格好良かったです。


闇の便利屋ヒーラー(チ・チャンウク)。殺し以外なら何でもやる彼のもとへ有名記者のキム・ムンホ(ユ・ジテ)から依頼が来ます。ウェブ記者のチェ・ヨンシン(パク・ミニョン)のDNAを採取してほしいと。その後も彼女に関する依頼が続くため、彼女と同じウェブ記者として名前を偽ってパク・ボンス(チ・チャンウク)として働き始めます。ヒーラーとは真逆にボンスは暴力が苦手で気が弱いように見せかけて。ドラマが進むにつれ、ムンホ、ヨンシン、ヒーラー=ポンス=本名ソ・ジェンフの三人が昔から関わりがあること~仲の良かった大学時代の5人の友人の弟や子供たちであることがわかります。ヨンシンはいつも危機的な時に助けてくれるヒーラーに恋心を抱き、ヒーラーもまたヨンシンが好きになりヒーラーの仕事から足を洗い普通の生活に憧れるようになります。ヨンシンは近くにいるボンスが全くヒーラーだとは気がつきませんが(まるでスーパーマンとクラーク・ケントが同一人物であると気がつかない彼女と一緒です)、最後はヒーラーがボンスであり、ジェンフであることがわかります。


またヨンシンの父がジェンフの父によって殺されたことになっていましたが、それが偽りであることを証明し、またヨンシンの生き別れになった母の存在も明らかに。ヒーラーには数々の殺人事件の容疑がかけられますが、それも解決。一難去ってまた一難。最後の最後まで難題は続き…。でも最後はちょっとハッとして(ヒーラーの一巻の終わりか!?と)でも大丈夫。めでたしめでたしとなりました。


ヒーラー演じたチ・チャンウクくんのフットワークの良さ、アクロバティックな動き。素晴らしかったです。彼は身体能力が高く、アクション俳優なのだと悟りました。格好いいの一言に尽きる。彼の魅力が最大限に生かされたドラマなのだと思いました。ヒーラーとボンスとジェンフの三役を演じ分けていたのも良かった。また相手役のヨンシン演じるパク・ミニョンさん、可愛らしかった。前髪あげて髪をアップすると尚、美人でした。可笑しかったのはITのプロのアジュマ(おばさん)が「サイコだけど大丈夫」でも出てたアジュマ(主役ガンホの同級生のお母さんでよくご馳走してくれる、もっと品のいいアジュマ)=キム・ミギョンで何だか笑ってしまいました。それと殺されたセクハラの社長役が「100日の郎君様」のヨンシムのお父さん役の人でした。あちこちに見たことのある顔があるのがまた楽しめました。


サスペンス、アクション多めで次から次へと物語がテンポよく展開するこのドラマは、チ・チャンウクくんの本領発揮のドラマ、そして彼の代表作品。たぶん男の人のほうがもっと楽しめるドラマだと思いました。アクションが多いので。もちろん彼のアクションは格好いいけど、それ以上にラブコメ要素が強い方が個人的には好みなので、お気楽でフワフワしたラブコメ「コンビニのセッピョル」に出てるチ・チャンウクくんのほうが好きだなと思いました。naonaoお勧め度★★★★


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あやしいパートナー [チ・チャンウクJiChag-wook池昌旭]

韓国ドラマ「あやしいパートナー」(Suspicious Partner)を観ました。


あやしいパートナー ~Destiny Lovers~ DVD-BOX1 <シンプルBOX 5,000円シリーズ>

あやしいパートナー ~Destiny Lovers~ DVD-BOX1 <シンプルBOX 5,000円シリーズ>

  • 出版社/メーカー: エスピーオー
  • 発売日: 2020/02/04
  • メディア: DVD
あやしいパートナー ~Destiny Lovers~ DVD-BOX2 <シンプルBOX 5,000円シリーズ>

あやしいパートナー ~Destiny Lovers~ DVD-BOX2 <シンプルBOX 5,000円シリーズ>

  • 出版社/メーカー: エスピーオー
  • 発売日: 2020/02/04
  • メディア: DVD


2017年の作品。IMDb評価7.9。殺人事件が二人の恋愛を左右するクライムサスペンス+ラブコメ。チ・チャンウク観たさに観たのですが相手役の女優さんが「100日の郎君様」のナム・ジヒョンだったので、余計に楽しみにして観たドラマでした。

検事ジウク(チ・チャンウク)と司法研修院生から弁護士になったボンヒ(ナム・ジヒョン)の恋愛模様が結構楽しかったです。チ・チャンウクの目がキラキラしていて、何だか漫画の中の王子様の瞳の中にキラキラと星が光っているようで、この人は本当に美しくて素敵だと思ってしまいました。さすがに「アジアの貴公子」と言われているだけあります。


ジウクが痴漢を働いたと勘違いするボンヒ。その夜、彼氏の浮気現場をホテルのロビーで見て、咄嗟に最初にぶつかった人と一夜を共にすると宣言。ぶつかったのはジウクでした。その夜一緒に酒を飲み、成り行きで一夜を共にする二人。何年かして司法研修生としてジウク検事の下で研修を行うことになったボンヒ。その間、殺人事件を目撃したと犯人に思われ元カレが巻き込まれ元カレを殺したと疑われるボンヒですが、検事ジウクにより公訴を取り下げてもらいそのお陰でボンヒは命拾いをします。しかし助けたジウクは検事は辞めなければならず、弁護士に転職。また殺人を犯したと思われているボンヒは弁護士になってもいい仕事に恵まれず金欠になり、そこでもジウクに頼り居候させてもらい、弁護士事務所を立ち上げたジウクに仕事でも雇ってもらいます。


徐々にジウクに惹かれていくボンヒ。元カノのところに行ったジウクを心配し帰ってきたジウクに、いきなり「好きです」と告白をしてしまいますが、ジウクに振られてしまいます。好きだけれど、諦め、有名人が好きな感覚になろうと努力するボンヒ。そしてジウクが今度はボンヒに惹かれていき、「好きです」と告白。でも気持ちにブレーキをかけてきたボンヒなので、「そうそう簡単にまた好きになれない、遅い、遅すぎる」といい、「いつまでも待つから」というジウクの言葉にまたもすれ違う二人。そしてやっとボンヒがOKを出すとラブラブの期間が始まるのもつかの間、ボンヒの父親が放火してジウクの両親が亡くなったことを知るジウクは苦しみます。それでも「どんなことがあっても離れない。出て行けと言っても行くな」と言うジウク。そしてそれを後から知ったボンヒも苦しみ、ボンヒから別れを告げ家を出ます。しかし殺人事件など担当することで、ジウクは小さな自分が証言したものは検察署長から言わされたものであったと思い出し、ボンヒの父親が放火したのでなく、ボンヒの父が小さな自分を火事場から助け、また両親を救おうと火事場に飛び込んで亡くなったことを思い出すのです。それと同時進行して連続殺人を起こしている犯人はボンヒの元カレを殺したことなどを自供し始め、二転三転いろいろあってボンヒの無罪を証明します。晴れて何も障害が無くなった二人。最後はけんかしながらもジウクはボンヒにプロポーズしてめでたしめでたし。


格闘あり、アクションあり、色んな人が血を流し怪我をしたり亡くなったり、法廷裁判あり、聞き込み捜査あり…、心臓に悪いシーンも結構ありました。そしてそれがシリアスで、二人の恋愛模様の軽い胸キュンシーンと混ぜてあり話が進みました。最初あまりにもシリアスすぎて、ボンヒが刑務所に入りそうになる2,3話あたりで観るのを止めようかと思った時もあり、二人の軽いラブコメシーンは良かったけれど、他のシリアス部分は重すぎた、シリアスすぎたと思いました。ラブコメの軽さとそのシリアスさのバランスがとても悪くてちょっと消化不良でした。その意味では好みのドラマではなかった。もうちょっと軽いものだったらよかったなあと思いました。


またそうは言っても、チ・チャンウクの美しい笑顔に目がくぎ付けとなり、すっかりファンになりました。検事の時のおでこを出すヘアスタイルより、弁護士の時の髪を額に少しかからせるヘアスタイルのほうが彼は似合っていました。ナム・ジヒョンも可愛くて衣装も素敵でした。ジウクの元カノで検事のユジョン(クォン・ナラ)とジウクにとことん嫌われてずっとユジョンに片思いだったウニョク(チェ・テジュン)も最後はカップルになったので、ダブルでハッピーエンドだったのは良かったです。

チ・チャンウクくん、「コンビニのセッピョル」みたいな軽いラブコメにもっと出てほしいです。naonaoお勧め度★★★

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王は愛する [韓国ドラマ]

韓国ドラマ「王は愛する」(The King in Love)を観ました。


王は愛する DVD-BOX1

王は愛する DVD-BOX1

  • 出版社/メーカー: TCエンタテインメント
  • 発売日: 2018/12/05
  • メディア: DVD
王は愛する DVD-BOX2

王は愛する DVD-BOX2

  • 出版社/メーカー: TCエンタテインメント
  • 発売日: 2019/01/11
  • メディア: DVD


2017年のドラマ。IMDb評価7・3。イム・シワンくんを観たくて観ましたが、主役で皇子役のイム・シワンくんよりも準主役で友人、護衛役のホン・ジョンヒョンくんのほうが抜群に格好いい役だったので、二人の役を逆にした方が良かったなあと思える作品でした。また二人が夢中になる娘役のユナ(少女時代)がホン・ジョンヒョンくんと共に背が高く、イム・シワンくんだけが背が低いので、もっとバランスを考えてのキャスティングが欲しかったなあと思いました。


ストーリーは高麗時代の皇子のウォン(イム・シワン)と、ウォンが唯一心を許せる友であり護衛であるリン(ホン・ジョンヒョン)の二人の友情物語。そして友情で結ばれた二人の男性ウォンとリンが、大商人の一人娘サンを同時に愛してしまう物語。

小さな時にサンの母が殺されるのをたまたま目にしたウォンとリン。襲われた家族の娘として生きていくには危険だと父が判断し、秘密裏にサンは下女と身分を交替して育つことになります。野山を駆け回るようなお転婆娘に育ったサン。7年も経って再会するウォンとリンとサン。それぞれが身分を隠して野山を駆け回り楽しく友情を育む一方、ウォンはサンが好きになり、リンもサンが好きになります。その間で気持ちが揺れるサン。

皇子の好きな人を自分が好きになってはいけないと一歩引いて自分の気持ちを押し殺すリン。その気持ちがとっても切ない。そして気持ちが抑えられなくなるリンは、サンといつしか両想いに。両想いになった二人を見るウォンが今度は切ない…。

そしてその裏では同時進行的に権力争いの陰謀が渦巻き、王の策士ソン・イン(オ・ミンソク)はリンの兄(コン・ジョンフン)を擁護しサンの後ろにある財産を目当てに結婚させリンの兄を王位に就かせようとし、事態が変わっていくと今度はリンとサンを結ばせリンを王に就かせようと目論む。またウォンの母(チャン・ヨンナム)もまたウォンをサンと結婚させようとし、リンを遠ざけようとする。そしてウォンはいろんな駆け引きがあったあと、結局皇太子妃にリンの妹のダン(パク・ファニ)を選ぶ…。

色んな野望。それぞれの思いが錯綜し、たくさんの死があり、戦いがあり。

そして途中危うくなったウォンとリンの友情でしたが、最後には揺るぎない友情へ。そしてウォンは王になってまたリンとサンと会っているのでした。

最後ちょっとはっきりしなかったけれど、リンとサンが一緒になった感じ。二人は途中からはっきりと両想いだったので、これが一番納得する終わり方でした。ウォンには切なすぎるけど。


リンを演じたホン・ジョンヒョンは「麗~花萌ゆる8人の皇子」で残酷な第3皇子役を演じていて、その役の違いに印象もまったく変わってしまいました。とにかくリンは格好良すぎた。武術に長け、君主思いで、優しくて、思いやりがあり、知的で、まるで彼が主役のようでした。またウォンの母役のチャン・ヨンナムが「サイコだけど大丈夫」で看護婦長、「太陽を抱く月」で巫女の長で亡くなったアリ役を演じた女優さんで、サンの師匠で学者を演じたオム・ヒョソプが「星から来たあなた」でソンイの父役、リンの兄役のコン・ジョンフンが「ミセン~未生」でインターン社員役、王の策士のソン・イン役のオ・ミンソクも「ミセン~未生」の鉄鋼チームの代理役と、既に観たドラマの役者さんでした。どこかで観た顔の役者さんだと楽しくなります。


イム・シワンくん。もっと素敵な脚本の現代版のラブコメやってくれないかなあと思います。naonaoお勧め度★★★


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ミセン~未生 [韓国ドラマ]

韓国ドラマ「ミセン~未生」(Misaeng:Incomplete Life)を観ました。


ミセン -未生- DVD-BOX1

ミセン -未生- DVD-BOX1

  • 出版社/メーカー: エスピーオー
  • 発売日: 2015/10/28
  • メディア: DVD
ミセン -未生- DVD-BOX2

ミセン -未生- DVD-BOX2

  • 出版社/メーカー: エスピーオー
  • 発売日: 2015/11/27
  • メディア: DVD


2014年の作品。コンテンツパワー部門では韓国で社会現象を起こした「星から来たあなた」に次ぎ2位だった作品でこの作品もブームとなり、またたくさんの賞を受賞し、IMDb評価は8.6。評価、満足度の高い社会派ドラマです。「太陽を抱く月」に皇子の友達相手で先生、またヨヌのお兄さん役(子役)であったイム・シワンくんが出ているということでトライしてみました。


泣けます。心の奥底まで響き、深く感動し、観終わった今はこのドラマの完成度の高さに脱帽という感じです。個人的には今まで観てきたドラマの中でトップ10に入るくらい好きなドラマで、縁ある人に是非観てもらいたいです。会社のリアルを描き、サラリーマンに贈る応援歌のようなドラマで、毎回心を震わせました。今もまた最初から観直したいくらいです。


26歳までアルバイトと囲碁の世界で生きてきたチャン・グレ(イム・シワン)。囲碁でプロになれなかったために会社員となるのですが、高卒、コネで入った会社で、初めは皮肉を言われたり、同じインターンに連絡をもらえなかったりしていじめに近いものに遭います。しかし、配属された営業3課のオ課長(イ・ソンミン)やキム代理(キム・デミュン)の下で真摯に仕事に向き合い、一生懸命やっていくうち次第に営業3課に受け入れられていくのです。同期のアン・ヨンイ(カン・ソラ)は優秀な女性であるにもかかわらず、女性蔑視の甚だしい課に配属となり本来の力が発揮できず、またプライドの高いチャン・ベッキ(カン・ハヌル)は希望の課に配属叶わず仕事を任せてもらえずイライラし転職まで考えます。お調子者のハン・ソンニュル(ピョン・ヨハン)は直属の上司の仕事を手伝いすべてその上司の手柄になることにうんざりしています。


パワハラ、セクハラ、社内派閥、社内不正、非正規社員など会社が抱えている現実を実にリアルに突き付けてきます。サラリーマンの悲哀や怒り、ささやかな幸せ、喜びをうまく見せてくれます。やるせなくて、切なくて、悲しくて。会社仲間と飲んできてへどを吐き毎回奥さんに叱られ、それでも飲まずにはいられないその気持ちが痛いほどよくわかり、胸が一杯になります。


チャン・グレ演じるイム・シワンくん。「太陽を抱く月」でも輝いていたのですが、この「ミセン」でも格別に輝いていました。チャン・グレの役は彼にしか考えれないくらいピッタリの役でした。彼はアイドルで歌手らしいのですが、演技ドルと言われ演技のうまいアイドルとして知られているそうです。ダメダメな新入社員から立派な商社マンに成長する彼の成長物語でもありました。また営業3課の人たちが素敵だった。特にオ課長(後に次長)。そして個性豊かな同期の3人。皆輝いて見えました。配役、脚本、音楽、撮影、カット割りなどなど…何一つとっても申し分なく完璧に近く、これ以上ないドラマでした。ラスト2話はヨルダンのぺトラ遺跡などのロケも入り、切なさと悲しさ、喜びが他の回よりも増して最後を飾ってくれました。また「サイコだけど大丈夫」に出てたガンホの兄役をしたオ・ジョンセさんがハンくんのいる繊維1課に乗り込んで奥さんの浮気相手を殴りに来る役だったのにはびっくりし、楽しくなりました。「サイコだけど大丈夫」でのオ・ジョンセさんの演技力にも注目していたところだったので、何となくタイムリーでした。このドラマに出ている役者さんたちはたとえ端役だとしても本当に皆うまいなあと感心しました。


余談ですが、日本では韓国のリメイク版「HOPE」(HEY SAY JUMP!の中島くん主演)が後に作られ、残念ながらお粗末だったという大方の見方。もとの韓国版「ミセン~未生」がいかに素晴らしかったかを語るブログがたくさんあり、「ミセン~未生」を観て深く感動している感想がここかしこにありました。韓国ドラマの「ミセン~未生」本当にお勧めです!naonaoお勧め度★★★★★[王冠]

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