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青い海の伝説 [韓国ドラマ]

韓国ドラマ「青い海の伝説」(The Legend of the Blue Sea)を観ました。


青い海の伝説 コンパクトBlu-ray BOX1[スペシャルプライス版]

青い海の伝説 コンパクトBlu-ray BOX1[スペシャルプライス版]

  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • 発売日: 2019/12/18
  • メディア: Blu-ray
青い海の伝説 コンパクトBlu-ray BOX2[スペシャルプライス版]

青い海の伝説 コンパクトBlu-ray BOX2[スペシャルプライス版]

  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • 発売日: 2019/12/18
  • メディア: Blu-ray


2016年の作品。IMDb評価は8・1。このドラマもたくさんの賞を獲っています。好きなチョン・ジヒョンが出ているので観たいと思っていました。ちょっと調べたら、韓国には2大脚本家という方がいらっしゃるそうで、そのうちの一人が「星から来たあなた」「プロデューサー」そしてこの「青い海の伝説」を書いたパク・ジウン女史だそう。最近話題になっていた「愛の不時着」も彼女の筆によるものとか。

たまたま選んで観た「星から来たあなた」でキム・スヒョンくんの作品を追ってたら結果的にパク・ジウン女史の脚本作品を観ていました。そして馴染みのチョン・ジヒョンが出演してるこの「青い海の伝説」もそんな予備知識なしに観たいと思っていたので何だか不思議な縁。


ストーリーは人間と人魚の前世から続くラブストーリー。前世で役人タムリン、今生では詐欺師で後に検事になるジュンジェ(イ・ミンホ)と前世でセファ、今生ではシムチョンと名付けられた人魚(チョン・ジヒョン)のファンタジーラブロマンスです。


前世と今生を行き来して前世にどんなことが起きたかを見せ、「すべては繰り返される。良縁は続き、悪縁もしかり」みたいな感じで前世と同じようなことが今生でも起こります。人魚は好きになった相手に愛してもらわなければ死んでしまうこと、人魚の涙が真珠に変わること、水に濡れれば人魚の格好になること、人の記憶を失くしてしまいたいと願えば人魚はその記憶を消すことができるということが鍵です。前世で若くして一緒に亡くなってしまった二人でしたが、今生では一波乱二波乱といろいろありながらも最後は結婚して、海辺の小さな村で暮らしてハッピーエンド。ハッピーエンドだったので幸せ気分が残り幸せ。


最初はスペインロケがきれいなので目を見張り、そして少しアクションもありつつ、人魚が言葉も話せず人間の様式になれない奇妙な動きにメチャクチャ笑えて、さすがチョン・ジヒョンだといつものチョン・ジヒョンに楽しくなっていました。お馴染の顔、チヤ・テヒョンが怪しい占い師みたいな役で出演したときには、嬉しい悲鳴をあげてしまいました。またジュンジェが人魚を放っておけず居候させながら心を通わせ、人魚の内なる声まで聞こえるようになってそのやり取りは、これぞラブコメって感じでメチャクチャ楽しめましたが、回が進むにつれ、実の母親との10年ぶりの再会劇(本気でシリアス)、義理の母(ファン・シネ)が夫=ジュンジェの実の父に毒を盛り死に追いやりそれがバレていたたまれず義理の兄(イ・ジフン)が自殺、そして義理の兄の銃によりジュンジェをかばった人魚シムチョンも撃たれてしまい(こちらもシリアス度が半端なく本格的なサスペンスドラマ仕立て)、仲間の裏切りと見せて実はそうでなく義理の母に自供させ逮捕に至る(映画「スティング」を観てるようなどんでん返しにハラハラドキドキ)と何だかてんこ盛りの内容で感情のアップダウンがあまりにも激しくついていけず。ひとつひとつの逸話は素晴らしかったけれど、全体としては同じドラマ枠にいろいろ詰め込み過ぎてしまった感じでお腹いっぱい状態でした。とにかく勿体ないなあと思いました。


「星から来たあなた」のように二人のロマンスに焦点を当てよりすっきりとさせたらもっと素敵だったろうなと思います。このドラマは「星から来たあなた」と共通点がいくつかあり、脚本家が同じ、出演者が3人も同じ(主演のチョン・ジヒョンのほか、「星から~」でチョン・ソンイの母役だったナ・ヨンヒがジュンジェの実の母役、「星から~」でマンガ喫茶で働くホン・ジンギョンがホームレス役)、またロケ地がかぶっていました。ソウルタワーの恋人たちが愛を誓って鍵をかける鉄条網のある公園。ソウルには昔2,3回行ってますが、ソウルタワーには行ってないのでこんなところがあることすら知りませんでした。


また詐欺仲間で同居してる男の子テオ(シン・ウォンホ(CROSS GENE))が可愛らしくて、癒しになっていました。最近知ったのは、主役のイ・ミンホは海外でも人気が高く、先ごろインスタで1900万人以上のフォロワー数があり、韓国の俳優さんたちはワールドワイドなのだなあと感心してしまいました。

キム・スヒョンくんが2大脚本家の一人パク・ジウン女史の作品にたくさん出ているように、イ・ミンホくんは2大脚本家のもう一人キム・ウンスク女史の作品にたくさん出ているようなのでまた時間を見つけてトライしてみたいです(ちなみにキム・ウンスク女史は「トッケビ」「シークレット・ガーデン」「相続者たち」「太陽の末裔」「ザ・キング~永遠の君主」「ミスター・サンシャイン」を書いてこれらも評判いいドラマです)


まあいろいろ書きましたが、それでもこのドラマは素敵なので観れて良かったです。naonaoお勧め度★★★★

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コンビニのセッピョル [チ・チャンウクJiChag-wook池昌旭]

韓国ドラマ「コンビニのセッピョル」(Backstreet Rookie)を観ました。2020年のドラマ。

まだDVDが出ていないので、OSTを貼り付けてます。


コンビニのセッピョルOST (Backstreet Rookie)(輸入盤)

コンビニのセッピョルOST (Backstreet Rookie)(輸入盤)

  • アーティスト: VARIOUS
  • 出版社/メーカー: DREAMUS
  • 発売日: 2020/08/18
  • メディア: CD

ラブコメ。ドタバタ劇。気軽に観れ楽しかったです。チ・チャンウクが美しくハンサム、キム・ユジョンが可愛くて元気いっぱい。IMDb評価は7・9。

コンビニの店長デヒョン(チ・チャンウク)の元に、アルバイトとして来たセッピョル(キム・ユジョン)。セッピョルが店のお金をごまかしているのではないか?人に暴力を振るっているのではないか?友達と一緒にコンビニで飲んで商品の代金を支払っていないのではないか?…と初めは疑っていたデヒョンでしたがそれがすべて誤解であるとわかり、店の売り上げが3倍にも伸び、店に貢献するセッピョルをデヒョンのみならずデヒョンの家族が皆で歓迎します。デヒョンに一目ぼれしてベタ惚れのセッピョルが、持ち前の明るさで色んな問題を解決し、恋人のいたデヒョンを惹きつけ、一緒にいる中でいつしかデヒョンもセッピョルが好きになりハッピーエンドでした。最後二人がキスをする一歩手前で、カメラのレンズを二人が手で隠してセットそのものを映すシーンも、印象的で素敵でした。

元気いっぱいのセッピョルがとにかく愛らしかった。設定が両親を亡くし妹と二人暮らし。高校を中退し学生の妹のために一生懸命働いています。亡くなった父から武道を習っていたので、街のチンピラに絡まれても平気です。けんかがメチャクチャ強くてそれがまた様になり型も決まっていて格好良かったです。キム・ユジョンちゃん、「太陽を抱く月」で子役として娘ヨヌを演じたのに(当時8歳)もうこんなに大きくなってるとは(今は20歳)。感慨深いものがありました。笑顔がチャーミングでデヒョンが大好きな役なので、いつも時めいていて笑っていてその笑顔に癒されました。

またチ・チャンウクは美しいかった。顔にくせがない。アジアの貴公子と呼ばれてるらしい。納得です。また役柄もまっすぐで一生懸命、困っている人を放っておけない優しい役。セッピョルの高校卒業資格の勉強を後押しし、ゆくゆくは大学に入ったら学費までも出そうと言ってくれるくらい思いやりがある。結構コミカルなシーンがたくさんあって笑いましたが、セッピョルの親代わりみたいで全面彼女をサポートするという感じの場面で涙を誘うこともありました。

デヒョンの父親役(イ・ビョンジュン)が「シークレット・ガーデン」の常務や「ドリームハイ」での校長でしたが、今回は妻の尻に敷かれる役で可笑しかったです。そしてデヒョンの母親役(キム・ソニョン)が、下町の面倒見いい肝っ玉母さんみたいで迫力ありました。でも常に座ってる時に立ちひざしてるのが気になりました(韓国では普通みたいですが)。それと気になったのは他にも。セッピョルが主に鍋から作ったラーメンをそのまま鍋ごといつも食べているのも(どんだけラーメン好き、そしていつも鍋ごとなのか!?)

デヒョンの恋人ヨンジュ(ハン・ソナ)がキャリアウーマンでお金持ちの令嬢で、そのお母さん(キョン・ミリ)が策士で、貧乏人のデヒョンを娘から切り離したいとデヒョンの家族を巻き込んで騒動を起こし、デヒョンたちを惨めな気持ちにさせるドタバタが、住んでいる世界の違いを見せつけてくれます。

レゲエ好きでデヒョンの友達のダルシクと、今もまだ高校留年しているセッピョルの友達グムビのカップルが、ちょっと吹っ飛んでいましたが、運命という言葉をささやきいつもながら韓国人は運命が好きだなあと思ったりしました。まあ軽いラブコメなので気を張らず観てられ、私はやはり軽いノリのラブコメが一番好きだなあと思うのでした。naonaoお勧め度★★★★★


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サイコだけど大丈夫 [キム・スヒョンKimSooHyun金秀賢]

韓国ドラマ「サイコだけど大丈夫」(It's Okay to Not Be Okay)を観ました。2020年のドラマ。

まだDVDが出ていないので、OSTを貼り付けています。


サイコだけど大丈夫OST (It`s Okay to Not Be Okay)(輸入盤)

サイコだけど大丈夫OST (It`s Okay to Not Be Okay)(輸入盤)

  • アーティスト: VARIOUS
  • 出版社/メーカー: bugs music
  • 発売日: 2020/08/20
  • メディア: CD
追記:DVD出ました。


キム・スヒョンくん主演のドラマ。IMDb評価9・2の高評価作品。ヒューマン・ヒーリングドラマ。

母から常に自閉症の兄ムン・サンテ(オ・ジョンセ)の世話をするように言われ続けて育った弟ムン・ガンテ(キム・スヒョン)と精神を病む母に育てられ愛情を知らないコ・ムニョン(ソ・イェジ)の二人の恋愛を軸に、今まで抱えていた痛み、悲しみ、孤独、虚しさなどを克服して希望を見出す物語。精神病院の保護士として働くガンテと童話作家のムニョンは幼い時から知り合いで、お互いが心に闇を抱えて生きていますが、病院で開いた朗読会で二人が再会し、ムニョンはガンテを挑発します。少しずつ惹かれあい、癒され、反発し、隠されていた過去も明るみになり、そしてまた反発しては惹かれあいを繰り返します。兄サンテも加わって、それぞれの痛みも悲しみも少しずつ癒され、胸を打つドラマになっています。

時にサスペンス、ホラー、ラブロマンス、コメディ、ヒューマンドラマ…なのですが、設定が初めから暗く、残酷で、悲惨。シリアスで重たくはありますが、画像が美しく芸術的要素が加わることで、程よく品のいいドラマになっていました。残酷なのはムニョンの母がガンテの母を殺していて、それを知ったガンテの苦しみとそれをムニョンに知らせたくないという二重の苦しみのガンテ。でも結局ムニョンの知るところとなり、彼女も苦悩します。ムニョンの母がしていた蝶のブローチのためにサンテは蝶嫌いになり蝶を見るとパニックを起こしていましたが、徐々にそれも克服するようになり、三人が家族として結束しそれぞれが支え合います。その一方で不可解なことも起き、犯人は一体誰?という感じにもなり、そして思わず泣けるシーンも多く、感動のドラマでした。

ムニョンやのちにガンテやサンテも住むことになるお屋敷がお城のようで、ステンドグラスやシャンデリア、また調度品などもどれも素敵でした。また絵本のようなシーンも結構あり、それが美しくも素敵、可愛らしくもありました。毎回タイトルに絵本の題名が使われていて、その絵本の内容に沿ったお話になってもいるというのも凝っていました(絵本は販売もされていて思わず手に取って読んでみたいなと思いました。またマンテという悪夢を食べてくれる人形も可愛らしくそれも販売されています。夢があります)そして何といってもムニョンのファッションが毎回素敵で、目を楽しませてくれました。ムニョン演じるソ・イェジさんのあまりのウエストの細さに一時ニュースにもなっていましたが、すごく細い上、すごい小顔だなあとびっくりです。その小顔たるやキム・スヒョンくんにも負けず劣らずで、二人ともすごくお似合いでいいキャスティングだなあとも思いました。

演技はどの人も素晴らしかったけれど、特に自閉症の兄サンテ役のオ・ジョンセさんが素晴らしかったです。彼の言動にハッとすることもあり、涙を誘い、笑いを誘いました。キム・スヒョンくんはいいドラマに恵まれているなあと思いました。今回もこんな素敵なドラマに出演しているだなんて。本当に素晴らしい出来のドラマでした。彼の出ている作品を観ていれば間違いないなあとも思いました。それから今回初めて知ったソ・イェジさんがキュートで、彼女が出演する他の作品も観てみたいと思いました。naonaoお勧め度★★★★★[王冠]

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マチネの終わりに・日蝕・一月物語・空白を満たしなさい [本]

ここ何か月かで読んでた本です。

まず平野啓一郎の「マチネの終わりに」を読みました。私にとって平野啓一郎の小説は初めてです。



マチネの終わりに(文庫版) (コルク)

マチネの終わりに(文庫版) (コルク)

  • 作者: 平野啓一郎
  • 出版社/メーカー: コルク
  • 発売日: 2019/06/06
  • メディア: Kindle版

結構スラスラと読め、ストーリーの中に入ることができました。

有名クラッシックギターリスト蒔野と国際ジャーナリスト洋子の40歳の恋愛。たった3回出会っただけなのに深く愛した二人。予期せぬ出来事が重なって、すれ違い、誤解し、そのまま時が流れ、お互い結婚し子供を授かり…と違う人生を歩み、また彼の昼のコンサート、マチネの後、再会することで終わる物語。

蒔野の妻となった仕打ちがとっても許せないと思いました。蒔野になりすまし、洋子に別れのメールを送ったことで蒔野と洋子は別れてしまったのですから。やっかいなことに洋子はイラクから戻ってPSTDに苦しめられ、蒔野は恩師が病院に運ばれ、自分自身はキャリアのスランプに陥っているときと、お互い危機的状態でした。

でも人生そういうものだなあと感慨深かったです。著者によるとこの物語は本当のことを土台にしていると。


さて、再会で終わるこの物語。本当はこの先が知りたかった。出会ってから既に6年の年月が経ち、洋子は3年で離婚し一人で子供を育てている。蒔野には生まれたばかりの子供がいて、妻もいる。妻からのちに過ちを告白されてもいる。さて、どうなるんだろう。この先こそが最も気になるところでした。続編書いてくれないかなあと思います。


日蝕

日蝕

  • 作者: 平野 啓一郎
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2020/06/14
  • メディア: 単行本

彼が大学生の時に書いて芥川賞を受賞したデビュー作「日蝕」。「三島由紀夫の再来」とまで騒がれたとは知りませんでした。漢字が結構難しいものが使われ文章自体も読みづらいと感じ、途中で止めようかと一度思ったのですが、まあ何とか読み進めていたら意外にもだんだんと読めあっという間に読み終えてしまいました。三島由紀夫のほうがもっと読みやすいけど、確かに言葉遣いが巧みでそのうまさが似ているのかもしれません。内容は15世紀の南仏で神学者が目にした錬金術、そして錬金術者に興味をもってついて行ったら森の中の鍾乳洞らしきところで両性具有者を目撃。そのあと村に巨人が現れ、その両性具有者の魔女狩りが行われ、ある種の恍惚状態を経験するというもの。宗教と性的なものが描かれその昇華がテーマでした。同じ錬金術の話ならパウロ・コエーリョの「アルケミスト」の話のほうが楽しかったなあ。


一月物語

一月物語

  • 作者: 平野 啓一郎
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2020/06/15
  • メディア: 単行本

「一月物語」夢と現が交錯する物語。

まるでおとぎ話で、なるほどこちらの物語のほうが三島を思い出させる感じでした。特に「春の雪」「豊穣の海」などを含む4部作を。また芥川龍之介の数々のお話を。そして荘子の胡蝶の夢を思い出させました。日本語が美しく、物語も好きだった。

山中で毒蛇に襲われ気がつくと老僧に助けられていた青年が、滞在中美しい女性の夢を見続け彼女に恋してしまう。離れの小屋には老婆がいるので行かないようにと言われていたが、何となく行ってしまうとそこには夢で見ていた女がいた。老僧に下山するよう言われ旅館で傷を癒していると女将からその女は美しい母親から生まれた蛇の子でその女の目は人を殺めるのだという話を聞く。蝶に誘われながらその女に会いに行き、お互いに愛を告白。その愛が成就すると女は死に、男は蝶になっているというお話。なかなか良かった。


空白を満たしなさい(上) (講談社文庫)

空白を満たしなさい(上) (講談社文庫)

  • 作者: 平野 啓一郎
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2015/11/13
  • メディア: 文庫
空白を満たしなさい(下) (講談社文庫)

空白を満たしなさい(下) (講談社文庫)

  • 作者: 平野 啓一郎
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2015/11/13
  • メディア: 文庫


「空白を満たしなさい」

亡くなった主人公が3年後に生き返ったらどうなっていたか?自殺をしていないのに自殺で亡くなったと言われていた。そして何となく生き返っても歓迎されず、そのあれこれが書かれています。そして最後はまた生き返った人たちが、次々に亡くなっていくというニュースも飛び込み、どうなる主人公!?という話。

死のことを考えさせられます。また分人という独特な考え方も。分人とは…、人がいろんな顔を持ち、見せている顔が違い、人付き合いの中でキャラを変えている。だから一人の人が「分人」という様々な顔を持っているものとして幸福も分人で考えるべき。幸福は個人という単位で考えるべきではない、というもの。確かにいろんな顔があってそれでいいなあと思えました。分人という考え方をすれば、嫌な分人を切り離すことで自殺するまでには及ばなくなる。すごく合理的だし、とってもすっきりする考え方だと思いました。人が色んな顔を持ち、人に対して見せる顔が違うという言葉はBilly JoelのStrangerの詩を思い出させもしました。

しばらく平野啓一郎の本にチャレンジしていこうと思ってます。

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プロデューサー [キム・スヒョンKimSooHyun金秀賢]

韓国ドラマ「プロデューサー」(The Producers)を観ました。


プロデューサー コンパクトDVD-BOX

プロデューサー コンパクトDVD-BOX

  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • 発売日: 2018/12/19
  • メディア: DVD

キム・スヒョン観たさにいろいろ観ている今日この頃ですが、彼の出てるこのドラマに、大好きなチヤ・テヒョンが出ていることにびっくり、嬉しくなりました。そして「麗~花萌ゆる8人の皇子」「ドリームハイ」に出てたIUが出ているのにもまたびっくり。それとラブコメの女王と言われ、「麗~花萌ゆる8人の皇子」の第8皇子役をやったカン・ハヌルと共に最近「椿の花咲くころ」というドラマで賞を獲りまくったというコン・ヒョジンが出ているということで、すごい大きな期待を持ってこのドラマを観始めました。2015年の作品。IMDb評価は7・3。

ストーリーは、テレビ局で新入社員のスンチャン(キム・スヒョン)がプロデューサーに独り立ちするまでの成長物語。入社早々恋心を抱いていた先輩に失恋し、失敗ばかりを繰り返しダメダメ新入社員のスンチャン。ところが面倒見が良い女性女性プロデューサーのイェジン(コン・ヒョジン)にいつしか恋心を抱くようになっていく。しかしイェジンには幼なじみで同じプロデューサー、しかも同居しているジュンモ(チヤ・テヒョン)がいて、その関係性がすごく気になり始めるスンチャン。仕事で知り合った人気歌手のシンディ(IU)から好意を持たれ、三角関係、四角関係。最後はどうなる!?、どうなる!?…

韓国ドラマには珍しく、不幸で悲惨で劇的な展開が全くなかったのでその意味では安心して観ていられました。結構普通のドラマ。日本のドラマにもありそうな穏やかなゆるいドラマ。だからあまり面白くないという評もあるようですが、私は結構好きでした。初め、プロデューサーがいかなるものか、テレビ局がどんなとこなのか、など結構しゃべりの部分があり、しゃべるくらいなら演技してくれと思って観ていたところもありますが、だんだんそれにも慣れ、回が進むにつれ面白くなって来ました。韓国芸能に詳しければカメオ出演が結構あったのでそれも楽しめたのでしょうが、私はまだまだ一部の俳優さんしか知らないのでその点では残念でした。でもドラマでスジの写真やスジの話が出てきて、ピンときました。スジとはぺ・スジを言っているのだとそのことだけはわかりました。「ドリームハイ」と「建築学概論」で観ていたから。それとシンディの所属先の女社長が「星から来たあなた」でチョン・ソンイ(チョン・ジヒョン)のお母さん役のナ・ヨンヒでした。馴染の顔があると嬉しいこの頃。

キム・スヒョン演じるスンチャンの頭はいいけど気が利かなくてダメダメで、でもまっすぐで真面目な感じがとっても彼にはまっていました。そして時に腹黒いところを見せ、その酔っ払いぶりとか、イェジンにときめいてるところとか、ジュンモに反抗心を燃やすところとか、色んなうまい演技を観れて良かったです。彼の演技力はこのドラマでも評価され演技賞のような賞をもらっていました。ひょっとしたら彼は「星から来たあなた」のト・ミンジュン役や「太陽を抱く月」イ・フォン役といった二枚目よりこういった三枚目役のほうが本領発揮がしやすいかも!?、と思いました。そしてまっすぐな純粋な役どころ(「ドリームハイ」のサムドン役もそうです)が似合っていると思いました。

好きなチヤ・テヒョンは観ているだけで笑え、幸せな気持ちになります。こちらも優柔不断なジュンモの役がピッタリでした。ラブコメの女王のコン・ヒョジンはあまり美人でないと思ってましたが(上から目線でごめんなさい)観る回ごとにきれいに見えて結構好きになっていきました。このドラマは少し抑え気味のドラマだったので、たぶん彼女がもっと輝いているラブコメがあるはずでしょうからそれを見つけて観てみたいと思います。IUはこのドラマではいつも暗い顔をしていたので(「麗~」でもそうでした)、もっと明るい表情のドラマに出たらいいのにと思いました。naonaoお勧め度★★★★

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