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大判三国志⑭漢中王劉備  [本]

「大判三国志⑭漢中王劉備」を読みました。

大判 三国志 14: 漢中王劉備 (希望コミックス)

大判 三国志 14: 漢中王劉備 (希望コミックス)

  • 作者: 横山光輝
  • 出版社/メーカー: 潮出版社
  • 発売日: 2018/02/25
  • メディア: 単行本

横山光輝のマンガ。

魏軍の張郃は葭萌関に行く。葭萌関を守るは孟達。魏軍は夏侯尚や韓浩が助けに入り、蜀軍は黄忠、厳顔、劉封も加勢する。5つの陣を捨てその陣を相手に貸してやるつもりでいて相手が油断をして食料など運んできたところを討つという「驕兵の計」で相手を討ち、天蕩山を奪取し劉備は大喜び。魏軍との戦いで漢中平定の軍を出す劉備たちはまず黄忠が法正を軍師として連れて行き夏侯尚と戦う。蜀側の陣式が捕まり捉えた夏侯尚とそれぞれ交換。黄忠は夏侯淵とも戦い勝ち、趙雲を引き連れ魏軍の食糧を狙い大成功をおさめ、黄忠は劉備から褒美をもらう。魏軍の徐晃と王平の二人は河を渡って陣を敷くが、徐晃は大敗を喫しその大敗を自分のせいにされてはたまらないと王平は陣に火を放ち劉備に投降する。

曹操が出陣するが3日3晩の大騒ぎの太鼓の音で兵は眠れず魏軍は後退。曹操は「孟徳新書」という兵法書を自ら書いたため少しのことでも疑いの目を持つので、諸葛亮は「智者はかえって智に溺れる」と曹操を見ていた。劉備たちは「背水の陣」で漢水を渡り陣を敷く。危険とわかって何か策があると曹操は案の定考え引き返し、その引き返したところを劉備軍に攻撃される。南鄭も占拠され魏軍は陽平関に退去。そして劉備たちは食糧を絶つ作戦に出てそのルートも奪い曹操は攻めたところを逆に襲われピンチだったが、そこに曹彰の軍が駆けつけ曹操は救われる。

曹操は陣で鶏肉を食べ「鶏肋」と独り言を言っていた。その言葉を聞いた部下が今日の合言葉は「けいろく」だと触れ回りそれを聞いた楊修は軍を引き上げさせた。今直面している戦はまさに肉なき鶏のあばらを口にねぶるに似たりとの考えから。曹操は楊修が勝手に軍を引き上げさせたことが気に食わず、いつも見透かされてるようで嫌な気分になり彼を殺す。楊修は今までも曹操が庭を造らせたときに柱に活の字を書いておくと楊修は闊(ひろい)ということだとピンと来て庭園をもっと小さく作り直させ曹操の意図することを汲み取っていた。また曹操が後継ぎを決めるとき、子供たちを呼びだしておいて門番には城門を通すなと命令しておいたが、長男曹丕はそのまま帰り、三男曹植は門番を切り捨て入って来た。しかしそれは楊修の入れ知恵だった。そして曹操が曹植に質問するといつもすらすらと良い答えを出すので少し疑問に思っていたが、楊修が曹植に問答書を作っていることが曹丕が暴くことでわかった。これらのことが積み重なり曹操は楊修を思い切って切ってしまったのだった。

その後も曹操は出陣するもやられて命からがら逃げかえる。全面撤退することに。劉備は漢中王と名乗る。魏の司馬懿は呉に劉備を攻めさせようと魏が呉を応援する手紙を送る。魏呉不可侵条約を結ぶ。そして呉側は関羽が呉に協力してくれれば曹操を討てるのではないかと考え、呉の世子(孫権の息子)と関羽の娘との縁談を思いつく。しかし関羽は不快感を露わにし「犬ころに虎の娘をやれるか」と言って断った。

関羽は五虎代将軍(他に張飛、趙雲、馬超、黄忠)に任命され、曹仁が守っている樊城を攻める命が下されると、襄陽郊外で待ち構えていた曹仁と対決。襄陽城を取り、樊城を取り囲む。曹軍からは龐徳が送り込まれ関羽は龐徳と戦かった時に腕を射やられ負傷する。雨が降り魏軍の陣が増水と関羽たちがせき止めた水で一気に流され、龐徳は周倉に生け捕られるが投降を拒否した龐徳は関羽に首を刎ねられる。治っていたと思っていた傷が治らず熱を出す関羽は名医華佗に診てもらう。腐りかけている悪血を出し肉も骨も削ってる間涼しい顔をして碁を指している関羽。

魏では司馬懿が呉を動かすべきと曹操に指南。同時に徐晃を関羽征伐に向かわせる。呉では関羽のいない荊州を獲るべく呂蒙が出陣。しかし呂蒙は関羽に太刀打ちできないと思い仮病。呂蒙の代わりに白羽の矢が立ってのは陸遜だった。当時名声がないことと酒と女に日々溺れてると関羽に見せておき油断させ、その間に樊城に兵を動かしていた。

知恵ある楊修は曹操に疎ましく思われ殺される。やっぱり曹操のそばで働くのは怖いと思ってしまった。関羽は肉も骨も削るような大変な治療を名医華佗に受けてる間も涼しい顔をして碁を打っているというエピソードが、関羽らしく格好いいと思いました。

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