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大判三国志⑯孔明の南蛮行  [本]

「大判三国志⑯孔明の南蛮行」を読みました。

大判 三国志 16 (希望コミックス)

大判 三国志 16 (希望コミックス)

  • 作者: 横山光輝
  • 出版社/メーカー: 潮出版社
  • 発売日: 2018/04/25
  • メディア: 大型本

横山光輝のマンガ。

関羽の次男の関興が関羽の首を切った藩璋という男に仇討ちしたいと願っていて、民家にいたところを鉢合わせし関興は藩璋の首を捕った。蜀の勢いが増す中、寝返った傅士仁と糜芳は部下たちがこの二人を殺して蜀へ行こうと話しているのを聞き、自分たちもまた劉備の元へ戻ろうと思い行くと、劉備は彼らの首を刎ねた。呉から張飛の塩漬けの首が送られてくるときに張飛を殺した范彊と張達も送り返される。張飛の息子の張苞は范彊と張達の首を刎ね仇討ちをする。

馬良が劉備に呉と仲良くするよう進言するが劉備は呉を討ち魏を討つと言う。呉では周瑜、魯粛、呂蒙亡きあと陸遜が総司令官になっていた。劉備が出陣しても陸遜は現れず、劉備軍は暑さのために陣を山林へと移していた。魏軍は三方より呉を狙って出陣していた。諸葛亮が劉備の陣移動の報を聞くと、劉備が負けることを予想し、蜀が破れた時には劉備を白帝城に入れるように趙雲に指示する。そしてそこで陸遜を討つようにと指示をする。諸葛亮が予想した通り劉備の陣は火に見舞われ劉備は逃げることとなり趙雲が駆けつけ劉備は九死に一生を得る。陸遜たちが出かけていくと諸葛亮が作ったと言う石兵八陣があり、それは石積みが迷路のようになったもので出られなくなってしまう。しかし丁度そこへ諸葛亮の舅で黄承彦の友のものが陸遜たちの道案内をし何とか無事に出られた。蜀を討っておきながら蜀に入らず呉に引き返してしまった陸遜だが、諸葛亮の用意周到さに驚きこれ以上このまま進軍しても勝てないだろうと思った。魏は呉を討つべく曹仁が儒須城を攻めるが守る朱桓が知恵で曹仁を追い払い他でも魏は呉に負け、曹仁は魏に戻ることにした。

劉備は具合が悪く、諸葛亮が太子の劉禅を残し、劉永と劉理の二王子を連れて白帝城へやって来た。自分亡きあと子供たちには諸葛亮を父親と思うよう言い、劉禅が王の器あれば支え、そうでなければ諸葛亮が王になって蜀を治めてほしいとの遺言を残し、劉備は亡くなった。その後劉禅が皇帝となる。

魏軍は五路から攻める計画を立てるが、諸葛亮はそれをすぐ察知し方策を立てる。その一つが儀兵の作戦。南蛮兵が疑い深いことから左に打って出ては右に入り右に打って出ては左に入るといった敵の心を惑わす作戦などを立てた。また呉の対応には鄧芝を使者として呉に送り、呉では鼎に油を入れて煮えたぎらせて使者を待ちかまえていたが、肝の据わっている鄧芝は蜀と呉の平和を願ってやってきていて、口先でもなければ詭弁でもない、もし信じられなければこの鼎に飛び込むと言って呉側はそれを止め、蜀と呉が同盟を結ぶことに成功した。魏軍の計画したこの五路侵攻は失敗に終わった。

魏は長江を渡るために船を造り始める。そして呉に向かう。呉では徐盛が江南一帯を守っていたが孫韶と意見対立しており孫韶の首を捕るところを孫権が助ける。徐盛は張りぼての城を造り無数の藁人形に旗や槍を持たせ大軍がいるように見せかけたため、魏軍は退き曹丕は河から陸に上がった。その陸に上がったところを孫韶が軍を動かし火を放つと曹丕側は撤退する。

南蛮の孟獲が益州に迫り諸葛亮が出陣する~「益州の乱」。既に亡くなっていたと思っていた関羽の三男関索が生きて戻って来て軍に加わる。

諸葛亮は顎煥(かくがん)を捕まえて「主人の越嶲(えっすい)郡の高定が雍闓(ようがい)に唆されたのだろう」と言って酒を勧め声を掛け帰らせた。外の兵に5日間好きなように騒がせておき不意打ちをかけ、雍闓の兵と高定の兵を捕まえては捕虜をその二つに分け、自分の野心で謀反を起こした雍闓の兵には斬罪、雍闓に唆されてしまった高定の兵には食事をさせ帰らせてあげることにすると、兵士たちは皆自分は高定の兵であると言い出し食事をしては諸葛亮に恩義を感じながら帰って行った。また高定の間者をわざと諸葛亮が雍闓の間者と間違え、高定の首を差し出す期限を決めた手紙を託すと、高定は諸葛亮と雍闓が通じていると思い高定は雍闓を襲撃し、雍闓の首を諸葛亮に差し出した。諸葛亮は「離間の計」をうまく使い、高定には朱褒の首さえ取らさせた。

呂凱から南蛮指掌図を手に入れた諸葛亮はどんどん南蛮へと駒を進めていった。その時馬謖が馬良の死を伝えにやって来た。趙雲と魏延が取り捕まえた蛮兵を道案内に五渓峰を進み、一人の敵将を捕まえる。諸葛亮のところに戻ると既に二人の敵将がいて諸葛亮は食事を振舞っていた。そして逃がしてやるのだった。南蛮王の孟獲もその頃出兵していた。

劉備の死で何だか三国志の話のほとんどが終わった感じがしてしまう。けれどこれから諸葛亮の力発揮の色々が出て来て面白くもあります。南蛮の地へ進む諸葛亮ですが、雲南省よりももっと南の地域らしい。三国志のドラマではサラリとしか描かれてなかったので結構細かい描写が面白いと思いました。

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