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大判三国志⑰孟獲心攻戦  [本]

「大判三国志⑰孟獲心攻戦」を読みました。

大判 三国志 17 (希望コミックス)

大判 三国志 17 (希望コミックス)

  • 作者: 横山光輝
  • 出版社/メーカー: 潮出版社
  • 発売日: 2018/05/25
  • メディア: 大型本

横山光輝のマンガ。

孟獲を捕まえるも逃がしてやる諸葛亮。馬岱に蛮軍の食糧補給路を断つよう命を出し、董荼奴(とうとぬ)は馬岱と戦わずして戻り百杖の罰を受けるが、他の頭目たちも諸葛亮に恩を感じ董荼奴に孟獲暗殺の相談をする。すると董荼奴は孟獲を捕まえ諸葛亮の目の前に差し出す。そして孟獲一人が逃げてまた夜襲を掛けてくる。諸葛亮は孟獲の兵を捕まえてもまたも解放してやる。孟獲だけでなく孟獲の弟の孟優も捕まえるが諸葛亮は孟優も逃がす。孟獲が捕まって4度目の時も孟獲はまだ諸葛亮に勝てると思っているので諸葛亮はまたも彼を解放してやる。その後、孟獲は朶思王(だしおう)を頼り諸葛亮に打ち勝つ方策の知恵をもらう。その策とは禿竜洞(とくりゅうどう)で戦うこと。そこに至る道は2つしかなく、一つの道を封鎖してしまえば残る道は密林で毒蛇、蠍、毒煙、硫黄が噴き出す毒泉を通らねばならず、通ることが叶ってもそこの水を飲むと死んでしまうという道。諸葛亮は王平軍、関索軍を突き進ませるが具合悪い者が続出した。途中の万安渓で万安という四泉の毒に当たった者を助けている人がいると聞き、彼に助けを求める。薬をもらい具合悪い兵士は治り、安全な水は地下水を掘って飲むと良いとアドバイスを受ける。地下水を掘って桶に水を入れて運びもしながら水確保に努めた。万安は実は南蛮王の孟獲の兄で孟節というのが本名だった。

諸葛亮はまた孟獲を捕まえる。5度目であった。楊鋒が諸葛亮に恩義を感じ一役買い女軍の踊りも見せての捕獲。孟獲は自分のやり方でまた戦うというので諸葛亮はまたも逃がしてやる。朶思王が三江城を守っていたが毒矢を蜀軍に浴びせさせる。諸葛亮は兵士に予備の服を用意させ兵士一人一人に服の中に土を入れさせ土嚢を作らせた。それで河を埋め城壁まで積み上げ城に乗り込んだ。朶思王は討ち死にし、城は落ちた。孟獲の妻で武芸に秀でた祝融夫人が出て来て戦い捕まると人質交換に使われる。また孟獲の弟の帯来もやってくる。

孟獲が朶思王の次に力を借りたのは木鹿王(ぼくろくおう)であった。丁度虎、豹、ライオン、ゾウを引き連れてくると、趙雲や魏延がこれら獣と戦った。諸葛亮は「からくり木獣」を作ってそれに対抗。勝利を収める。そして孟獲、孟優、祝融夫人が捕まってもまた諸葛亮は逃がしてやった。孟獲は兀突骨(どつこつこつ)王が治める烏戈国(うかこく)で再起を図りその国が持っている藤甲軍の力を借りてまた諸葛亮に挑む。藤甲軍の鎧は鎧が硬く矢も刀も通さない。桃葉江の水は桃の葉が河底に蓄積し他国のものはこの水を飲むと水当たりを起こした。諸葛亮は藤甲軍が無敵だとわざと思わせるために、戦っては敗れ敗走しそれを15回繰り返した。そうすることで藤甲軍を狭い谷におびき寄せ、谷に閉じ込めた上に棺の中に用意してあった火薬を爆発させた。1つの玉の中に9つの火薬玉を入れ30歩歩くごとにこの地雷を埋めていった。鎧は油と蔓でできていたので火に弱くすぐに引火した。こちら側の敗走15度は、相手側の15回も勝てば勝利を信じて気を許し進撃してくることを利用したものだった。7回目。またも孟獲と夫人が捕まる。しかし諸葛亮はまた烏戈国の兵を皆殺しにしてしまったので彼らを解放すると言う。孟達はこの時諸葛亮に詫びると、諸葛亮は孟達にそのまま南蛮を治めてほしいとお願いする。去り際に河を治めるために49人の生贄を捧げていた祭りや風習を聞き、諸葛亮は小麦粉の中に肉を摘めて表面を顔のように作らせそれを荒神に捧げた。今の「饅頭」を作ったのは諸葛亮である。

このマンガで初めて南蛮王の孟獲を7回捕えて7回解放することを知りました。お互いに信頼関係も生まれる感じは良かったです。それと「饅頭」が諸葛亮が発案したことも知りました。ドラマ「パリピ孔明」でも出てきたエピソードなのでこれで絶対忘れません。

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