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出口のない海 [戦争関連映画]

「出口のない海」を観てくる。

これは戦争映画の話。人間魚雷の話。海軍の「回天」と呼ばれる最後の秘密兵器に乗った若者たちの話。

あまりにも事実が重過ぎて、胸がいっぱいになり、涙が溢れて苦しかった

潜水艦の中から一人用の魚雷に乗り込む様子を観てると、自分まで息苦しくも感じ、敵方にそのまま突っ込んで海の中で命を絶つ若者もいたなんて、今更ながら、この大きな事実に絶句でした。空だけでなく海中にもそんな若者がいたなんて。

神風特攻隊や戦艦大和、そしてこの回天。

私たちはもっともっと真実を知る必要がある。

気分は重すぎの映画で、決して映画を観た後の気分もすぐにはすぐれませんが、戦争を知らない若者に是非観て欲しいと思いました。

そして、今自分が好きなことのできるこのいい時代を、本当に幸せなのだと強く感じました。生きたくても生きられなかった若者たちがいたことを知るだけで、私たちはもっと自分の人生をよりよく生きることができると思います。


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naonao

はるかぜさん、こんにちは。
nice!ありがとうございます。
はるかぜさんのブログにはコメントするところがなかったので、こちらに書かせて頂きますが、はるかぜさんのブログに「地元山口でたくさんのロケが敢行され、また今年何度も行った大津島の回天(人間魚雷:水上特攻大和と水中特攻回天に過去ブログ記事あり)の歴史に光が当たる・・」とあり、誰よりもこの映画、歴史的事実に関心を寄せて来た方なのだなあと感心しました。私はこの回天のことは今回本当に初めて知ったのですが、それなりにかなりのショックを受け、心にずっしりと今でもきてます。
市川海老蔵の演じる主人公が、明治大学の野球部ピッチャーという設定でしたが、私も同じ明治大学出身で、今日たまたま明治大学の広報紙が届き、その中に「大学側ではこの映画の時代考証や資料提供など全面的に協力した。また明大出身者に1000円でこのチケットを販売」ともあり、全面サポートを好ましく思いました。
もっとこの事実が世間に知れ渡るように、この映画がヒットすることを願って止みません。
by naonao (2006-09-09 14:23) 

welovemovies

私の親父の田舎が鹿児島なのですが、知覧に特攻隊の平和館があります。
特攻していった人の遺品や家族にあてた手紙などが展示してあるところです。
そこにいくまで戦争についての知識があり、その気持ちなどがわかったつもりでいたのですが、そこで遺品や手紙をみて、本当の意味で自分はわかっていなかったことに気づかされ、ショックをうけました。

ともにいった両親は泣きながら遺品を見続けていましたが、私は泣くのを我慢するために逃げてしまうほどでした。でも泣きながら遺品を見ていた人は少なくなく、しかも年は関係なく老若男女みな、言葉を詰まらせていました。

そこには、「回天」の模造品もありました。死ぬとわかっていながら、家族や仲間のために亡くなっていった人の思いを感じる映画はかなりつらいですね。
by welovemovies (2006-09-09 14:39) 

はるかぜ

naonaoさんへ
 ご訪問ありがとうございます。試写会で観られたとのこと、うらやましい限りです。山口県内では先週、佐々部監督の舞台挨拶とセットで何箇所かで1日のみの上映があったようです。所要で行けず、上映が待ち遠しいです。
 山口県周南市大津島には回天記念館があります。亡くなられた方の墓標、お写真、遺書や遺品が展示してあります。近くの第二資料館では84歳の記念館元館長(海軍で特攻を指揮された)が、戦友達の言葉を直接伝えて下さいました。おっしゃっておられましたが、当時、大学に行くというのはエリートであり、その彼らが敢えて志願して行った。一言でいうと武士道精神であると。握手する最後の言葉は皆「靖国で会おう」だったそうです。
 また、回天発進最後の館内電話での言葉で「あのアイスクリームおいしかったですよ!武運長久をお祈りします!」という隊員もおられたと。(潜水艦の中でアイスクリームを作ることは禁止されていたそうですが、隊員のために食事班が館長に内緒で作ったそうです。)
 回天を輸送する潜水艦の乗組員も多く(回天作戦全体で約1300名)亡くなられておられます。終戦後すぐに米軍は回天の武装解除を求めたと聞きました。それだけ海中から何処からともなく来る脅威に米兵も怯えていたということでしょう。
 記念館にある遺書が刻み込まれた平和の鐘を子供達は「ありがとう!」と言って鳴らしていましたが、今ある平和はあの人たちの犠牲の上に立っているような気がします。ありがとうございます!
by はるかぜ (2006-09-09 15:00) 

naonao

えすぱさん、訪問ありがとう。
私も実は何年か前に知覧の特攻隊の平和館に行ってます。
でも飛行機のほうばかり目に入り、回天の存在には全く気づきませんでした。しかしそこでの展示品は(中でも手記は)やはり胸を詰まらせて読まざるを得ず、かなりのショック受けました。あまりにつらいので、えすぱさんのようにそこから逃避したくなる自分がいました。
沖縄のひめゆりの塔の記念館も同様でした。手記は五万と展示されていましたが、あまりの悲惨さに1,2を読んでもうそれ以上読めませんでした。
他にもシンガポールの戦争記念館や、タイのカンチャナブリの戦争記念館は心を揺さぶられた記念館です。
どんな勉強よりも、直接こういった記念館に足を運ぶことは勉強になりますね。
by naonao (2006-09-09 15:43) 

naonao

はるかぜさん、コメントありがとうございます。
はるかぜさんの書いてくれた数々の逸話にまた胸が熱くなり、泣けてきます。
山口県周南市大津島の回天記念館には、いつか出かけてみたいです。
また、全く違う話ですが、はるかぜさんのブログにコメント欄ないのが残念です。是非設けてほしいです。
はるかぜさんが取り上げてる話題は、私自身も興味ある内容たくさんあって、特に精神世界の話は納得するものも多かったです。聖なる予言や生きがいの創造、私も好きです。一時は熱中してこういった類の本はかなり読み漁りました。またAlways三丁目の夕日やガイヤシンフォニーも好きな映画です。
これからまたはるかぜさんのブログに遊びに行かせていただきます。
by naonao (2006-09-09 15:44) 

はるかぜ

出口のない海 やっと見ることができました。期待以上でした。期待しすぎると裏切られることってあるじゃないですか。でも今回はサプライズの連続でした。実際の特攻隊員の方々の遺書がいくつも引用されていました。パンフレット見て分かったのですが佐々部監督は明治大学なんですね。他にも石原裕次郎の回天の映画があるとか、海猿の漫画家が「特攻の島」という回天の漫画を書いているとか、発見がありました。予告で知りましたがクリントイーストウッド監督の硫黄島の英雄(日米)を描いた2部作がこの秋(米国編)・冬(日本編)あるそうです。日本編の主演は渡辺謙(ラストサムライで評価された)だそうです。
by はるかぜ (2006-09-16 23:28) 

naonao

期待していって期待以上のものってなかなかないですよね。
期待せずにいってすごく良かった、全然期待してなかったのに・・というのはありますが。
はるかぜさん、本当に良かったですね。
またいろんな情報ありがとうございます。
ラストサムライで渡辺謙の評価高いですが、私個人は真田広之の演技を高く買ってます。
by naonao (2006-09-17 22:25) 

はるかぜ

真田広之は英語もでき、剣道もやっているのでラストサムライの撮影ではいろいろなアドバイスをしたと聞きます。彼の演技が世界に日本人とは!というのを残したと思います。同時期にあったアカデミー賞ノミネート「たそがれ清兵衛」の演技は素晴らしいです。山田洋次監督三部作(二部作目「隠剣 鬼の爪」)「武士の一分」(キムタク主演10月公開)が楽しみです。
by はるかぜ (2006-09-18 09:16) 

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