ボルベール [スペイン映画]
映画公式サイト:http://volver.gyao.jp/
スペイン映画「Volverボルベール(帰郷)」観てきました。劇場招待券を頂き、有楽座にて。ペネロペ・クルス主演映画です。彼女の映画はハリウッド映画「バニラ・スカイ」と「サハラ」しか観てないのですが、この映画「ボルベール」はスペイン映画なのでスペイン語を使いスペインで撮ってるためか、彼女の本領が十二分に発揮され、ほかの映画と比べるとすごく存在感があり、生き生き、伸び伸び演じているように感じました。
映画は女の物語。誰かも書いていたのですが、この映画を観ていてフランス映画の「女はみんな生きている」を思い出してしまいました。女がとにかく力強く生きてる感じ。たくましいなあと思いました。次から次へといろんなことが日常に起きます。ある日娘がぐうたらな父親に犯されそうになり、娘が父親を殺してしまい、そのことを知ったペネロペ演じる母親が何とかその死体を始末しようとします。そしてそのあと親しい叔母が亡くなり葬式があり、幽霊の話で通夜が盛り上がります。また姉が勝手に叔母の服やら貴金属を持ってきていると誤解しガッカリしますが、実は姉のところに亡くなったはずの母親が生きて戻り、実の母がしたことだとわかります。母親とのわだかまりがあったのですが、そこには深刻な事実があり、ショッキングな出来事が絡んでいるという話で、とにかくそれでも女たちが何とかたくましく生きていくという物語でした。
ペネロペがトイレで用を足す場面や、おならの話、ぐうたらでいやらしい父親の目線で追う娘への目などグロテスクでちょっと悪趣味な感じのところもあり、観ている途中で嫌な気分になりましたが、全体として観ると、それがより生きるということのリアリティで、これこそ現実とつきつけられてるようでした。また近所付き合いが頻繁で、近所の人たちの助けを借りて、突然の30人分の食事の用意を頼まれても難なくこなして商売にし稼いでしまうところは、地域にしっかりと根ざして力強く生きてる感じがしました。
映画にはぐうたらでいやらしい父親しか男が出てこず、ペネロペの父親である男もかなりひどく描かれていて、女しか実際出てこない映画です。男がしっかりしないから、女がこんなにも自然にたくましくなってしまったといった感じの映画。男の人は観るのがいやになるかもしれません。
これまで英語を話すペネロペの声のトーンが好きでなかったのですが、このスペイン映画で彼女のスペイン語で話す声がいいなあと思いました。特にこの映画の題名にもなっている「Volver」という歌を彼女がパーティーで歌い上げるのですが、なかなかうまくて素晴らしく感動ものでした。今後もペネロペがハリウッド映画にばかりでないで、本国スペインの映画にどんどん出て欲しいなあと思いました。
ボルベールは監督含め注目していたので、私も早くみたいです。ペネロペも好きだし。動きが小鹿みたいで勉強になります。
by (2007-07-25 16:36)
アルモドバル姐さん、普通の男を描けません。
ペネロペちゃんが、以外に歌が上手いので感心しました。吹き替えじゃないですよね?
by バラサ☆バラサ (2007-07-25 18:22)
>miffyさん、萬中さん、三度傘さん、xml_xslさん、いつもnice!ありがとうございます。
>crystalmimiさん、いつもありがとうございます。
私もこの映画でペネロペ結構好きになりました。
>バラサ☆バラサさん、ありがとうございます。
本当歌がうまかったですよね。私も感心したのですが、確かに吹き替えってこともありですか!?
by naonao (2007-07-26 22:09)
話の内容も盛りだくさんで面白そうですね~。
ベネロペのスペイン語と歌声も聴いてみたいです!自国の映画で、ベネロペにとっても、のびのび演技が出来てるのでしょうね~。
興味深く、ぜひ観に行ってみたい映画です!
いつも情報ありがとうございます~♪
by Mimosa (2007-07-27 00:25)
>Mimosaさん、いつもありがとうございます。
ペネロペ本当に歌がうまかったです。これからMimosaさん、ご旅行だそうで、ボンボヤージュ!!
>くろたさん、Travelerさん、いつもnice!ありがとうございます。
by naonao (2007-07-28 14:49)
>toshiさん、nice!ありがとうございます。
by naonao (2007-08-04 22:00)