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オーストラリア [アメリカ映画 恋愛]

「オーストラリア」をウェルシティ東京で観てきました。

映画公式サイト:http://movies.foxjapan.com/australia/

「ムーラン・ルージュ」のニコール・キッドマン、「X-メン」のヒュー・ジャックマン主演。仕事から戻ってこない夫を訪ねてイギリスからオーストラリアに乗り込むサラ(ニコール・キッドマン)がオーストラリアでの牛追いの事業を通じて、アボロジニと白人のハーフの男の子ナラと心を通わせ、カウボーイのドローヴァー(ヒュー・ジャックマン)と恋に落ちるアドベンチャー・ロマンス映画です。

牛を追って何日もかけてダーウィンに行き、牛がそこで売れるまで、以前の使用人で解雇した人から数々の嫌がらせを受けます。野営中火を放たれて牛が暴走したり、また川に毒を盛られて何日も水を飲めずに旅を続けなければならないのですが、その度にアボロジニのナラのおじいさんと言う人が現れて、ナラを通して呪文を唱え奇跡を起こします。また設定が第二次世界大戦の最中なので、オーストラリアのダーウィンにも日本軍の奇襲があり、あわやサラが死に、ナラが死んでしまったのかとハッとさせられますが、最後はハッピーエンドの映画でした。

ナラの母親が亡くなった時、サラが「虹のかなたに」を歌ってあげるのですが、その後ナラは「オズの魔法使い」の映画を観て、テーマ曲の「虹のかなたに」を覚え、サラとナラ、ドローヴァーの思い出の曲となり、それぞれが引き裂かれた時にもこの曲を思い出して力づけられるようになります。こんな戦争の最中に「オズの魔法使い」のような映画があったことが驚きです。ジュディー・ガーランドがとても可憐で本当に夢の世界にあり、この時代の人たちにどれほど夢を与えていたかしれません。また途中家が焼かれてその家が落ちていくさまが何だか「風と共に去りぬ」のそのシーンを思い出させ、まるでサラとドローヴァーがスカーレット・オハラとレッド・バトラーのように見えてきます。まあ「風と共に去りぬ」ほど重厚ではなく、もっと軽くはあるのですが、次から次へといろんなことが起きてメリハリがあってエンタメ的な映画で、2時間45分という長さを感じさせない映画になっています。

昔オーストラリアに行ったとき、知り合いの知り合いの方のところに滞在させてもらったのですが、その時お世話になったオーストラリア人のノームさんが言っていたことを思い出しました。「ネバーネバーという映画があってそれはオーストラリア人なら誰でも知ってるんだけど、オーストラリアの開拓時代の話でその苦労がすごくて泣けて泣けて仕方がないんだよ」と。映画の中にもネバーネバーという砂漠地域が出てきて、そこは誰も踏み入れることのできない干上がった土地になっていると説明してましたが、ふとそのネバーネバーという言葉を聞いた途端にそのことを思い出しました。できたらそのオージーの映画も今更ですが、探して観てみたいと思います。

またアボロジニはエアーズロックに行く途中、アリススプリングスで何人かのアボロジニの人たちを見ましたが、ちょっとすれ違っただけで体臭がきつくて、すごく不気味だったのであまり個人的にはいい印象がないのですが、アボロジニのトランペットといわれるディジュリドゥという長い笛を持ち歩く旅行者にインドのダラムサラで会い、演奏を聞かせてもらったことがありました。ちょっと不思議な音色でした。映画の最後にテロップとして流れますが、「オーストラリア政府は1973年からアボロジニに対して同和政策を中止」しています。オーストラリアを旅行中、「アボロジニの子供たちを学校に行かせようとしてもなかなか親が行かせようとしなくて困ってるんだ」という話も聞いたことがあるのですが、今はどうなのでしょう。またアメリカン・インディアンのヴィジョン・クエストのようなものをアボロジニもやっているようで、ナラがおじいさんの後を追って旅立つことで終わりましたが、アボロジニについてももっと学びたいなあと思いました。まさにオーストラリアを知るにはいい映画だったと思います。

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コメント 7

Betty

この映画の公開を楽しみにしています☆
あまり監督に執着をしないBettyですが唯一この映画の監督が好きです。
軽快なテンポと音楽が素敵な監督ですが、やっぱり今作も音楽が素敵でしょうか?^^
アカデミー賞ではノミネートを逃しましたが;;映画館で鑑賞したい一本に変わりは無いです♪
by Betty (2009-02-05 22:20) 

たいちさん

ニコール・キッドマンがいいので、試写会応募をしていますが、まだ当選の知らせがありません。先住民との関係は難しいですね。naonaoさんのように訪問した土地なら、尚更面白い映画でしょうね。
by たいちさん (2009-02-06 13:23) 

naonao

>Bettyさん、ありがとうございます。
この映画を作った監督のことは全然気にしてませんでした。
Bettyさんが気にしているのなら私もちょっと気になります。
たしかに映画の運びはテンポが良かったです。音楽は気にならないほど画像にうまくはまっていたのだと思います。壮大なスケールの映画だったのでよかったですよ。

>たいちさん、ありがとうございます。
皮肉ですよね。私は試写状が3枚も当たってしまいました。
1枚で十分なんですけど。その分違う映画を観たいです。
たいちさんが東京に住んでれば差し上げたいくらいです。

>nice!をくださった皆様、ありがとうございます。
by naonao (2009-02-06 21:13) 

duke

気になっている映画です。
by duke (2009-02-06 23:02) 

nomame

キッドマンとジャックマン、
お二人の演技が楽しみで、
行こうと思っています。
by nomame (2009-02-07 12:10) 

Zunko

Naonao さん 見たのですね、良いなあ~その2(笑)

アメリカでも上映されていて、CMで見て、最初は映画の宣伝とは思えない程、これどこだろう、と引き込まれてしまいました。一瞬、ラテンアメリカかと思ってしまったので。結構長い映画なのですね。。
by Zunko (2009-02-07 18:30) 

naonao

>dukeさん、ありがとうございます。
アボロジニにも脚光を当てているのですごくいい映画ですね。

>nomameさん、ありがとうございます。
キッドマンはアメリカの女性誌Glamourで「今年の女性」のナンバー1になったし、ジャックマンはPeople誌で最もセクシーな男のナンバー1に選ばれました。最も輝いている2人なのですよね。

>Zunkoさん、ありがとうございます。
Zunkoさんの仰るとおり、画像だけ見るとアメリカ西部か?アフリカか?南米か?とちょっと特定できない映像ですよね。壮大な大自然を見るだけでも楽しめる映画でした。
by naonao (2009-02-08 10:39) 

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