最高の人生をあなたと わが母の記 [フランス映画]
今年に入って観た映画は「最高の人生をあなたと」と「わが母の記」。
まず「最高の人生をあなたと」
公式映画サイト:http://saikou-jinsei.com/pc/
フランス・ベルギー・イギリス合作映画。イザベラ・ロッセリーニ、ウィリアム・ハート主演。60歳老夫婦のロンドンを舞台にした物語。
イザベラ・ロッセリーニの名前を見て、イングリッド・バーグマンの娘とピンときました。かなり前に「カサブランカ」を見てバーグマンが一時大好きになり、一気に彼女の出演する映画を観ると同時に彼女が書いた「マイストーリー」という本を読み、ロッセリーニ監督と駆け落ちし結婚してその子供が女優さんになっていると知りました。その子供イザベラはバーグマンの面影をすごく残していて一目見てすぐ母親のバーグマンを思い出させました。ちょっと調べたら、このイザベラ・ロッセリーニはデ・ニーロやディカプリオとよくタッグを組むマーティン・スコセッシと結婚していたり、ブラッド・ピットやジョニー・デップ、松山ケンイチなど多くの俳優陣が尊敬してやまないイギリスの俳優ゲイリー・オールドマン(最近ではBBCのSherlockで主演を務めるベネディクト・カンバーバッチとともに「裏切りのサーカス」に主演)と一時は同棲していたこともあると知り、私が気になるいろんな人たちとみんなつながってしまって面白いなあと思いました。
肝心の映画ですが、60歳まじかの夫婦の物語なのであまり感情移入できず、微妙に楽しめなかったです。日々の生活の擦れ違いからふたりがどんなふうになるかを描いていましたが、ひとまず最後はハッピーエンドにまとまっていました。60歳くらいになったら少しはこの映画がわかる、わかると思えるのかもしれませんが、どうでしょう。もう少し映画のタッチをコミカルに描くとか何かの工夫があったらよかったのかもなあと思いました。
コミカルといえば今フジテレビで放送中の「最後から二番目の恋」(小泉今日子、中井貴一主演)を楽しみに観ています。コミカルでテンポのいいセリフ、つい頷いてしまうようなセリフが魅力的。結婚せずに仕事を続けて気がついたら40歳代という主人公と結婚はしたけれどいったい私の人生どうなの?という別の40歳代。ちょっとふらふらしてる30歳代の登場人物たち。こちらのドラマのほうがより自分に近い設定なので共感できるのかもしれません。
「わが母の記」
公式映画サイト:http://www.wagahaha.jp/
井上靖原作。脚本・監督は「クライマーズ・ハイ」の原田真人。役所広司、樹木希林、宮崎あおい、ミムラ出演。第35回モントリオール世界映画祭審査特別グランプリ受賞。プサン、シカゴ、ハワイ、インドなどの映画祭にも招待された作品。
作家井上靖の母親と自分、そして家族のことを描いている映画でした。母親がどんどんボケていき、そして自分は幼い時に8年間も別のところに預けられ半分捨てられたと思い込んでいる息子。しかしそれは母親がそうしたくてしたことでなく、とても心配し気遣いながらもした母親の愛情を最後には知る息子でした。
時代が今流行りの昭和の時代なので、とても落ち着く感じでした。撮影で実際に使ったのは井上靖が家族とともに暮らした世田谷の自宅で、書斎もそのままに撮影されてます。またほかにも故郷の伊豆湯ヶ島、軽井沢、富士山などの美しい風景も交え、樹木希林のおばあちゃん役がとっても冴え、良かったです。ちょっとしんみりとくる映画でした。
今年は、まだ一度も映画を観ていません。数年前には週一で観ていたのにねえ。ロッセリーニがバーグマンの娘と知れば、気になる映画ですね。
by たいちさん (2012-02-13 10:52)
>nice!をいただき、皆様ありがとうございます。
>たいちさん、ありがとうございます。
私も以前からしたら映画を観なくなりました。
それ以上に私の場合はブログも書かなくなっていますね・・・・。
by naonao (2012-03-03 15:32)