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ぼくたちの家族 [日本映画 ドラマ]

「ぼくたちの家族」を一ツ橋ホールで観てきました。先々週観てきたのですが、何となくまとめられずにいました。

公式映画サイト:http://bokutachi-kazoku.com/

ぼくたちの家族のポスター
今年3月に日本アカデミー賞作品賞や数々の映画賞を総なめにした「舟を編む」を作った石井裕也監督の最新作。妻夫木聡、原田美枝子、池松壮亮、長塚京三など出演。
母(原田美枝子)が脳腫瘍で倒れ、余命一週間と宣告される。父(長塚京三)は一緒につきそい病院に残るも、あたふたして夜中に何度も長男(妻夫木聡)に電話をする。家には借金があることを次男(池松壮亮)が見つけ、長男がその借金を背負おうとする。また病院にいても何の治療方法もないと知り、長男と次男は片っ端から病院を探し母を救おうとする。
私自身、母を学生の時にガンで亡くしており、その時の情景がこの映画とだぶり観ていてちょっとつらいものがありました。映画では「最後の悪あがき」という風に内容説明されていますが、我が家でも相当な悪あがきをしたなあと思いました。当時母の命は半年と宣告され、その間いいと言われるものは何でもやりました。今のようにPCはなくインターネットがない時代、知識は本からしかないので図書館にかなり通いガンの勉強をしました。結果的には母は1年間生きながらえました。亡くなった時、担当医師は1年も長らえたのでびっくりしていました。今では考えられませんが、当時の担当医師は「何でもやりますよ」と言ってくださり、丸山ワクチン、海藻ヨードからつくった薬をほかの病院からもらいに行くのを許可し使ってくれ、点滴にビタミンACEの大量投与も許可してくれ、病室ではお灸も焚かせてもらい、ほかにも温熱療法、熊笹のエキス・・・・、時には外出許可を頂き、車に母を乗せてほかの病院にまで連れて行き見てもらうなんてことまでしました。家族の中ではやるだけのことはやった、やりきったという気持ちがあったので、いざ母が亡くなった時にはそれほどの悲しみはありませんでした。末期のがん患者は苦しくて痛みで枕の中身もすべて引きちぎってしまうほどだと言われていますが、母はそれほどの痛みを訴えず、最後までかなり安らかで逝ってくれたのが何よりでした。今はもっと医学が進歩したし、インターネットの情報もたくさんあるので、容易に情報も得られるだろうし既にガンは不治の病ではなくなっているかもしれませんが・・・。
映画の話に戻ると、個人的にそういった経験をしていたため結構この映画のリアルさをとっても肌で感じました。この映画で唯一救いだったのは、原田美枝子さん演じる母がとっても明るいことで、とってもシリアスなことなのに、ちょっと軽く軽快な感じに描かれていたことでした。しかしそれでも内容が内容だけにやはり胸にずどんとくる映画でした。
家族で誰か一人でも病人が出ると大変です。そしてそういうときこそ、家族は一致団結するような気がします。何となくバラバラだった家族はこの映画でもまた実際の我が家でも団結し、絆が深まったように思います。個人的にこの手の映画は苦手です。でもいい映画でした。

 
ぼくたちの家族 (幻冬舎文庫)

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  • 作者: 早見 和真
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2013/04/10
  • メディア: 文庫
ぼくたちの家族 オリジナル・サウンドトラック

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  • メディア: CD

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コメント 1

naonao

>nice!をいただき、皆様ありがとうございます。
by naonao (2014-05-31 13:43) 

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