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バンビ~ノ! [松本潤(嵐・松潤)]

松潤主演の「バンビ~ノ!」を観ました。2007年に放送されたドラマです。

バンビ~ノ! DVD-BOX

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  • 出版社/メーカー: VAP,INC(VAP)(D)
  • メディア: DVD

東京のイタリアンに休みの間だけ手伝いに行く大学生で料理人志望の青年、伴(松本潤)。それまで自分がどれほど地元福岡で井の中の蛙であったか悟ります。そこで本物の料理人として勤めたいと心が動き、大学を中退し、故郷の恋人(吹石一恵)と別れ再度上京。数々の壁にぶち当たりながら、一歩一歩前進し、最後は更なる飛躍を目指してイタリアへと旅立ちます。一人の青年料理人の成長物語です。原作はせきやてつじの同名の漫画。

本当に力強くて元気をもらえるドラマでした。このドラマからたくさんの勇気をもらいこうありたいなと思いました。バンビーノ(イタリア語で男の子の意味)とニックネームをつけられた伴(松本潤)が壁にぶち当たり、それをひとつひとつ乗り越えます。まっすぐでどこまでも料理人の高みを目指すその姿勢が真摯で魅力的。若いころの胸に秘めた熱い思い、やりたいことをやりたいと願う強い思い。何だか忘れていた感覚を呼び覚まされた感じでした。イタリアンを作る厨房の熱気と一人一人の料理人の美しい動きも良かった。また松潤がすごいはまり役でした。落ち込むときの表情と何かを乗り越えたときのキラキラした表情がすごく良かった。その上脇を固める俳優人も素晴らしく、特にホールの責任者役の北村一輝と支配人役の内田有紀の二人の笑顔と自然体な感じが、実にチャーミングでいい味出してました。

ザテレビジョンのドラマアカデミー賞では、「バンビ~ノ!」に出た松本潤が主演男優賞を、また北村一輝が助演男優賞を受賞してます。ちなみにこの時の最優秀作品賞は山P主演の「プロポーズ大作戦」でした(この作品も文句なしに大好き!)

ドラマではバンビーノが壁にぶち当たるたびに必ず周りの先輩や同僚が暖かいアドバイスをくれます。また改善努力、奮闘するバンビーノの姿勢に、思わず応援したくなりました。心に残るセリフもいくつかあったので、脚本は誰かと調べたら私が大好きな「泣くな、はらちゃん」、「最後から二番目の恋」、「続・最後から二番目の恋」(現在放送中です。これも面白くてお勧め)などを書いた岡田恵和さんであることが判明。道理で、とすごく納得しました。

「イタリアで学んだことは、この仕事を続けている限り、立ち止まってはダメだということだ。学ぶこと、知りたいこと、見たこともないこと、そんなものは山のようにある。一人の人生じゃ足りないくらいな。わかるか。それから絶対人のせいにしないことだ。絶対うまくいかないからと言って、人のせいや状況のせいや、社会のせいにしないことだ。だって俺たちは自分で選んだんだろ、この仕事。だったら誰のせいにもできない。うまくいかないのは全部自分のせいだ。そう思えばシンプルだ」[オーナーシェフ(市村正親)が厨房でバンビーノ(松本潤)に語った最後の言葉]

「だから止めましょう。立ち止まったり、自分たちの置かれてる状況を嘆いたりするのは。好き勝手やらせてもらいましょうよ。宍戸美由紀(オーナーシェフの娘で支配人)の好きなようにすればいいじゃない。宍戸鉄幹(オーナーシェフ)の持ってたお客さんが来なくなったって別にいいじゃない。メニューだって全部桑さん(副料理長)の好きにするといい。それでバッカナーレで無くなるようでしたら名前も買えちゃいましょう。僕はそうします。うまくいかなくなったらそん時は、そん時で。でなきゃ、僕ら宍戸鉄幹に負けてしまいます。絶対ヤダな、そういうの。上の人間が作って来たものをぶっ壊すのが下の人間の礼儀でしょ」[ホール責任者(北村一輝)が一緒に飲んでた支配人(内田有紀)と副料理長(佐々木蔵之介)に語った言葉。オーナーシェフがイタリアに旅立つことになり支配人が戸惑っていた場面]

毎回いくつかの言葉が響いてましたが、最終回のこの2つの言葉にはこのドラマの神髄みたいなものが詰まっているように思いました。

パスタを作りたい一心のバンビーノ(松本潤)。初めからはやらせてもらえず、アルバイト期間も先輩役の佐藤隆太から怒鳴られまくります。博多に戻っての大きな決断。そして的を絞って脇目も振らず働きます。ウエイター、ドルチェアシスタント、パスタアシスタントと少しずつ夢のステップを駆け上っていきます。どんな職業であっても必ず乗り越えなくてはならないたくさんの壁。不本意だけどやらなければならない壁の連続・・・。最後は東京の父親のように思っていたレストランバッカナーレのオーナーシェフ(市村正親)と博多の父親だと思っていたレストランのオーナーシェフ(山本圭)がそれぞれ自分の店を捨ててイタリアに行ってしまい、それに刺激を受けて主人公のバンビーノも更に新たなステージへと移ります。

人生一生勉強だなあと思いました。ずっとやり続けること、終わりがないこと。年を取るとだんだん保守的になり冒険もせず、学ぶことも疎かになります。主人公のバンビーノが高みを目指してどんどん行動に移していくように、何だか頑張んないと、と私自身とっても刺激をもらいました。レストランバッカナーレのオーナーシェフが、「バンビーノが羨ましい。これからやらなければいけないことがたくさんある」と彼もバンビーノから刺激を得てすべてを捨てイタリアに羽ばたいたように、このバンビーノを見ていると忘れていた若いころの熱い思いなどを思い出させてくれます。バンビーノは何かとすぐに走りだし、30代のホール責任者や支配人、副料理長の3人が暖かい目で見守り「なんで走るの?」「私たちも走ってみますか」と言っていましたが、熱い気持ちをもって目標に向かって走り続けることはとっても素敵なことだなあと思いました。熱い気持ちを持ってぶつかるからこそ、若いって素晴らしいんだなと思います。このドラマを観て、若者には負けてられないな~と思ったのです。いいドラマに出会えました。

おまけ:ドラマで使われてた嵐の「We can make it!」も好きになりました。このドラマ、お勧めです。


We Can Make It! by 嵐 on Grooveshark
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naonao

>nice!をいただき、皆様ありがとうございます。


by naonao (2014-06-20 22:28) 

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