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大判三国志⑳蜀魏の死闘  [本]

「大判三国志⑳蜀魏の死闘」を読みました。

大判 三国志 20

大判 三国志 20

  • 作者: 横山 光輝
  • 出版社/メーカー: 潮出版社
  • 発売日: 2018/08/25
  • メディア: 大型本

横山光輝のマンガ。

諸葛亮たちは30里ずつ退く中、司馬懿はやっと動きを見せ後を追うことに。諸葛亮の狙いは本陣にあったが本陣は取ることができなかった。司馬懿たちは何とか本陣を守り抜く。張苞が亡くなったと言う知らせが諸葛亮に届く。諸葛亮自身も具合が悪く血を吐き10日間寝込むことになり蜀は漢中に引き返す。

劉曄は帝との会話で「蜀を討つべし」と言う。しかし周りのものが劉曄に問いただすと劉曄はそれを否定する。本心がわからない帝は劉曄を一人呼び出し本心を聞くと、劉曄は「機密ならば宮人たちに聞かれても隠し通してほしい」と願い出る。司馬懿も諸葛亮が病のうちに蜀を討つべしと考え、曹真と共に出兵する。

その頃諸葛亮の病は癒え、長雨を予想し陳倉城を取り壊し米などの備蓄を進めていた。司馬懿も長雨を予想し撤退する。その後諸葛亮は祁山を取る作戦を考えるが、その考えに司馬懿は気づき、通り道の箕谷で司馬懿が、また斜谷で曹真が諸葛亮を待ち伏せる作戦に出る。曹真は諸葛亮の策で偽の軍曹たちに命を狙われそうになったが、司馬懿に助けられ何とか命拾いをする。一方魏延や陳式は諸葛亮の命令に背き、どんどん進撃して兵の命を取られてしまい、陳式は命に背いた廉で打ち首となる。

諸葛亮は曹真に手紙を出し、その手紙を読んだ曹真は興奮のあまり亡くなってしまう。また司馬懿は諸葛亮に手紙で決戦の申し込みをする。そして両者が対決すると、諸葛亮は八卦の陣を使い司馬懿たちをこてんぱんにしてしまう。

諸葛亮側では兵糧が届くのが遅れ困っていたが、その責任者の苟安(こうあん)は諸葛亮に八十杖の打ちすえの刑で罰せられる。それを不服として苟安は魏に投降。司馬懿は諸葛亮が謀反を起こし蜀の帝位を狙っているとの噂を流し、陛下が成都に戻るようにとの命令を受け即刻諸葛亮は成都に戻ることに。しかし諸葛亮はただで戻るわけでなく、戻る際に竈の数を戻れば戻るほど増やしていった。「司馬懿は良くものを知っているからその人間を謀るにはその人間の知識の裏を行くことが策となる」と諸葛亮。諸葛亮は司馬懿の裏をかき司馬懿に追わせないようにした。

成都に戻って劉禅に会い、誤解を解いた後再び祁山へ戻る諸葛亮。隴西で麦を収穫し持久戦へと挑む。麦野の戦いでは、北斗七星の旗を靡かせ影武者の諸葛亮をたくさん用意し、司馬懿たちが馬で追わせてもなかなか捕らえることができない。終いには司馬懿たちは諸葛亮が幻術を使っているのではないかと思う始末。鹵城(ろじょう)にいる諸葛亮を司馬懿たちが取り囲み、それをまた諸葛亮軍が取り囲んだ。司馬懿も上邽城に閉じこもってしまう。諸葛亮のところに李厳から手紙が来る。呉と魏が組んだことを知らせる手紙だったため国を守るために撤退。撤退するときには張郃(ちょうこう)に追撃されるが張郃は諸葛亮の罠にかかり亡くなる。李厳の手紙は李厳が兵糧を集められないために責任逃れをしたくて出した手紙であったことがわかり、諸葛亮は李厳の官職を剥ぎ庶民に落とした。そしてその子、李豊を兵糧調達係にする。再び成都を離れ祁山へ向かうが、その間関興が病死する。司馬懿も夏侯淵の息子4人を連れて出兵。諸葛亮と司馬懿は渭水をはさんで対峙をした。

諸葛亮は大量の筏を作り松柴と草たばを用意していたが、司馬懿に策を見破られ諸葛亮軍は痛手を負う。諸葛亮は呉の孫権に動いてもらうために手紙を書く。その時魏から鄭文が諸葛亮のところに来て投降すると言う。その後を秦朗が追ってきたため、諸葛亮は鄭文に秦朗と戦い秦朗の首を差し出すように命令。鄭文は秦朗の首を差し出すがそれは偽物であった。実は司馬懿の策でありそれがバレると鄭文は捕まり牢の中へ。そして鄭文に司馬懿宛に手紙を書かせると見事司馬懿は諸葛亮の策に引っかかり秦朗は処罰されることとなる。

兵糧が剣閣で山積みとなって祁山まで道悪くうまく運べないため、諸葛亮は木牛流馬を葫蘆谷(ごろくだに)の大工たちに作らせる。それを利用して兵糧を運んでいると司馬懿たちが木牛流馬を盗み司馬懿たちはこれを使って自分たちも兵糧を運び出した。そこで諸葛亮側も司馬懿たちを襲い木牛流馬に車止めをつけていたため動かなくすることができると、司馬懿の下にいる郭淮軍は魔神軍だ妖怪だと気味悪がって戦う気を逸した。

張飛の息子張苞も、関羽の息子関興も亡くなってしまった。張飛や関羽の代わりの若い世代に少しは慰められていたけれど、こんなに早く亡くなってしまうなんて。きっと20代の若さで亡くなったのでしょう。残念です。諸葛亮の八卦の陣や木牛流馬を使った兵糧運び、それに車止めをつけ敵をビビらせるその手腕。知恵があって格好いいぞ、諸葛亮!と言う感じです。このマンガを読んで劉備玄徳より諸葛孔明のほうが好きになりました。

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naonao

>nice!をいただき、皆様ありがとうございます。
by naonao (2024-02-22 10:30) 

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