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項羽と劉邦1~秦の始皇帝 [本]

横山光輝のマンガ「項羽と劉邦1~秦の始皇帝」を読みました。

項羽と劉邦 1 (潮漫画文庫)

項羽と劉邦 1 (潮漫画文庫)

  • 作者: 横山 光輝
  • 出版社/メーカー: 潮出版社
  • 発売日: 2000/11/22
  • メディア: コミック

横山光輝のマンガ「三国志」を読んでマンガでサラリと歴史ものを読むのはいいなあと思いました。しかも横山光輝は「鉄人28号」「魔法使いサリー」「バビル2世」も描いた漫画家だと知り、なるほど言われてみればマンガの顔などどれも似てるなあと思いました。「項羽と劉邦」は秦の始皇帝亡き後の項羽と劉邦の権力争いの話です。司馬遼太郎も「項羽と劉邦」を書いているのでこのあと読みたいと思っています。

秦の始皇帝は徐福に命令を下し不老不死の薬を探させる。しかしなかなか戻らないため盧生に今度は徐福を探させる。盧生は東崋山の仙人に会いに行き「天籙秘訣」という書物を貰って戻り、「胡が秦を滅す」という文字だけが読めたため始皇帝は胡からの攻撃を防ぐため万里の長城を築く(実は胡は胡でも第二皇帝の胡亥により秦は滅ぼされたことが後からわかる)また始皇帝は儒教者が書を引用して政治批判を繰り返すのを見ていられず、書を焼き儒者を捕えて見せしめのために生き埋めにした。~「焚書坑儒」

張良は友人と共に秦の始皇帝を暗殺しようとするが失敗し、友人は自害に追い込まれる。張良はある老人に出会い3巻の秘書を授けてもらう。項羽もまた父を亡くし叔父と共に始皇帝の首を狙っていた。

始皇帝が50歳で亡くなると宦官の超高が意のままに政治を司りたい気持ちから、始皇帝の「第二皇帝は扶蘇に」という遺言を無視し、胡亥を皇帝にした。李斯と共に扶蘇を自害させ始皇帝の関係者は皆殺していった。民は始皇帝の時代より苦しい状況にさせられ不満は溜まっていく一方だった。

劉邦は酒と女が好きでまた人相が良く、股に貴重なほくろが72あるということで呂文は自分の娘、呂雉(りょち)を貰ってくれと劉邦に頼むと劉邦は快諾(呂雉は悪女列伝に名を連ねる悪女。また彼女の産んだ長男は後の二世皇帝の孝恵)。劉邦の友人の樊噌(はんかい)がその場にくると、呂文は樊噌の人相の良さにも気づき、次女の呂須も樊噌の嫁にと差し出した。劉邦は秦国の公共工事のために人夫を連れて行く役があり、遅れたら命がなく行ったら最後生きて戻るものはないと聞き、芒陽山に人夫たちと隠れることにした。劉邦は山に入るときに勇敢にも大蛇を殺したことが広まり、あっという間に数百人の親分となった。あちこちで反秦の反乱を起こす農民たちがいて、陳勝もその一人だった。沛県が秦に反旗を翻すとそこに参加することにした劉邦だったが門の閉まっているところに矢文を出すと開門され県令の首が差し出されていきなり劉邦は県令になってほしいとお願いされるのだった。その頃、項羽は殷通を倒し会稽(かいけい)城を乗っ取り反秦の旗揚げをしていた。

巻末に載っていたのは和歌山県の新宮市は徐福の街だというものでした。不老不死の薬を求めて日本にやってきた徐福は新宮市に来て、その像、碑、墓が新宮市にあるとのこと。クスノキ科の常緑灌木の天台烏薬の木もあるとのこと。面白いです。

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naonao

>nice!をいただき、皆様ありがとうございます。
by naonao (2024-02-27 09:50) 

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