SSブログ

戦場のメロディ [韓国映画]

韓国映画「戦場のメロディ」を観ました。


戦場のメロディ [DVD]

戦場のメロディ [DVD]

  • 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
  • 発売日: 2017/03/08
  • メディア: DVD

2016年の作品。IMDb評価は6.5。イム・シワン主演。韓国版「サウンド・オヴ・ミュージック」と評される作品。子供たちの歌声とイム・シワンくんの演技が冴える感動作でした。子供2人が「アニーローリー」と「ダニーボーイ」を同時に歌い、イム・シワンくんがけんかの意味を諭す場面がとっても印象的でした。


朝鮮戦争の中、釜山に移動命令されるハン・サンヨル(イム・シワン)。任務は孤児たちの世話だったが、子供たちの慰みにでもなればと孤児院の院長ジェミ(コ・アソン)と共に合唱団を作る。演奏はアメリカ軍の前でも行われ、そのうち慰問に行くようになると危険が待っていた…。


朝鮮戦争で戦争孤児になった子供の数は10万人とも言われているそうです。日本でも戦争の時には「上野が戦争孤児で溢れ、地獄のようだった」と以前平山郁夫さんが書いているのを読んだことがあります。「比較してはいけないけれど、東日本大震災の時の悲惨な様々な出来事の比ではないくらい戦争のほうがもっと悲惨だった」と東日本大震災の時綴っていたのが今でも印象的です。

映画では大人に利用されて働く孤児、盗みをして一生懸命生き抜く孤児、少しでも稼ぎたいと不発弾を分解していて亡くなった孤児、親同士の争いで子供も仲悪くなる孤児、親が恋しくて泣く孤児、自分が知らずに共産主義の歌を歌って父が殺されそれ以降歌うことができなくなった孤児など描き、涙しました。悪い大人の代表のかぎ爪男カルゴリ(イ・ヒジュン)と子供たちを守ろうとするサンヨルが本気で取っ組み合いのけんかをし、大人たちでさえ皆戦争で誰かを亡くし、心身ともに傷ついてやるせない気持ちにも涙しました。


ドング(チャン・ジュンウォン)とスニ(イ・レ)の兄妹を演じた子役が素晴らしかったし、主役のイム・シワンくんのまっすぐで折り目正しく、真面目で品がある感じがこの役に本当にピッタリで、「ミセン」のチャン・グレ役同様、この映画のサンヨル役も本当にはまり役だと思いました。久々にイム・シワンくんを観て、やはりイム・シワンくんいいなあと思いました。

nice!(10)  コメント(1) 
共通テーマ:映画

6歳のボクが、大人になるまで [アメリカ映画 賞受賞]

「6歳のボクが、大人になるまで」を観ました。


6才のボクが、大人になるまで。 [Blu-ray]

6才のボクが、大人になるまで。 [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン
  • 発売日: 2016/02/03
  • メディア: Blu-ray

2014年の作品。IMDb評価は7・9。アカデミー賞助演女優賞(パトリシア・アークエット)、ゴールデングローブ賞映画部門作品賞、英国アカデミー賞作品賞などたくさんの賞を獲っています。男の子メイソン(エラー・コルトレーン)を使っての6歳から18歳までの12年にも及ぶ撮影。シングルマザーに育てられ、引越し、義理の父の暴力を経験、その後初恋など経験して大人になっていく過程を描きます。男の子本人のほか、母(パトリシア・アークエット)、父(イーサン・ホーク)、姉(ローレライ・リンクレイター)も同じように12年出演。



12年の間にメイソンは母と姉と共に引越し、母が再婚すると新しい姉や兄ができます。義理の父の暴力により母は離婚し大学に入り直し教授になります。そして母は再婚。夢を追いかけていた母と離婚した父も再婚し新しい家庭を築きます。週末にはいつも父が迎えに来てメイソンと姉を連れて遊びに行きます。メイソンは小学校、中学校、高校を卒業し、大学生になり親の元を離れます…。


この映画を観て同じ長きにわたって撮影し、しかもイーサン・ホークが出演した「ビフォア・サンライズ」「ビフォア・サンセット」「ビフォア・ミッドナイト」を思い出していましたが(それぞれ1995年、2004年、2013年の作品)後から調べてみたらこの映画は「6歳のボクが、大人になるまで」と同じ監督のリチャード・リンクレイターの作品でした。道理で手法が同じだと思いました。監督はもう長きにわたっての撮影はやらないと言っているようですが、長い年月をかけて同じ俳優さんで撮る映画は本当に素晴らしいなあと思いました。オバマ大統領がこの年の映画のナンバーワンだと言った映画らしいのですが、映画の中にメイソンがオバマ支持の旗をボランティアで飾っていくシーンがあり、なるほどね!と思いました。


考えてみたら私が大好きなドラマ「大草原の小さな家」にしても「北の国から」にしてもやはり10年20年という長い月日を要し作られていたのだと思いました。その点ではこれらの映画同様何ら変わらないのだと思いました。長年にわたって作られた映画もドラマもいいなあと思いました。

nice!(10)  コメント(1) 
共通テーマ:映画

TENET テネット [アメリカ映画 アクション]

アメリカ映画「TENET テネット」を観ました。


Tenet

Tenet

  • 出版社/メーカー:
  • メディア: Blu-ray

2020年の作品。IMDb評価は7・5。クリストファー・ノーラン監督作品。SFアクションサスペンス。主演はジョン・デビット・ワシントン(デンゼル・ワシントンの息子さんとか!)第三次世界大戦を免れるために時を逆行させて戦う名もなき男の戦い。


キエフのオペラハウスの大爆発から始まりましたが、中盤くらいまで全くのめり込めずあまり面白いとは思えず。しかし、時を逆行させてその中に主人公が入っていくと、戦っていた人が実は自分であったり、カーチェイス中に炎上し横転した車に乗っていた人が自分であったりする辺りから面白くなって来ました。

しかし逆行と順行の両方が重なりあうともう何だかわからずでしたが。

離婚危機中の男性(ケネス・ブラナー)が死ぬのと一緒に第三次世界大戦へのスイッチが入ってしまうという何とも不可思議なことやら、それをくい止めるためにその奥さんキャット(エリザベス・デベッキ)がいろいろ苦労したり、一番身近で働きいろいろ指示を出してくれてたニール(ロバート・パティンソン)が自分の雇い主が名もない男本人であることを最後に教えてくれます。誰かに雇われていたと思っていたのに実は未来の名もない男本人が雇い主であったという結末。


映画の中には色んな仕掛けがあり、それも難解でそのために何度も映画を観ている人もいるようです。エントロピーの減少やらアルゴリズム、テネットという言葉その概念だけでもうギブアップ。

「考えずに感じろ」(まるでブルース・リーみたい)「祖父殺しのパラドックス」(=祖父を殺したら孫の自分は存在しないのか?という議論)など興味をそそる言葉もありましたが、頭が痛くなる映画であることに間違いありません。「インセプション」「インターステラ―」のほうがかなり楽しめ面白かったかも。いずれにしてもクリストファー・ノーラン監督作品は難しいですね。

nice!(8)  コメント(1) 
共通テーマ:映画

W~君と僕の世界 [イ・ジョンソクLeeJongSuk李鍾碩]

韓国ドラマ「W 君と僕の世界」(W)を観ました。


W -君と僕の世界- BD‐BOX1(コンプリート・シンプルBD‐BOX6,000円シリーズ)(期間限定生産) [Blu-ray]

W -君と僕の世界- BD‐BOX1(コンプリート・シンプルBD‐BOX6,000円シリーズ)(期間限定生産) [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン
  • 発売日: 2019/08/21
  • メディア: Blu-ray
W -君と僕の世界- BD‐BOX2(コンプリート・シンプルBD‐BOX6,000円シリーズ)(期間限定生産) [Blu-ray]

W -君と僕の世界- BD‐BOX2(コンプリート・シンプルBD‐BOX6,000円シリーズ)(期間限定生産) [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン
  • 発売日: 2019/08/21
  • メディア: Blu-ray


2016年の作品。IMDb評価は8.2。イ・ジョンソク主演。SFファンタジー。ウェブマンガの世界と現実世界を行ったり来たりのお話。ちょっと怖いシーンもありましたが、ハラハラドキドキ、胸キュン、楽しいシーンもあり楽しめました。


研修医のヨンジュ(ハン・ヒョジュ)は父が描くウェブマンガ「W」の主人公カン・チョル(イ・ジョンソク)に首ったけ。ある日、カン・チョルが危機一髪のとき、ズルズルとウェブマンガの中に引きこまれ彼の命を救うことに。その日以来ウェブマンガと現実世界を行ったり来たりするようになる…。


ヨンジュ役のハン・ヒョジュさんが深キョン(深田恭子さん)に見えてしまうことが何度もありとてもキュートでした。ウェブマンガの中に入ったはいいけど現実世界に戻るのにどうしたらいいか今一つつかめていないときに、どうやらカン・チョルに何かショッキングなことをすればいいと考えて、いきなりビンタしたり、キスしたり、裸になったりなどの一連の行動がとってもコミカルでキュートでした。

また何度も死にかけるカン・チョル。ヨンジュの父である作者が終わらせようとするけれど、大好きなカン・チョルを死なせたくないために命を救うヨンジュ。そのうち自分のことをすべてお見通しのヨンジュの存在を不思議に思うカン・チョルはヨンジュから自分が生きている世界がウェブマンガの世界であることを知りショックを受けます。悪の存在も出てきたり、作者が意図しないところでウェブマンガが自然と出来上がったり、作者がのっぺらぼうになって悪の存在に操られてしまったりと、怖いシーンも出てきて、ヨンジュとカン・チョルの二人の関係が落ち着いて甘い時を過ごしたと思った矢先に次々難問が出てきて、ハラハラドキドキが止まりませんでした。

全ての悪を止めるためにカン・チョルがヨンジュに「(僕を)忘れてください」と言ったのには涙しました。また「ハッピーエンドを頼む」と言われて「ハッピーエンド」のためにヨンジュはカン・チョルと別れたのに、またもカン・チョルが悪に巻き込まれ濡れ衣を着せられ、その後もカン・チョルが思い出すだけでウェブマンガの中の人物も現実世界に呼び寄せてしまったり、ヨンジュの父がのっぺらぼうにまた戻ったりで、ストーリー展開が激しく目まぐるしかった。銃で撃たれるシーンや血まみれのシーン、カン・チョルだけでなくヨンジュまでも撃たれて脳死状態になったり、カン・チョルの体の一部が薄くなってその存在自体が危うくなっていくのも結構衝撃的でした。


出演は他に「キム秘書はいったい、なぜ?」でヨンジュンの友人社長ウシク役のカン・ギヨンさんがヨンジュの同僚役。「キム秘書はいったい、なぜ?」でヨンジュンの兄役のイ・テファンさんが、チョルの警備役。「彼女はキレイだった」の女社長役ファン・ソクチョンさんがウェブマンガ家役。「よくおごってくれる綺麗なお姉さん」で会社のチーム代理役のチョン・ユジンさんがチョルの友人で秘書役。「知ってるワイフ」でチーム長役のパク・ウォンサンさんが国会議員役でした。


最後はハッピーエンド。何度もハッピー、サッド、ハッピー、サッドを繰り返し繰り返し、やっとのハッピーエンド。ウェブマンガと現実世界を行ったり来たりが目まぐるしく、必要な時に戻れるのか戻れないのかが安定していないのでみてるこちらも気が気でなかったです。イ・ジョンソクくんが本当にマンガみたいなビジュアルなのでこの役にピッタリでした。「あなたが眠っているあいだに」同様、このドラマはイ・ジョンソクくんの代表作だと思いました。naonaoお勧め度★★★★★


nice!(11)  コメント(1) 
共通テーマ:映画

アデル、ブルーは熱い色 [フランス映画]

フランス映画「アデル、ブルーは熱い色」を観ました。


アデル、ブルーは熱い色 スペシャル・エディション [Blu-ray]

アデル、ブルーは熱い色 スペシャル・エディション [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン
  • 発売日: 2014/11/26
  • メディア: Blu-ray


2013年の作品。IMDb評価は7・7。カンヌ国際映画祭でパルムドール最高賞受賞。本来監督に送られるパルムドール賞が女優2人にも授与されたのはカンヌ映画祭史上初。他たくさんの賞を受賞。官能的な愛のシーンが話題となり、女性同士の愛の行方を描く。


高校生のアデル(アデル・エグザルコプレス)は道ですれ違ったブルーの髪色の美大生のエマ(レア・セドゥ)に心奪われる。そしてレズビアン・バーで彼女と出会い、二人は付き合い始める…。


女性二人の裸で愛し合うシーンが強烈でそして美しかった。全身全霊で愛し合っている様子が、とても演技とは思えないくらいで、世界中が拍手喝采したというのもうなづけました。LGBTQ問題を扱っている映画でもあり、映画ではエマの家族は理解し二人の関係をオープンにしてますが、アデルの家族にはタブーで二人の関係を隠しています。

「性は恋の垣根を越える。本物ならそれでいい。明日死んでもいい」というセリフが心に残りました。

二人は最後別れてしまいますが、男女の別れと同じ。女性同士であろうが男女であろうが、好きになって愛し合いそして別れるのは何にも変わらない。そのメッセージが強く残った映画でした。

nice!(13)  コメント(1) 
共通テーマ:映画