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フェリーニのアマルコルド [イタリア映画]

イタリア、フランス映画「フェリーニのアマルコルド」を観ました。


フェリーニのアマルコルド 4K修復版 [Blu-ray]

フェリーニのアマルコルド 4K修復版 [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店
  • 発売日: 2017/11/02
  • メディア: Blu-ray

1974年の作品。IMDb評価は7・9。アカデミー賞外国語映画賞受賞。イタリアのフェデリコ・フェニーニ監督作品。「アマルコルド」とは私は覚えているという意味のイタリア語。監督自身の半自伝的映画。

1930年代のイタリア北部の街の一年。祭り、子供の授業、ファシストの集会、豪華客船の見物、カーレース、葬式、結婚式など、街中に春を告げる綿毛の舞いから始まり一年後のまた綿毛が舞う様子で終わる。子供が大家族の中で育ち、いたずらに明け暮れ、年上の女性に憧れる様子も描く。

街の日常、街に住む普通の人々の様子、たくさんのイベント、時に幻想的に、華やかに、美しく、楽しく、観ているとまるで夢のよう。監督自身の子供時代の記憶から作られた作品でストーリー性は何もないけれど、一場面一場面が結構心に残る映像美がありました。石畳のイタリアの街。教会の鐘が鳴り響く広場。魔女を火で焼く祭り。海で豪華客船を見物する人々。落ち葉の舞う霧のかかった街。雪を高く積み上げた街並み。のどかな結婚式。そして綿毛舞う街…。ゲーリー・クーパーの映画が人気の時代。ファシズムが忍び寄る時代…。音楽もいいなと思ったらニノ・ロータでした。他の映画とかなり嗜好も違いますが、この映画はこの映画で素敵だなあと思いました。

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