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譜めくりの女 [フランス映画]

「譜めくりの女」を新宿厚生年金会館にて観て来ました。

フランス映画で「女はみんな生きている」や「地上5cmの恋心」で素敵な主婦役を演じたカトリーヌ・フロ主演作。今回もバイタリティあって明るい主婦役なのでは!?と思いきや、とんでもなかった。ピアニスト役で演奏前には極度に緊張して、精神的に不安定で、突然目の前に現れた譜めくりの女を素性も良くわからず完全し信頼しきって、最後にはすごいやり方で裏切られるという怖い映画でした。大事な演奏のオーデションも譜めくりの女の突然の失踪によってメチャクチャにされ、仕事を失い、幸せな家庭も、子供の将来も奪われてしまうという結末に追い込まれてしまいます。

題名になっている譜めくりとはピアニストの譜面をめくる役ですが、演者に邪魔にならないようにタイミング良く楽譜をめくらなければならず、演奏の良し悪しに大きく影響するとも言われています。

この譜めくりの女は幼い時にプロのピアニストを目指していたのですが、テストでピアノの演奏中に、審査員として参加していたフロ演じるピアニストがサインを求めてきた人に応じたためにこの譜めくりの女は演奏がずたずたとなり、結果的にプロのピアニストを諦めてしまうことになりました。時が経ちフロの夫と職場で会い、フロの家に行き、フロの子供の世話をすることになった譜めくりの女。途中まで何を考えてるのかわからない不気味さがあって、怖いです。

そしてこの映画は全面にたくさんのピアノ演奏が入って演奏会に行ってる気分になるので、その部分では楽しかったです。人は生きてる限り、自分の知らないところで人を傷付けているかもしれないのですが、だからと言ってそれを恨みに思ってこの譜めくりの女のように復讐と言う形で全てをメチャクチャにされてはたまったものではないなあと思いました。カトリーヌ・フロの元気のいい主婦役が観られなくて残念な気もしましたが、たまにはこういう役もいいのかもしれません。

女はみんな生きている

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コメント 7

たいちさん

今年のフランス映画祭で上映された13本のうちの一つですね。この映画は観なかったですが、フランス映画の良さを認識しました。この映画の題名の意味を初めて知りました。機会あれば観たいと思いました。
by たいちさん (2008-04-13 10:26) 

降龍十八掌

復讐物らしいですね。おもしろそうです。
by 降龍十八掌 (2008-04-13 12:44) 

naonao

>たいちさん、いつもありがとうございます。
そうなのです。カトリーヌ・フロの映画だったのでたいちさんのフランス映画祭の紹介記事を読んでこの映画を観たいなあと思っていたのですが、観れて良かったです。

>降龍十八掌さん、ありがとうございます。
復讐物は怖いです。後味が決して良くないのでお勧めではないかもしれません。

>toshiさん、toraneko-toraさん、miffyさん、萬中さん、いつもnice!ありがとうございます。
by naonao (2008-04-14 21:12) 

Mimosa

タイトルからして面白そうですね~。復讐の怖い映画なんですね。観たくなりました!
by Mimosa (2008-04-15 00:58) 

naonao

>Mimosaさん、いつもありがとうございます。
復讐劇は結構後味悪いです。怖い映画ですね。

>りゅうさん、WIZARDさん、いつもnice!ありがとうございます。

by naonao (2008-04-19 16:25) 

バラサ☆バラサ

粘着系なオッカナイ娘でした。
いくら美人でも、願い下げです。

不思議な雰囲気の映画は、以外に面白かったんですけど。
by バラサ☆バラサ (2008-04-28 20:31) 

naonao

>バラサ☆バラサさん、いつもありがとうございます。
本当に粘着系の彼女でしたね。怖いの一言です。

by naonao (2008-04-29 12:33) 

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