私の中のあなた

「私の中のあなた」を一ツ橋ホールで観てきました。

映画公式サイト：http://watashino.gaga.ne.jp/

「きみに読む物語」のニック・カサヴェテス監督作品。「リトル・ミス・サンシャイン」「幸せのレシピ」「幸せの1ページ」のアビゲイル・ブレスリンちゃん、そして「マスク」「ホリディ」「シュレック」のキャメロン・ディアス主演。

アビゲイルちゃん、大きくなりました。この映画では妹役の彼女の語りが入り、彼女の目線から姉の死を見つめます。キャメロン・ディアスが演じている母親は、あまりにも一生懸命わが子を生かすことに夢中になって周りが見えなくなっており、それがちょっと痛々しいほどでした。死んでいく姉の、ドナーなしには生きられない残りわずかな生を、短い時間の中で輝かせて生きていく様が、家族とともに描かれていきます。中には軽い笑いあり、使っている音楽も軽くポップな感じで、あまりにもシリアスにならないように描いているのですが、それがかえって涙を誘います。

 

姉を生かすために人工授精で生まれてきた妹は小さな時からずっと姉のドナーとして様々なカラダの部位を提供してきて、そして今、「もうカラダを切り刻みたくない」「私のカラダは私のものだ」といい、両親を訴えるのです。一人で法律事務所に出向きます。姉はその中で刻々悪くなっていきます。病院で知り合い楽しい思い出を共有した恋人も亡くなり、最後の海へ行きたいという願いも母の大反対にあいながら強行されます。母は自分の子を死なせる用意が整っていないのです。父も子供もその用意は整っているのに・・・・。

テーマがテーマだけに泣かされてしまいます。

「一生懸命やるのも素晴らしいけれど、どこかで諦めることも必要だ」と言うような叔母が言った言葉が心に沁みました。秋にはこういうしっとりと涙する映画もいいものです。

グッドニュース：

今Gyaoではこの映画が無料でオンラインで観られるようです。抽選で1万人に。http://gyao.yahoo.co.jp/lot/movie/watashino/

これを知ってれば、家でPCで観ても良かったかもな・・・。何せ1万人に当たるとのことなので観られる可能性は大ですね。

映画「私の中のあなた」オリジナル・サウンドトラック

• アーティスト:
• 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
• 発売日: 2009/10/07
• メディア: CD

私の中のあなた 上 (ハヤカワ文庫NV)

• 作者: ジョディ・ピコー
• 出版社/メーカー: 早川書房
• 発売日: 2009/09/05
• メディア: 文庫

私の中のあなた 下 (ハヤカワ文庫NV)

• 作者: ジョディ・ピコー
• 出版社/メーカー: 早川書房
• 発売日: 2009/09/05
• メディア: 文庫

My Sister's Keeper [DVD] [Import]

• 出版社/メーカー: New Line Home Video
• メディア: DVD

コメント 8

最近のキャメロン・ディアスは
とってもいい感じに思います。これは
チェックせねば。
by ぷーちゃん (2009-09-26 00:59) 

9月３０日の試写会が当たったので行ってきます。私はキャメロン・ディアスに期待していますね。
by たいちさん (2009-09-28 14:06) 

抽選外れました・・・
また明日挑戦してみます～
by miffy (2009-09-28 23:39) 

「きみに読む物語」は大好きな作品なので、
監督に期待して観にいきたいと思います。
by nomame (2009-10-01 19:56) 

>ぷーちゃん、ありがとうございます。
今回の母親役はキャメロン・ディアスにとって初挑戦だったとか。
ちょっとエゴスティックな母親役を見事に演じてました。

>たいちさん、ありがとうございます。
たいちさんのアップ、楽しみにしてます。

＞miffyさん、ありがとうございます。
まだ期間あるので毎日挑戦するといいですよ。
Good luck!

>nomameさん、ありがとうございます。
最後の姉と妹の策略のようなものに泣かされます。
子供たちがしっかりしていて、母親が子供に見える瞬間があります。
by naonao (2009-10-02 19:42) 

Gyaoの抽選締め切ってしまいました～残念；；
あらすじだけを読むと、カズオイシグロ氏の書籍「わたしを離さないで」を思い出します。

キャメロンが母親役なのですね～＠＠！アビゲイルちゃんも大きくなって、ますます見せる演技をしていそうで気になります～☆
by Betty (2009-10-05 14:20) 

キャメロンがおねーちゃんだと思ってた！！
白血病になった娘の為に、子供を産んで、骨髄移植をして治った、という実話をＴＶで見たのですが・・・。
ずっと、色々臓器を提供するのは辛いですね。
なんとも言えないお話です。
by duke (2009-10-07 13:15) 

>Bettyさん、ありがとうございます。
締め切りに間に合わず残念でしたね。
Bettyさんはたくさん本をお読みなので、スクリプトが似てるものに出会うこともたくさんあるでしょうね。

>dukeさん、ありがとうございます。
確かに結構キツイ現実ですね。
でも映画は結構軽いテンポで描かれていました。それがかえって辛い感じでした。
by naonao (2009-10-12 14:22)